梅雨時期は要注意?湿度の高い時期、お客様にお伝えしておきたい、マツエクのケアポイントとは?
水分・油分に弱いマツエク。じめじめとした湿度の高い空気におおわれる梅雨は、マツエクにも影響が出やすい季節です。
実際にお客様の中にも、「梅雨時期になるとマツエクのモチが悪くなる」と悩んでいる方も少なくないよう。では、梅雨の時期もお客様に快適にマツエクを楽しんでいただくためには、アイリストとしてどのようなアドバイスをすればよいのでしょうか?今回は梅雨時期にお客様にお伝えしておきたいマツエクのケアポイントについてまとめました。
そもそも、梅雨ってどれくらいの雨、湿度なの?
日本では、5月末~7月初中旬にかけて、曇りや雨の日が多くなる「梅雨」がやってきます。そもそも、日本の梅雨はどれくらいの雨が降り、どれくらいの湿度なのでしょうか?
梅雨時期(6月と7月)の降水量を合わせると、東京は年間降水量の1/4~1/5程度・大阪は年間降水量の1/3程度・福岡は年間降水量の1/3以上になると言われています。
湿度は、東京都の場合、75%が平均値。梅雨時期は雨が1日中降り続くことも多いため、じめじめとした空気に覆われて過ごす日も少なくないでしょう。
マツエクのグルーは水分・油分に弱いという性質があるため、梅雨時期は注意が必要。雨に濡れてしまうことはもちろん、湿気から守ったり、汗から守ったりと、普段よりさらにお手入れに気をつけなくてはなりません。
雨の日の注意点・伝えるべきこととは
梅雨の期間は、どの地域でもおおよそ1ヶ月~1ヶ月半ほど。マツエクは3~4週間に1回程度のリペアが必要と言われているため、梅雨の時期も少なくとも1回はお客様がリペアに来られることになります。
お客様がマツエク施術に来られた日に雨が降っていた場合は、お客様には梅雨ならでは・雨の日ならではの注意点をお伝えするのがベター。どんなことに注意していただくべきか、どんなことを伝えるべきかをチェックしていきましょう。
最低でも5時間は濡らさないよう念押しを
「施術後、最低でも5時間は濡らさない」という点は、雨の日はもちろん、普段からも気をつけたいポイントです。マツエク施術に来られた日が雨の日であった場合は、施術後にマツエクを雨で濡らさないようお客様にあらためてお伝えしておきたいですね。
5時間が経ってからも、マツエク施術を行った当日は可能な限り水分を避けるのがベター。最近は1時間硬化などの速乾グルーも多く販売されてはいますが、多くのグルーは24時間はグルーが不安定な状態なので、グルーが完全に乾き、硬化するまではできるだけ水分を避けるようにお伝えしておくとよいでしょう。
もしも雨に濡れてしまったら?
どんなに気をつけていても、「マツエクサロンからの帰り道、雨で濡れてしまった!」という場合もあるでしょう。直接雨に濡れていなくても、雨が降っていて湿気が多いというケースも考えられます。
万が一雨に濡れてしまった場合や湿気が多いと感じた場合は、タオルなどですみやかに水分を取り除き、なるべく早いうちにドライヤーの冷風で乾かすのがベター。濡れている状態で放置してしまうと、グルーの劣化が早まったり、グルーの白化現象が起こったりする原因になってしまうためです。
マツエクのグルーの硬化に好ましい環境は、温度が25℃~28℃・湿度が50%前後であり、湿度が70%を超えるとグルーの硬化が速まってしまう可能性があると言われています。湿度が高い梅雨の時期は、グルーの硬化が速まりがち。硬化が速まってしまうとグルーの強度や持続性が弱まってしまうため、マツエクのモチに影響してしまいます。
湿気の多い梅雨時期は、施術後直接雨に濡れなかったとしても、念のため帰宅後にドライヤーで乾かしていただくようお伝えしておくのもよいかもしれませんね。
自宅ケアで大切なこと
梅雨の時期でもお客様にマツエクを快適に楽しんでいただくためには、自宅ケアをしっかり行ってもらうよう促すことが大切です。梅雨の時期にお客様にお伝えしておきたい、自宅ケアのポイントをまとめてみました。
普段よりしっかり乾かしていただく
「マツエク施術後、グルーが完全に硬化するまでの24時間はできるだけ水分を避けてください」という内容は、梅雨時期だけでなく、普段からお伝えしていることだと思います。しかし「できるだけ水分を避けるように」とは言いつつも、湿気の多い梅雨時期は空気中にたくさんの水分が含まれているのが現実です。また、毎日のお風呂や洗顔なども避けられませんよね。
湿度が高い梅雨の時期は、普段よりマツエクをしっかりと乾かしてケアしてもらうのが◎。タオルでぽんぽん、と優しく水分を取り除いた後にドライヤーでしっかり乾かすことで、マツエクを湿気から守ることができます。
「冷風で」 「下から」 「吹き出し口との距離を遠目にして」 の3点を守って乾かすようにお伝えするとよいでしょう。
コーティング効果のあるケア剤を使用する
梅雨時期は湿度が高いことはもちろん、じめじめとした空気で皮脂を多く含んだ汗をかきやすいと言われています。そのため、マツエクを水分・油分から守ってくれる、コーティング効果のあるケア剤を使用するのも効果的でしょう。
コーティング効果のあるケア剤を自宅ケアに取り入れることで、水分・油分が原因で起こるグルーの劣化を防ぐことができ、結果マツエクを長持ちさせることに繋がります。
下記におすすめのコーティング剤をピックアップしてみました。
(1)IOVV/ラッシュコーティング
サロンでも使用されている『IOVV(アイオーヴ)』の「ラッシュコーティング」。マツエクをコーティングして水分をはじいてくれる上、加水分解コラーゲン・ハマメリス葉エキス・グリセリンなどの美容液成分で自まつげのケアを行うこともできます。
筆タイプとマスカラブラシタイプの2種類があり、自分が使いやすいほうを選べる点も嬉しいポイントです。
(2)BLINK LASH/クリスタル ドロップ コーティング
画像元:EYELASH GARAGE
『BLINK LASH(ブリンクラッシュ)』の「クリスタル ドロップ コーティング」は、ヒアルロン酸が配合されたコーティング剤です。自まつげの保湿をしながらマツエクの接着部分のコーティングができます。
マツエクもモチがアップすることはもちろん、装着したてのきれいなカールが長続きさせることにも一役買ってくれますよ。
(3)Odette/フェニックス コーティングリキッド
画像元:EYELASH GARAGE
『Odette(オデット)』の「フェニックス コーティングリキッド」は、グルーとマツエクの接着部分を保護し、マツエクの持続力を高めてくれるコーティング剤です。水や汗といった水分や皮脂などの油分からマツエクをしっかりと守ってくれますよ。
束・ダマになりにくいため、ボリュームラッシュを装着した方にもおすすめ。カラーはブラックとクリアの2色展開です。
まとめ
今回は「湿度の高い時期、お客様にお伝えしておきたい、マツエクのケアポイント」として、雨の日の注意点・伝えるべきことや、自宅ケアを行うときに大切なことをあらためておさらいしました。
マツエクにとって梅雨は、さまざまな影響が出やすい時期。アイリストが施術時の対策を行うことはもちろんですが、お客様自身にもいつもより一層ケア方法に気を付けていただきたいですね。
Beautéでは、過去にも梅雨時期のマツエクに関する内容や、マツエクと湿度の関係に関する内容、グルーの白化現象に関する記事をご紹介してきました。本格的に梅雨入りする前に、ぜひ一度チェックしてみてくださいね。
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