【デザイン実例あり】眉毛がない人にはどう施術する?眉毛サロンでできること3つ
目元のトータルビューティーの一環として、まつげと同じくらい大切なのが眉毛です。眉毛の太さや形で印象は大きく変わります。
しかし、まつげ同様、眉毛の状態は人によってさまざまです。過去の毛抜きが原因で、まろ眉のようになっている方も。眉毛がない場合はアートメイクしか方法がないのでは?と思っているお客様は多くいらっしゃいます。
そこで今回は、眉毛がない方に対して、眉毛サロンでできる「アートメイク以外の方法」について紹介します。眉毛エクステについても詳しく解説しているため、ぜひ参考にしてくださいね。
眉毛がない3つの原因
眉毛がない原因は、おもに以下の3つにわけられます。
ひとつずつ深掘りしていきましょう。
①処理したばかりで眉毛がない
眉毛がない原因のひとつは、自分で処理をした直後であることです。通常、予約の2週間前ごろからは、眉毛のお手入れをせずに伸ばした状態で来店するのが基本。
しかし、なかにはどのくらい伸ばすかわからず、「うっかり眉毛のお手入れをしてしまった…」というお客様もいらっしゃいます。自己処理直後の場合は無理に施術せず、眉毛が伸びるまで待つのが賢明です。
サロン来店前2~3週間のお手入れは控えるよう、お客様に伝えておきましょう。
②過去の処理で眉毛が生えてこない
過去に毛抜きで処理を続けていた部分は、眉毛が生えてこなくなる場合があります。「眉尻だけ毛がない」という状態は、過去の自己処理が原因のケースがほとんど。
眉毛を抜き続けることで毛母細胞(毛のもとになる細胞)がダメージを受け、眉毛が生えてこなくなるのです。眉尻が欠けている場合はは眉毛エクステが最適ですが、部分的に生えてこない場合は毛流れや毛量の調節でカバーできる場合もあります。
③もともと眉毛が薄い
もともと眉毛が薄かったり、量が少なかったりする場合もあります。眉毛が濃く量が多い人、薄く少ない人など、体質によってさまざまです。
もともと眉毛が薄い場合は、産毛を利用してかたちを整えたり、立ち上げる施術でボリュームを出したりするのがおすすめです。眉のメイク方法も合わせてレクチャーしましょう。
眉毛がない場合に眉毛サロンでできること3つ
眉毛がないお客様が来店された場合、サロンでできることは以下の3つです。
眉毛がない場合は施術できないこともありますが、状態に合わせた提案をできるかどうかが施術者としての腕の見せ所です。眉毛サロンでできることについて、ひとつずつ詳しくみていきましょう。
対応方法①:眉毛がある部分だけ施術する
眉毛がある部分だけ調節し、施術することもひとつの方法です。
余分な産毛を取り除いたり、かたちを整えたりするだけでも仕上がりは大きく変わります。眉毛がない部分についてあらかじめ説明するのはもちろんですが、生えている部分だけでできる施術方法を見極めましょう。
対応方法②:眉メイクの方法を伝える
眉メイクの方法を伝えることもおすすめです。
かたちや太さ、描き方やぼかし方など、眉毛のメイクについて悩むお客様は意外と多いもの。「眉毛を変えたい」ために「眉毛サロンに来店している」方がほとんどです。
眉毛がない部分をどうカバーするか、どんなかたちがおすすめか、普段のメイクでできることをレクチャーしてあげましょう。
対応方法③:眉毛エクステをおすすめする
眉毛がない部分を最もカバーできるのは、眉毛エクステの装着です。
眉毛エクステを導入しているサロンは、お客様の眉毛の状態をしっかりと説明してからエクステをおすすめしましょう。眉毛エクステについては以下の項目でくわしく解説しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
眉毛がないお客様におすすめの「眉毛エクステ」とは?
眉毛エクステとは、自肌や自眉毛に特殊なグルーでエクステを装着する技術のこと。
眉毛エクステの基本的な以下の項目について紹介します。
それぞれ詳しくみていきましょう。
眉毛エクステの流れ
眉毛エクステの施術の流れは以下のとおりです。
↓ 眉毛の洗浄 ↓ お客様ひとりひとりに合ったデザインをアイブロウで描く ↓ 形を整えてエクステを装着
また、施術の値段は初回で7,000~1万円。マツエクの値段とほぼ変わりません。2回目以降は必要な部分に再度エクステを装着する、リペアが基本になるお店が多いようです。
眉毛エクステのメリット
眉毛エクステのメリットは以下のとおりです。
眉毛がなくてもエクステを付けられるため、お客様のどんなリクエストでも対応可能。
眉毛がない部分はもちろん、ナチュラルに自眉毛のボリュームアップができるのも魅力です。
眉毛エクステのデメリット
眉毛エクステのデメリットは以下のとおりです。
眉毛エクステは、あまり長期間キープできません。目安は数日~4週間。キレイな眉毛をキープしたい場合は、定期的なリペアが必要です。また、眉マスカラには油分が含まれているので、眉毛エクステ装着後は眉マスカラを控える必要があります。
【デザイン実例3選】眉毛エクステの仕上がりはどんな感じ?
実際に眉毛がないお客様に施術した、以下3つの実例を紹介します。
ひとつずつみていきましょう。
デザイン実例①:部分的に薄い場合
出典:@mau_kapuaさん
目尻が少しうすくなっている部分をエクステでカバーし、全体的にボリュームアップしています。眉毛の方向がキレイに整えられているので、ナチュラルな美眉毛へと変身。
眉毛をペンシルやパウダーでしっかりと描くとどうしても違和感がでてしまいがちですが、眉毛エクステは立体感が叶うため、自眉毛のような自然な仕上がりになります。
デザイン実例②:眉尻が生えていない場合
出典:@emaymie_salonさん
眉毛の中間から眉尻が欠けてしまい、まろ眉のような状態になっています。エクステで眉尻部分に眉毛を作ると同時に、全体的にボリュームアップ。ナチュラルで美しいカーブを描いたデザインになっています。アーチ型のまゆを自分で左右対称に描くのは難しいですが、眉毛エクステなら全体のバランスを見ながらキレイな弓型に仕上げられます。
デザイン実例③:濃さがまばらな場合
出典:@emaymie_salonさん
ところどころ眉毛が薄くなっており、濃さがまばらになっています。違和感がないようにすき間を埋める形でエクステを装着して、フラットなデザインに。眉毛の間隔を見ながらエクステを装着していくので、できあがりに違和感がありません。
眉毛エクステを導入するメリット・デメリット
眉毛エクステを導入することで、どのようなメリット・デメリットが生まれるのかを考えてみましょう。
メリット
眉毛エクステを導入するメリットは以下のとおりです。
3つのメリットについて詳しく知りましょう。
コースの幅が広がる
眉毛のスタイリング を導入することにより、「マツエクとの似合わせ眉」を提案することができるなど、メニューやコースの幅が広がります。
また、「マツエクは今は考えていないけれど、眉毛は整えたい…」というお客様の集客にも繋がります。そのようなお客様には、「目元のトータルビューティー」というアプローチで、眉毛エクステと同時にマツエクをおすすめすると効果的かもしれませんね。
目元のスペシャリストになれる
眉毛のデザインも行うことで目元を総合的に美しく演出できるようになります。
まつ毛との相性を考えて眉毛をデザインすることはもちろん、習得した技術は今後もアイデザイナーとして役に立つはずです。
他店との差別化を図れる
眉毛エクステを導入することで、他店との差別化を図れます。眉毛エクステを導入しているサロンはまだ多くありません。普段用にはもちろんですが、ブライダルコースなどの特別なシーンに対応するメニューを用意することで、さらに他店との差別化が図れるでしょう。
デメリット
眉毛エクステを導入するデメリットは以下のとおりです。
メリットだけでなく、デメリットも合わせて知っておきましょう。
導入に時間やコスト がかかる
眉毛エクステをサロンに導入するためには、アイデザイナーに講習を受けてもらわなければいけません。
装着技術やデザインに関する講座は単回で開講されているところが多いため、基本的な知識や技術は1日で習得することも可能です。
しかし、本格的な知識や技術を体得するには、それなりのコストや時間が必要になります。眉毛エクステ導入に必要な時間とお金をどれだけ捻出できるかをまず考えましょう。
とれやすいメニューのためクレームリスクがある
眉毛エクステの持ちは長くて4週間、短い方だと1週間で取れてしまうといわれています。まつエクと同じ感覚でいると、持ちが悪い…と感じてしまうお客様もいらっしゃるでしょう。
「マツエクと同じくらいの値段を払っているのに、なんで眉毛エクステだけこんなに早く取れるの?」というクレームが発生するリスクも高い、ということも念頭においておきましょう。
時間単価 がオプションなどには適さない
眉毛エクステの施術はおよそ1~2時間ほど。値段はエクステの本数によって前後しますが、だいたいエクステ30本で4,000~5,000円ほど、エクステ100本で10,000円前後の値段設定をしているサロンが多いようです。
眉毛をはっきりと濃くしたい場合は、最低でも100本ほど付ける必要があります。施術時間や値段を考えると、「オプションサービス」には適さない、と考えた方がよいでしょう。
まとめ:眉毛がない場合は眉毛エクステを付けよう
眉毛がないお客様がご来店された場合、眉毛エクステでカバーすることがおすすめです。眉毛エクステ以外でも、なにが原因で眉毛がないのかを見極め、状態に合わせた提案を行いましょう。
目元をトータルで美しくするために、まつげと同じくらい眉毛にも注目してみるのはいかがでしょうか。眉毛エクステの知識を得ることで、また一歩目元のスペシャリストへと近づくことができるでしょう。