更新日：2024年5月7日公開日：2019年6月19日

施術をよりスムーズにしてくれる『接着強化剤』とは？マツエクに塗るだけで、施術時間の短縮に♪

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「いつもはすんなりエクステを装着できるお客様なのに、今日はくっつきにくいな…」そう感じることはありませんか？まつげの状態は、その日のお客様のコンディションや、気候によって左右されるもの。水分量が少なかったり、油分が多かったりと、日によってさまざまです。そんなエクステがくっつきにく！というときに活躍するのが、接着強化剤。いったいどのようなアイテムなのか、チェックしていきましょう。

接着強化剤とは？

接着強化剤を知っていますか？「普段の施術で導入している」、「マツエク商材の販売サイトで見たことがある」、「全く知らない」など認知度はさまざまかもしれません。接着強化剤とは、その名の通り「接着力を強化する薬剤」のこと。マツエクの施術で接着剤といえば、マツエクとまつげを接着するグルーのことです。グルーについてはこれまでのbeautéでも、様々な角度で取り上げてきました。この機会に再度読み直してみてくださいね。

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このグルーの接着力を高めてくれるアイテムが、接着強化剤になります。しかし接着力の高いグルーも発売されており、いったどのような点が違うのか…と疑問に思う人も多いことでしょう。グルーとエクステの関係から順に、接着強化剤について一緒に学んでいきましょう。

エクステとグルーの相性って？

グルーには大きく分けて2種類のタイプがあることを、以前beautéでもお伝えしました。ここでもう一度おさらいしてみましょう。

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グルーには、「エチルグルー」と「ブチルグルー」の2種類があります。それぞれの特徴は、次の通り。

	エチルグルー	ブチルグルー
硬化速度	速いものが多い	遅いものが多い
粘度	サラサラ	ネバネバ
モチ・装着感	良く・やや硬い	あまり良くない・柔らかい
ニオイ・刺激	少し気になる・刺激あり	ほぼなし・弱い

これらエチルグルーやブチルグルーといったグルーの主成分は、シアノアクリレート。
実はグルーのシアノアクリレートと、エクステの素材であるPBT（ポリブチレンテレフタレート)には、接着しにくいという特徴があります。
つまり、簡単に言えばもともとの相性は良くないのです！そのため、エクステが自まつげにくっつかないということが度々起こるのです。

過去記事でもエクステや自まつげにグルーがくっつかない理由について取り上げました。

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そのうちのひとつの原因が、そもそもエクステとグルーがくっつきにくいものである、ということなのです。

接着強化剤を使うとどうなる？

相性が良くないグルーとエクステ。その2つをくっつきやすくしてくれるのが、接着強化剤です。前処理で自まつげにプライマーを使用しますが、エクステに使うプライマーと認識すると分かりやすいでしょう。直接エクステに接着強化剤を塗布することで、エクステ表面の性質を変化させることができるのです。

出典：Asunaro

イメージとしては、グルーが磁石の⊕だったとすると、エクステを⊖にすることで簡単にくっつくような現象。
そうなるように、本来は磁気を帯びていないエクステ表面を⊖にしてあげるのが、接着強化剤なのです。

また接着強化剤をエクステ表面に塗布することで、凹凸がある表面を整えてくれる働きも。平らな面が増えれば、それだけ接着面が大きくなり、接着力が増します。
さらに、エクステをきれいにする効果も接着強化剤には含まれています。自まつげの油分やほこりを取るために、自まつげの前処理剤を使うのと同じ役割です。

接着強化剤の使い方

接着強化剤の使い方は、エクステに塗布するだけと、とても簡単。スティックブラシに液を取り、エクステのグルー接着予定部分に塗布します。ボリュームラッシュの場合には、トントンと軽くつけるようにしましょう。シート状ではなくバラのエクステであれば、上から振りかけるようにします。
事前準備が必要なく、塗布後すぐに使用できるものがほとんど。そのため、施術中に「このお客様はエクステがつきにくいな」と感じたときに、足すことも可能です。

強化剤を使うメリットとは？

エクステとグルーの相性を高めてくれ、エクステと自まつげをくっつきやすくしてくれる接着強化剤を使うメリットには、どのようなものがあるのでしょうか。

【メリット】

①施術時間の短縮
②ボリュームラッシュのファンが閉じにくくなる
③ブチルグルーの硬化の遅さをカバーできる
④油分が多い、水分が少ないなどの自まつげでも装着しやすくなる
⑤エクステを洗浄できる

①～④は、すべて施術時間の短縮にまとめられる内容ですが、詳しく説明するために、あえて分けて記載しました。

どのようなエクステ、お客様であっても、接着強化剤を使うことで、施術時間を短縮することができます。ピタッとエクステと自まつげがくっつくようになるため、ツイザーでエクステを固定している時間を短くできるのです。

普段の施術で硬化時間に困っていないのであれば、ボリュームラッシュのときにだけ使用するのも良いかもしれません。ファンが閉じて固まってしまう！そのようなときには接着強化剤で固定時間を早くすることで、きれいなボリュームラッシュをデザインすることができるようになります。

また、アレルギーやにおいのために、ブチルグルーを選択することもあるでしょう。たしかにそれらの悩みは解決しますが、普段より硬化に時間がかかり施術時間が長くなってしまうことも。ブチルグルーの硬化時間が気になるなら、接着強化剤をプラスするのも良いでしょう。

アイリストの技術面では解決できないのが、お客様個々の自まつげの状態。前処理である程度、油分を除去したり清潔にしたりと対処していることでしょう。それでも、エクステがつきにくいことがあります。施術中にそう感じた場合には、施術途中からでも接着強化剤を使用してみるのも良いのではないでしょうか。

そして⑤のエクステを清潔にするメリット。基本、素手でエクステに触れることはありません。しかしふいに手が触れてしまったり、空気中のほこりが付着してしまったりすることもあります。油分や汚れがついていると、それだけでエクステと自まつげは接着しにくいことに。洗浄成分を含む接着強化剤を使うことで、エクステを清潔な状態に保つことができます。