接客業なら知っておこう!アイリストとして気をつけたい「口臭・ニオイ」のマナー・対策方法とは
アイリストという職業は、接客業の代表的職種。お客様と接する時間が長いため、他の職種よりも身だしなみやエチケットに気を配らなければいけません。中でもアイリストは、お客様と向き合って会話をするだけでなく、施術時には顔が近づくことも。そのときに、自分自身の“口臭”や“ニオイ”が大丈夫か気になる!という悩みを人知れず抱えている人も少なくありません。
そこで今回は、アイリストだからこそ知っておきたい「ニオイ対策」の方法をご紹介。お客様に心地良く施術を受けていただくためにも、ニオイ対策を徹底しておきましょう。
マツエク施術中のニオイ問題、あなたは意識できていますか?
お客様から指摘されるケースも珍しいため、なかなか気づきにくい“ニオイの問題”。しかし実はこの問題、結構シビアな問題でもあるのです。最悪のケース、失客につながってしまう可能性も。
ニオイについて自分でしっかり意識できている人でも、今一度自分のニオイについてチェックしなおしてみましょう。
アイリストをはじめとした美容施術者向けのニオイ対策アイテムは多い
ニオイについて今まで気にしたことが無かったという人もいるかもしれないですが、ネット上には数多くのニオイ対策アイテム販売ページが存在しています。美容施術者向けに特化して、販売ページを設けている企業も。実は、意外とニオイの問題について悩んでいる人が多いということを、うかがい知ることができます。
アイリストやエステティシャン、ネイリストなどは、お客様の体に直接触れる職業。施術者とお客様との距離が近くなるため、ニオイ問題を避けて通ることはできないのです。
「スメルハラスメント」という言葉も誕生している
“セクハラ”や“パワハラ”など、相手が嫌だと感じることがらに対して使われる言葉は世の中にたくさん存在しています。実は、ニオイについてもハラスメントの定義を持つ言葉があるのをご存知でしょうか?
「スメルハラスメント」と呼ばれるニオイの嫌がらせは、この2、3年で広まっている言葉。同じ職場内で強烈なニオイを放っている人に対して使われる言葉ですが、アイリストも意識しておきたい言葉のひとつです。自分が放っているニオイは、自分自身でなかなか気づきにくいもの。お客様と特に距離が近くなる職業だということを、常に頭の中に置いておかなければいけません。
口臭対策には?
アイリストが気にするべきニオイのひとつに、“口臭”があります。普段から意識している人も多いかと思いますが、今一度口臭の対策方法についておさらいしておきましょう。
施術前に歯磨き&マウスウォッシュを徹底
揮発性の化学物質を吸い込まないよう、施術時にはマスクを着用することかと思います。マスクを着けているからと、口臭のエチケットがおざなりになっていませんか?マスクと顔のすきまから息が漏れてしまうため、“マスクを着用しているから口臭対策はばっちり!”などと安心してしまわないことが重要です。
食前・食後関わらず、お客様をお出迎えする前には口臭対策をしておくのがベスト。歯磨きだけでなく、口の中全体をきれいにしてくれるマウスウォッシュをセットで使用すると、より念入りに口臭対策を行うことができます。
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口臭対策の効果が期待できるお茶を常飲する
歯磨きやマウスウォッシュをするだけでは取れない口臭には、お茶の力を頼ってみるのもおすすめ。お茶に含まれる有名な成分である“カテキン”には、殺菌効果だけでなく消臭効果も期待できることが発表されています。
お茶と言ってもたくさん種類がありますが、中でも口臭対策の力が強いと人気があるものをピックアップしました。
・なた豆茶
・くま笹茶
・ジャスミン茶
・ジャーマンカモミールティー
・明日葉茶
歯磨きなどをしても口臭が気になるという人は、お茶の力を借りてみるのもひとつの方法です。
歯科医院で歯をクリーニングしてもらう
口臭の原因となっている、口腔内の細菌。一生懸命毎日歯磨きをしていても、口臭の原因となる細菌を完全に除去することはできません。しっかり磨けていると思っていても、苦手な場所には汚れがたまり続けてしまい、歯石や歯周病を引き起こす要因となります。
口腔内へさまざまな悪影響を及ぼす歯石には、細菌が増殖。その細菌から発生するガスも、口臭の原因だと考えられています。口腔内に潜む口臭の原因を取り除くには、歯科医院で歯のクリーニングを行ってもらうのがベスト。定期的に歯科医院へ通って歯のクリーニングを行うのは、口臭対策に役立つ方法と言えるでしょう。
意外と気付かなかった!こんなニオイ
アイリストがニオイ対策をしなければいけないパーツは、多岐に渡ります。徹底的にニオイ対策を行うためにも、見落としがちなニオイについて確認していきましょう。
お客様の顔に一番近づく「手」のニオイ
ニオイをかぎわける“鼻”の位置に、もっとも近づくのがアイリストの手。
施術前に手を洗っていても、意外と直前に触れたもののニオイが残ってしまっているというケースも珍しくありません。お昼ごはんのニオイなども残りやすく、何気なく振れた焼き魚のニオイが手についたままになってしまっていることもあります。
特にニオイが残りやすいと言われているのが、爪の間。ササッと手を洗っただけでは、爪の間に残っているニオイまで洗い流すことができません。手を洗う際に爪ブラシなどを用いると、ニオイの元を除去できる確率がアップ。見落としがちなところまで、しっかりと洗い流すようにしましょう。
また、手に香りの強いハンドクリームを塗っている場合も注意が必要。ハンドクリームや香水などの、強い香りを嫌うお客様もいらっしゃいます。香りのストレスを与えてしまわないよう、微香や無香など極力香りの弱いものを選ぶようにしましょう。
施術中にかいた「汗」のニオイ
夏場の暑い時期などは、一生懸命施術をしていると汗をかいてしまうことも珍しくありません。汗というのは、人間が体温調節をするために必要な現象。汗を完全に止めてしまうというのは、不可能なことです。
しかし、対策を練ることで汗のニオイを抑えることはできます。デオドラントスプレーなど、汗対策用のアイテムに関しても強すぎる香りのものは選ばないのがベター。ハッカ油などを使って、合成的な香りではなくナチュラルな香りの制汗スプレーを作るのもいいでしょう。香りを使ってニオイをごまかすのではなく、ニオイの原因となる物質に作用できるようなアイテムを使うことが、最善のニオイ対策法と言えます。
汗そのものに対してだけでなく、汗がついた衣類のニオイについても対策が必要です。汗がついた下着を着続けていると、汗が乾いたあとにニオイを放つ可能性も。体からよく汗をかくという人は、小まめにインナーを着替えるなどして対策を練っておきましょう。
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まとめ
どんな人でも、少なからず体のどこかからニオイを放っているもの。しかし、お客様と近い距離で過ごす時間の多いアイリストは、よりニオイについて気をはらっておかなければいけません。
日ごろからニオイについて意識している人も多いかと思いますが、スメルハラスメントの当事者となってしまわないよう、今一度ニオイに対して気を引き締めていきましょう。190601Eue