寒い時期にありがちな「マスクをつけたまま施術を受けたいお客様」注意すべき点は?
寒い時期や花粉症が流行する時期は「マスクをつけたまま施術を受けたい」というお客様も少なくないのではないでしょうか。マスクをつけた状態での施術において注意すべき点はあるのでしょうか。確認しておきましょう。
マスクをつけたままの施術って、OK?NG?
そもそも、マスクをつけたした ままマツエクの施術をしても大丈夫なのでしょうか。答えはOK。マスクをしたまま施術を受けても基本的には問題はありません。アンダーテープを貼る工程はどうしても難しくなってしまうため、その際にはマスクをずらしてもらうことになるでしょう。サロンによっては、鼻の下部分までマスクを 下げるようお願いしているところもあるようです。 しかし、知らない人も多いのですが、マスクをしたままの施術には、アイリストが知っておきたいデメリットもあります。
マツエクの基本!グルーは水分に弱い
「マツエクのグルーには水分厳禁」、これはアイリストなら周知の事実ですよね。サロンや使用するグルーによっても異なりますが、施術後5時間程度はしっかり乾かすことがマツエクの鉄則です。この基本を踏まえた上で、マスクをした状態での不安項目を確認していきましょう。
マスクをしたまま横たわる=蒸気が上に
マスクは構造上、あご部分は比較的しっかりとカバーされるのに対して、鼻部分は隙間ができてしまうもの。横たわった姿勢では、隙間である上の部分から目の方向に息が上がってくる傾向にあります。鼻とマスクのすき間からの蒸気でまつげが湿った状態になってしまうこともあるかもしれません。 施術に影響を及ぼすほどの強い湿気ではないかもしれませんが、問題なのは位置。目元に近い場所であるため、湿気の影響はゼロではないのではないでしょうか。 例えば、水分がある状態のまつげは施術のしやすさにも影響があるかもしれません。また、乾きが悪いと揮発成分により、目がしみる原因になることもあるでしょう。マツエクのモチ持ちにも影響してくる可能性も考えられます。
白化現象が発生する可能性も
グルーが硬化する際に発生する揮発成分と水分が反応することで起こる、グルーの白化現象。マツエクの接着部分が白くなってしまうことですが、その原因はグルーが乾ききる前に水分がついてしまうことにあります。見た目にはゴミがついているように見え、残念な仕上がりになることはアイリストなら把握しているはず。もちろんマスクから漏れ出る息だけで白化現象が起こるとは考えにくいですが、マスクから湿った息が多く漏れ出る場合、何かしらの影響があるかもしれません。
マスクをつけたままの施術のデメリットを把握しておこう
マスクをしたままの施術には問題はありませんが、マスクなしの施術に越したことはありません。アイリストとしてマスクをしたままで起こりうるデメリットを把握しておくことも大切です。お客様にそのデメリットまで詳しく説明する必要ありませんが、息が漏れないよう正しい着用をお願いするなどして対策を取っておくのもいいでしょう。また、マツエク装着時も施術中と同様、マスクの湿気によりマツエクのモチに影響を与える可能性があります。必要なときは仕方ありませんが、マツエク装着時とそのあと数時間はマスクの使用を最小限にしておくように伝えることで、マツエクのモチを高めることにつながるかもしれません。
マスクを付けたままにしたい理由をヒアリングしよう
マスクをつけたまま施術をしたい!そんなお客様の理由にはどんなものがあるのでしょう。確認してみましょう。
Qマスクをつけたまま施術したい理由を教えてください!
◆すっぴんの状態でサロンに行くため、すっぴんを隠したい!
◆口やのどの乾燥を防ぎたい
◆風邪や感染症の流行る冬は予防のためにマスクが必須
◆体調不良や花粉症のため
◆直前に食べたものの口臭が気になるから
◆寝るといつも口が開いてしまうので恥ずかしい!
◆寝ると咳が出やすくなるから
などといった声が聞かれました。
多い理由は乾燥・風邪予防!
マスクをつけておきたい主な理由は、風邪予防や乾燥予防が多いようです。寝ているときはいつもマスクをつけているというお客様もいるでしょう。エアコンをつけているサロンでは、加湿器などを使用していても乾燥が気になることもあるでしょう。横たわった姿勢で行う施術中、乾燥が気になってしまう人も少なくないようです。
すっぴん隠しの理由も多い
マツエクをつける際は、基本的に目元以外のメイクは問題ありません。しかし、普段アイメイクをしっかりとしているお客様なら、目元のみのすっぴんでも恥ずかしいと感じることもあるようです。また、どうせアイメイクをしないならということで、完全ノーメイクでサロンに訪れるお客様もいるでしょう。 また、サロンへの来店が遅い場合、施術終了後5時間お風呂や洗顔ができないためお風呂を済ませてから訪れるお客様もいます。その場合、なんとなく外出に気恥ずかしさを感じるお客様も多いはず。マスクをつけていることが気休めになることもあるようです。
横たわるマツエク施術ならではの理由
マツエク施術は横たわった姿勢で行うのが基本。お客様の中には寝ると自然と口が開いてしまう、咳が出やすくなってしまうという人もいます。その予防として、マツエク施術の際はマスクが必須になっているようです。
マスクの理由に応じた対策を!
上記のように、マスクをつけておきたい理由は人それぞれです。鼻下までマスクを下げてもらう方法を取っているサロンもあるかもしれませんが、それではマスクの意味がない!という理由の場合もありそうですね。お客様のマスクの理由を確認した上で、それぞれに合った対策を講じるのがいいかもしれません。
マツエク施術中や装着時におすすめしたいマスクとは?
マツエクの施術中や装着時は、できるだけマスクをしない方がいいということは冒頭で確認しました。しかし、風邪をひいてしまった時うなど、マスクが必要な場面もあるはずです。そんなとき、どんなマスクを選ぶのがいいのでしょうか。
鼻にしっかりとフィットするタイプのマスクがおすすめ
ドラッグストアに行くとたくさんのマスクが販売されていますが、マツエク施術時や装着時に選ぶべきマスクは、顔にしっかりとフィットする仕様のマスクです。マスクで発生する湿気を防ぐために必要なのは、息が漏れる隙間を作らないこと。マスクを正しくつけるだけでも大きな差があるはずです。
マスクの正しいつけ方は?
マスクを正しくつけることができていない人は意外と多いよう。マスクのつけ方の正解を把握しておきましょう。
ここで説明しているのはよくあるプリーツ状のマスクです。マスクのプリーツが下方向になるのが正しい向き。鼻用の針金が入っているのが上です。表裏や上下をきちんと確認することも大切です。マスクをきちんとつけられていない!そんなお客様にはマスクの付け方をさりげなく教えてあげるのもいいかもしれません。
おすすめNo.1メガネが曇りにくいマスク
出典:Amazon
メガネをしている人向けに「メガネが曇りにくい」と明記されたマスクが販売されています。マスクをしていてメガネが曇る原因は吐息にあります。メガネが曇りにくいマスクは鼻の隙間をクッションで埋め、息が漏れないように工夫されているのが大きな特徴。マツエクをしている人との需要が一致しているのは、メガネが曇りにくいマスクと言えるでしょう。
普通のマスクでも ◆マスクの上部を内側に折りこみ、出入り口を厚くする ◆マスクの内側に折りたたんだティッシュを鼻に当たる部分に という方法を使って息が漏れないようにすることもできます。
おすすめNo.2立体マスクや三次元マスク
出典:Amazon
少しお高めにはなりますが、顔の凹凸にフィットさせやすい構造の立体マスクもいいでしょう。マスクの上部に隙間ができにくいため顔にしっかり密着し、息が漏れにくい仕様となっています。
お客様サービスの1つとしてマスクを用意しておくのも〇
なかなかないかもしれませんが、「マスクから漏れる息が気になる!」ということもあるかもしれません。そんなお客様への声かけはなかなか難しいはず。マツエクの施術中や装着時におすすめのマスクをサロンに常備しておき、「マスクサイズが合っていないようなので、こちらのマスクを使ってみてはいかがでしょう?」なんてマスクを変更してもらうのも1つの手段です。
まとめ
寒い時期になるとマスクをして来店されるお客様もたくさんいるでしょう。施術中にマスクをしたいお客様の理由はさまざまです。アイリストとしてマスクとマツエクの関係をきちんと把握しておきたいところ。マスクのデメリットである湿気に注意しつつ、お客様の希望に応えてあげるのがおすすめです。必要であればマツエク装着時におすすめのマスクを教えてあげると喜ばれるかもしれませんね。190109Ess