どうしよう…隣のブースのお客様のいびきがうるさい場合の対処法とは
サロンでは、お客様にリラックスしていただけるような空間作りをしているところがほとんど。そのため、ご来店いただくお客様の中には、施術中に居眠りをされる方も少なくありません。しかし、中にはいびきをかいて眠っておられるお客様も。それぞれのお客様に快適な時間を提供するには、どのようなことに配慮すればいいのでしょうか。今回は、“隣のお客様からのいびき”というポイントにスポットを当てて、検証していきたいと思います。
隣のお客様のいびきが気になる…
担当しているお客様が、いびきを立ててお休みになられているのは、安心して施術を受けていただけている証拠なので、うれしい出来事のひとつでもあります。しかし、隣のブースで施術を受けていらっしゃるお客様からいびきが聞こえてきたときは、自分が担当しているお客様がどのように感じていらっしゃるかとソワソワするもの。
マツエクの施術中は、なぜいびきが起こりやすくなってしまうのでしょうか。
施術中に居眠りをしてしまう人は全体の9割近くにものぼる
マツエクサロンでは、お客様がリラックスして施術を受けられるよう、リラクゼーション効果の期待できる音楽やアロマなどを使っているところが多くみられます。それだけでも普通に過ごしているときより、眠気が襲ってきやすい状態になりますが、マツエクサロンでは施術自体にも眠りを誘うような特徴があるのです。
“目元でツイザーを使用すること”・“眼球自体にグルーの揮発成分を付着させないこと”の2点から、施術中お客様には長い時間目を閉じていただかなければいけません。眠りを誘うような環境の中、長時間目を閉じているため、マツエクの施術を受けている間に居眠りをしてしまう人のほうが、実は多数派なのです。
マツエクの施術中はいびきをかきやすい体勢になっている
マツエクの施術を受けている最中に、居眠りをした経験がある人が多いのと同じく、いびきをかいた経験のある人も実は多いもの。マツエクの施術を受けている最中に、いびきをかいた経験のある人が多いことには、ある理由が隠されているのです。
その理由とは、マツエクの施術を受ける体勢にあります。マツエクサロンでは、リクライニングソファやベッドを導入して、仰向けに寝転んでいただいた状態で施術するものです。実はこの仰向けの体勢こそが、いびきの原因。仰向けに寝転ぶと、舌の付け根や上あごが奥に落ち込むことから、他の体勢を取っているときよりも気道が狭くなります。気道が狭くなると、吸い込んだ空気がとても狭い空間を通り抜けなければならない状態に。狭いところを空気が通り抜けようとすることで、いびきの素となる音が発生してしまうのです。
もちろん、いびきの原因は仰向けの体勢だけではありません。体形や生活習慣など、つきつめていけばさまざまな要因があると言われています。しかし、マツエクの施術を受ける体勢は、間違いなくいびきを引き起こしやすい体勢と言えるのもの事実。そのため、施術中にいびきをかいてしまった経験のある女性が、多く存在しているのです。
自分のいびきで目が覚めたという人も
マツエクの施術を受けている最中に居眠りをしてしまい、自分のいびきの音で目が覚めてしまったという人も意外と多いもの。隣のブースからいびきが聞こえてくる分にはそれほど気にならないけれど、自分のいびきは恥ずかしくてたまらなかったという意見も多いのです。
サロン内のBGMもそれほど大きい音量ではないため、いびきの「グゥ~」という音は、予想以上に響き渡ってしまうもの。そのため、普段は自分のいびきを気にしたことがないという人でも、マツエクサロンで初めて自分のいびきに気づくケースもあるのです。
アイリストとして、隣のブースから大きないびきが聞こえてくると、目の前のお客様に気を使ってしまいがち。しかし実際に施術を受けているお客様は、まわりよりも自分のいびきを気にしている人が多いということも、頭にいれておきましょう。
対策とは?
アイリスト以上に、自分のいびきを気にしているお客様が多いことがわかりました。では、目の前のお客様にも隣のお客様にもリラックスして施術を受けていただくために、何かいい対策はあるのでしょうか。
お客様は隣からきこえるいびきをどう思っているのか
自分がいるブースではないところからいびきの音が聞こえてくると、“お客様は気にされていないだろうか”と不安になって、ピリピリした空気を感じた経験はありませんか?せっかくリラックスして施術を受けていただいているのに、隣のお客様のいびきが原因で、満足度が下がってしまうのではないかと考えるアイリストも少なくありません。
まずは施術を受けているお客様が、隣から聞こえてくるいびきに対してどのような感情を抱いているのか、リサーチしてみました。
アイリストが思うよりも寛容に受け止めている人が多い
隣から聞こえてくるいびきに対して、“何とかしなくちゃ!”と思うアイリストも多いもの。しかし、お客様はアイリストが思っているほど、他のブースから聞こえるいびきを気にしていません。実際に他のブースからのいびきを聞いたことがある人の意見で多かったのが、「びっくりしたけど、疲れてるんだろうなくらいにしか思わなかった」というもの。
いびきの音を聞いてみなさん最初は驚かれますが、隣のいびきに対してそこまでネガティブな印象を抱いている人はいないようです。
“いびきが聞こえてきた!どうしよう!”と考えるのは、アイリストなら当然のこと。しかし、寛容に受け止めてくれる人もいるということを頭の片隅に置いておくと、過剰に反応しなくて済むようになります。
実はいびきに触れないのがベストな対応方法
隣のブースから大きないびきが聞こえてきたら、いくら気にしない人が多いとは言え、何か対策を練ったほうがいいのかと考えるアイリストも少なくありません。しかし、いびきをかいているのも、サロンを訪れているお客様のひとり。いびきをかいているからと言って注意などをしてしまうと、そのお客様の気分を害してしまうことになりかねません。サロン内にいる全てのお客様にリラックスして過ごしていただくためには、いびきに対して特別な処置を取らないのがベストな方法。担当しているお客様から“いびきがうるさい!”とクレームが入った場合は別ですが、基本的にはいびきに触れないのが鉄則だということを頭にいれておきましょう。
へたに注意をしてしまうと、担当しているお客様にも気をつかわせてしまう場合があります。担当しているお客様が、“別にいびき気にしてなかったんだけどな”と感じてしまえば、アイリストが行なった注意は誰のためにもならない行動となってしまうのです。
また、接客中に「お隣のいびき、うるさいですね」などと触れることも避けたほうが良いでしょう。「自分が寝たときに同じように言われてしまったらどうしよう」と、リラックスできなくなってしまうケースもあるためです。
なにか対処法を考えないとと思う気持ちもわかりますが、まずはいびきに触れずそっとそのひとときを見守るようにしましょう。
もし、「隣のいびき気になるんですけど・・・」というお申し出があった場合には、どのように対応するかはしっかりと検討しておきましょう。「耳栓のご用意をしておく」「ベッドを移っていただく」などの対応が取れるケースもあるでしょう。
どんなサロン環境を選ばれるかはお客様次第
いびきに寛容な人が多いというお話を先ほどお伝えしましたが、中には“施術中のいびきが気になってしまう”というお客様もいらっしゃいます。しかし、アイリストという立場からは、お客様のいびきを無理やり止めるようなことはできません。そのため、どうしても静かな環境で施術を受けたいというお客様には、完全個室の施術ブースがあるサロンなどでないと対応できないケースもあります。
いびきをはじめ、まわりの音が聞こえてしまうというのが、ワンフロアタイプのサロンが抱えるデメリット。しかし一方で、回転率がよく希望の日程に予約が取りやすいというメリットもあります。
回転率が良い分、お客様に「今回はハズレだったな」と思われることがあるかもしれません。ただし、サロン側の人間は「それは仕方のないこと」とは捉えないようにしましょう。
ワンフロアタイプのサロンで、お客様が「いびきが気になった」というお声があった場合は、「次回はなるべく奥のベッドにご案内できるように配慮します」など、当たり外れが起きにくいよう対応するという選択肢もあります。
メリットデメリットに関しては、完全個室で施術をしているサロンも同じ。最終的には、お客様が“ここだけは譲れない!”というポイントを重視して、サロン選びを行なってもらうのがベストなのです。
まとめ
マツエク施術中のいびきは、誰もが遭遇したことがあるかもしれない「あるある」な出来事。それだけ、他のブースから聞こえるいびきに遭遇したことのある人は多いのです。アイリストという立場において、最も重視しないといけないのは、サロンにいらっしゃるお客様全員が心地よく施術を受けられるかどうか。この部分に重きを置けば、おのずといびき対策についても自分なりのやり方が見えてくるはずです。190209Eue