「美容室併設サロン」増加中!サロン環境で気をつけることはある?業態別おすすめグルー
みなさんは、マツエク併設の美容室についてどう思いますか?サロン側にとっても、お客様にとってもさまざまなメリットがあることから近年増加傾向にある業態です。ただ、全く異なる施術を同じ空間で行うためには、いろいろと注意すべきことも。マツエクの質を左右するグルーの状態もそのひとつです。今回は美容院の中でマツエク施術を行なう場合のグルーについて、おすすめ商品や気をつけるべきポイントなどをご紹介します。
美容室内に併設のマツエクサロンが増加中!なぜ?
近年、増加傾向にあるのがマツエクサロンを併設している美容室。何年か前にブームになったものの徐々に下火となったスタイルですが、最近になって再び注目を集めつつあるのです。
その背景としては、マツエクのニーズがかなり増えてきたことが挙げられます。昔は派手なイメージの強かったマツエクですが、今ではナチュラルなデザインも増え、よりたくさんのお客様の要望に応えられるようになってきましたよね。また、美容室がさまざまな美容メニューを取り入れて多様化してきたこともあって、マツエクを積極的に取り入れるようになってきたことも影響しているでしょう。
さらに、マツエク併設サロンにはさまざまなメリットがあります。サロンにとって、お客様にとってどのようなメリットがあるのか、ひとつずつ解説しますね。
美容院にとってのメリット
①美容師のネクストキャリアとして採用しやすい
美容師とアイリストは、どちらも美容師免許が必要となる職種。そのため、美容師免許をすでに持っている美容師がアイリストに転職、またはアイリスト技術を身につけて両方の施術を行なうという例も少なくありません。
例えば、美容院にはアシスタントとして働くスタッフがいますよね。全ての施術に対応できるスタイリストと比べると、アシスタントは固定給のため基本的には売上を作ることが出来ないという点が特徴です。そのためアシスタントの中には、アイリスト技術も習得して売上を伸ばそうとする人も。中には、産休・育休の期間を利用してアイラッシュスクールに通い、復帰後からアイリストとしても働き始めるスタッフもいるようですよ。
②売上アップにつながりやすい
マツエクを併設するということは、その分お客様に提供できるメニューも増えるということ。ヘアやネイルとマツエクのセットメニューを設ければ、お客様一人当たりの単価も伸ばすことができるでしょう。同時施術出来るものがあれば、追加時間がかからないこともセットメニューのいいところですよね。
③新たな集客チャンスができる
美容院だけを利用していたお客様に「当店ではマツエクも行っています。同日施術も可能ですのでいかがでしょうか?」とお声がけすれば、新たな新規客を獲得するチャンス。当然、その逆のパターンもありますよね。ヘアとマツエク、それぞれのお客様に新たなメニューをおすすめしやすい環境になります。
お客様にとってのメリット
①一度の来店でマツエクもヘアも済ませられる
「なかなか仕事の休みがとれない」「子育て中だと一人で外出する時間が限られている」といった理由から、トータルビューティーサロンのニーズが高まりつつあります。同じサロン内で同日にヘアもマツエクもできたら、かなりの時間短縮になりますよね。美容院に通う頻度も増やせるかもしれません。
②同日施術するとクーポン割引してもらえる
美容院によっては、マツエクとヘアメニュー同日施術に使えるクーポンを発行しているところもあります。お客様にとっては別々のサロンでそれぞれの施術を受けるより、コストも時間も節約できて一石二鳥ですね。
美容院とマツエクを併設するデメリット
メリットだらけのように思えるマツエク併設サロン。しかし中には次のようなデメリットもあります。
◆メニューが増えることで予約管理が複雑になりやすい
◆美容師としてもアイリストとしても働ける人材を確保するのが難しい(マツエク専門店との技術力の差が出やすい)
◆マツエクでのトラブル(アレルギーなど)に迅速に対応しきれる環境が整っていない
また、マツエクとヘアを同じ空間で施術することで生まれるリスクもあります。これについては、次で詳しく解説しましょう。
気をつけることとは?
美容院にマツエクを併設する場合、最も気をつけるべきことは施術スペースが隔離されているかどうか。もし、隔離されていなかったとしたら、
- ドライヤーやパーマなどのヒーターなどの熱を受けやすい
- サロンの入り口から入ってきた外気を浴びやすい
- 周りの話し声が気になってリラックスできない
などの問題が出てくることになります。
特に、気をつけなくてはならないのがグルーの状態。以前のBeautéでも、グルーの保管には最適な温度・湿度を一定に保つことが重要とお伝えしました。
しかし、美容院の中の環境はどうでしょうか?
お客様が出入りされる度に吹き込む外気、ドライヤーの熱やシャンプーの湯気など、温度や湿度を変化させる要因であふれているのです。このような環境では、グルーを一番いい状態で施術に用いることはかなり難しいといえるでしょう。
また、マツエク専門店と比べるとグルーの使用頻度が少ない併設サロンでは、あまり量の減っていないグルーであっても劣化して廃棄せざるを得なかったということも増えてくるはず。もちろん、お客様に安全で質の高いマツエクを提供するためには劣化したグルーを使うことは避けなくてはなりませんが、サロンにとってはかなりコスパが悪い状況です。
そのためには、少しでもグルーが温度や湿度の変化を受けないように、個室スペースで施術できるようにすることが大切。少なくとも、サロンの入り口やシャンプー台から離れた位置にそのスペースを設けるようにした方が良さそうですね。
ヘアサロン仕様のグルーとは?
最近では、美容院の環境でも影響を受けにくい、マツエク併設サロン専用のグルーも登場しています。グルーの劣化が早いと感じた場合には、専用グルーを検討してみてもいいでしょう。
マザーグルー「MOTHER GLUE」
「松風」が販売する美容院専用のグルー。ヘアカラーやパーマ施術と同じ空間でのマツエク施術を想定して作られています。グルーが施術中に膜がはって使いづらかった、エクステが早く乾きすぎて装着しづらかったという経験のあるアイリストには特におすすめ。低刺激なところ、2時間で完全硬化するところなどさまざまなメリットがあります。サイズは5mlと10mlがあり、速乾性のあるスピードタイプも販売されています。
まとめ
アイリストとして働く人の中には、美容師からの転向者も数多くいます。これからも増えていくことが予想されるマツエク併設サロンは、美容師免許を持つ人材の”新たな活躍の場”となるかもしれません。
ただ、ヘアメニューとマツエクを同じ空間で行うには、気をつけなくてはならないことがあるのも事実。美容室としても、マツエクサロンとしてもお客様から満足いただけるように環境や設備を整える必要があります。今回ご紹介したグルーもそのひとつ。マツエク併設サロンで働くアイリスト、または興味を持っているアイリストはぜひ併設することのメリットやデメリットについても考えてみてくださいね。
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