美容室オーナー向け!マツエク導入にあたって気を付けるべきことは?

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これまではマツエクのみを専門であつかうサロンが主流でしたが、現在マツエクニーズの高まりとともに、美容室にマツエクメニューを導入した、美容室併設サロンが増加しています。その業界傾向に伴い、マツエクメニューを検討しているオーナーさんもいるかもしれません。実際に美容室併設サロンを運営するにあたり、メリデメや気を付けるべきことはどんなことがあるのでしょうか。詳しく確認していきましょう。

ヘアサロン併設のマツエクも増えている!メリット・デメリットは?

今また増えてきているのが、ヘアとマツエクの併設サロンです。なぜ増えてきているのか、その理由を探りましょう。

お客様のニーズの高まりに呼応して併設サロン増!

ヘアとマツエクを併設しているサロンが増加しているその理由は、お客様のニーズの高まりにあります。定期的にマツエクをしているお客様は、美意識が高い傾向に。マツエクサロンに加え、ヘアサロンやネイルサロンにも定期的に通っているというお客様も多いのではないでしょうか。毎月複数のサロンに通うとなると、サロンにかける時間は大きな割合を占めることになります。いくつものサロンに通うよりも、ひとつのサロンで済むと楽ですよね。併設サロンに絞ってサロン探しをするお客様もおり、そのニーズの高まりが併設サロン増につながっているようです。

技術レベルの高いマツエク施術が求められる!

マツエクが広まり始めた当初、美容室がマツエクメニューを導入している形がトレンドでした。衰退の原因は技術力が伴っていなかったことに加え、目元トラブルへの対処が追い付かなかったことにあります。
そして現在と当時の違う点としては、マツエクの浸透によりお客様のマツエク知識が高まっていること。そして、マツエク専門のサロンが多く登場していることが挙げられるでしょう。それに伴いお客様の希望の幅やサロン選びが広がり、マツエクの仕上がりに対するハードルも高くなっています。思ったような仕上がりを得られないと、すぐに他のサロンにシフトしてしまうお客様も多いはず。美容室併設サロンを成功させるためには、ヘアもマツエクも高い水準が求められることを把握しておきましょう。

ヘアサロン併設マツエクのメリット・デメリットは?

美容室でマツエクメニュー導入するメリットを確認していきましょう。

美容室併設サロンのメリット

美容師のネクストキャリアとして採用しやすい

売上アップにつながりやすい

新たな集客チャンスができる

トータルビューティーを売りにできる 

美容室併設サロンのデメリット

メニューが増えて管理が大変になる

美容師とアイリスト兼任の場合、人材を育てる時間がかかる

マツエク専門店との差を埋めるのが難しい

マツエクトラブル対応の環境を整える必要性

ヘアとマツエクを同じ空間で施術することで生まれるリスクもある 

上記のようなメリット・デメリットが考えられます。

お客様としても、一度の来店でヘアもマツエクもできれば、時間はかかるかもしれませんが、別日にサロンを予約しなくても済むというメリットもあるでしょう。

通常価格よりもお得な同時施術のクーポン割引などがある

ヘアでもマツエクでもポイントを貯めることができる

などのお得なメリットがあれば、お客様としてもサロンを1本化するメリットがあるはずです。また、目元とヘアスタイルを別途にとらえるよりも、トータルでサポートしてもらえることもメリットのひとつ。例えば、

ヘアカラーの色とカラーマツエクの色味を合わせる

目元を強調するような前髪やヘアスタイルの提案

アイブロウを整えるサービスを提供

など、目元とヘアスタイルからのトータルビューティーをコンセプトとして掲げることもできるでしょう。
また、美容室がマツエクサロンに比べて秀でている点は、作品作りという観点なのではないでしょうか。最近はSNSでの集客を取り入れるのが一般的。宣材写真を撮る際も、ヘアにマツエク、メイクのすべてがサロンで完結できるため、フォトジェニックな写真や魅せ方を集客に生かすこともできるかもしれません。
魅力的なサロン作りのためには、まずデメリットをひとつずつクリアにしていくことからスタート。クリアしておきたいポイントについて、下記の見出しで確認していきましょう。

 

美容室併設のマツエクの施術者は、美容師?それともアイリスト?

美容室併設サロンを運営する前に、まず考えなければならないのがマツエクメニューの施術者です。

美容師兼アイリストとしてどちらも対応する

美容師とアイリスト、それぞれの担当者を設ける

という形があります。また、美容師からアイリストに転向するというケースもあるかもしれません。
ご存知の通り、アイリストになるために必要なのは美容師免許。この点はサロンに勤めている美容師でも対応できるはずです。しかし、数回スクールや講習で学べば即アイリストとして施術できるかというとそうではありません。それぞれについて考察してみましょう。

専門のアイリストを雇用する

アイリストという仕事は、数回のスクールだけで完結する技術ではありません。新しい技術やトレンドの目元デザインなどを学び続ける必要もあり、マツエク専門サロンと同じ速度で流れに対応するのは簡単ではないでしょう。美容室併設サロンの課題ともなるマツエク専門サロンとの差を少なくするためには、アイリスト専門のスタッフを設けるのがベストでしょう。しかし、人件費をアップしてアイリスト専門スタッフを用意するなら、コンスタントにマツエク施術のお客様の予約が入るように働きかけ、売上アップを図る必要があります。まずは、現状のお客様のマツエク状況をリサーチすることからスタートです。

美容師とアイリストの兼任スタッフを雇用する

美容師とアイリストを兼任してもらう場合には、アイリストとしての技術をどう習得してもらうかがカギになります。美容師の技術を学んでいる最中のアシスタントにマツエク施術を担当してもらうとなると、習得すべき技術が多岐にわたり、大変さも倍以上になることも十分考えられるでしょう。また、アイリストとして頼れる先輩スタッフがいないと、困ったときの対応や目指すべき形が見えず、一人で抱え込むことになってしまうことも考えられます。技術をしっかりと習得しているベテラン美容師を任命し、美容師とアイリストの仕事を兼任する指針を示す存在となってもらうのがベストでしょう。

美容室併設のマツエクサロン、施術環境はどうする?

ヘアとマツエクの併設サロンで最も気をつけたいのが、施術スペースの確保です。特に問題となるのが、マツエクのグルーの管理状態。ヘアサロンはグルーの保管に関する悪条件がそろっています。例えば、

ドライヤーの温風

シャンプーの湯気

パーマなどのヒーター

といったもの。グルーの温度や湿度を変化させる要因がたくさんあり、保管状態の悪いグルーでの施術は何かしらの問題を引き起こしかねません。
また、大きく影響があるのがグルーの硬化時間です。グルーは施術空間に発生するアンモニアの濃度などにより硬化時間が早まる傾向にあります。ひいては施術のしにくさにもつながり、お客様の要望に応えるのが難しくなるでしょう。
グルーの管理状態はもちろんのこと、静かに集中して行うマツエクと会話も楽しむヘアサロンという観点から見ても、施術スペースは個室を確保するのが最適です。外気の影響も鑑み、サロンの出入り口やシャンプー台から離れた場所にマツエク施術スペースを設けるようにしましょう。

ヘアサロン仕様のグルーを用意しよう

美容室併設サロンが増加傾向にある最近では、ヘアサロンの環境でも影響を受けにくい専用グルーが販売されています。完全個室なら大丈夫かというとそうではなく、空気の流れや間取りにより、グルーが何らかの影響を受けることも十分考えられるでしょう。美容室併設サロンでは、ヘアサロン仕様のグルーを使うのがベストです。

【10ml】HSヘアサロン仕様■マザーグルー「MOTHER GLUE」■日本製上級者向け

出典:松風公式オンラインショップ

「松風」が販売している美容院専用のグルーです。カラーやパーマなどの揮発成分がある環境下でも、その影響を受けにくい仕様になっているのが「MOTHER GLUE」の特徴。美容室併設サロンでよくある、「グルーが早く乾きすぎて装着しづらい!」という問題を解消してくれるグルーです。低刺激仕様で、2時間で完全硬化します。

HS SPEED ヘアサロン仕様■マザーグルー 10ml (15208)

出典:松風公式オンラインショップ

「MOTHER GLUE」と同じくヘアサロン仕様のグルーですが、若干硬化速度が速いのが「HS SPEED MOTHER GLUE」です。「MOTHER GLUE」ではグルーの乾きが遅いと感じるなら、こちらを試してみてください。サロンの環境によっても最適なグルーは変わるため、まずはどちらかを使用して硬化時間をチェックしてみましょう。

まとめ

美容室へのマツエクメニュー導入のためには、スタッフの配置やスペースの確保などの問題をきちんとクリアできるかどうかからスタートです。アイリストはお客様の目元を任されるという責任を負う仕事です。まずは、オーナー自らがアイリストの仕事の大変さを理解することから始めましょう。
クリアすべき点を押さえればあとはやり方次第!「お客様のトータルビューティーを担うサロン」というようなサロンのコンセプトを明確にし、目指すべくサロンの形を作っていきましょう。マツエク専門サロンに対抗できるような併設サロンを目指してみてはいかがでしょうか。

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