「この先マツエクのみでやっていけるかな…」マツエク専門と目元トータルサロンどちらがいいの?
これまでの主流はマツエクだけに特化したマツエク専門店でした。しかし、今現在、マツエクの多様化に加え、まつげパーマやアイブロウ、まゆげエクステなどと、目元への施術はマツエクだけにとどまりません。そんなアイビューティー業界の背景を踏まえ、「今のままでいいのかな」と、不安を抱えるマツエク専門サロン経営者の方もいるのではないでしょうか。今回ピックアップするのは、マツエク専門店と目元のトータルビューティーサロンについて。どちらの形態が自分のサロンに合っているのか、検証してみましょう。
マツエクだけじゃない、まつげカール、まゆげエクステ…目元複合サロンが増加中。
現在増えているのが目元のトータルビューティーサロン。詳しく見ていきましょう。
目元のトータルビューティーサロン増加中!
これまでは「マツエク=マツエク専門サロン」が一般的でした。しかしここ最近、その流れが変わりつつあります。マツエクだけにとどまらず、目元に特化してあらゆる角度からキレイの追求をサポートするトータルビューティーサロンが増加傾向に。まずは、目元のトータルビューティーサロンが取り入れているメニューを見ていきましょう。
①まつげパーマ
画像元:ciglio.onomichi
最近マツエクと並んで注目を集めているのが、自まつげをカールするまつげパーマ。次世代まつげパーマとして
◆パリジェンヌラッシュリフト
◆アッパーリフトカール
◆ケラチンラッシュリフトボックス
◆コスメティックパーマ
など、さまざまな技術が登場しています。
まつげパーマについては過去記事で詳しく取り上げているのでチェックしてください。
②アイブロウ
画像元:emaymie_salon
目元というくくりで避けては通れないのがアイブロウ。眉毛が顔の印象を大きく左右するというのは周知の事実。場合によってはマツエクよりも顔の雰囲気に影響を及ぼすこともあります。
アイブロウに関するメニューとは
◆自まゆげを美しく整える…まゆげスタイリング
◆まゆげを増やす…まゆげエクステ
といったもの。
アイブロウが苦手という人には、骨格やなりたい印象から似合うアイブロウを提案し、キレイなまゆげを一定期間キープさせるのがまゆげスタイリングです。まゆげがなかなか生えてこない、薄い、といったお悩みのある人にはまゆげエクステ。専用のグルーでエクステを装着し、いつでもキレイなアイブロウを叶えることができます。まつげメニューと組み合わせて提案することで、完璧な目元を目指すことができそうです。
アイブロウメニューについては過去記事を参考にしてください。
③アイケア
マツエクやアイメイクを映えさせるために欠かせないのがアイケアです。自まつげや目元のケアを取り入れているトータルビューティーサロンもたくさん。
◆まつげが弱っている…まつげ美容液
◆メイク汚れが落とせていない…アイシャンプー
◆目元の乾燥が気になる…目元パック
と、お客様の目元悩みに応じたメニューを複数取り入れているサロンが多いようです。まつげパーマやマツエクとセットメニューにして単価アップを図ることができるのではないでしょうか。
④マツエク
画像元:elf_hrk
マツエクの商材や技術も多様化が見られる現在。シングルラッシュやフラットラッシュといったさまざまなラッシュの種類に加え、セーブルやミンク、シルクといった毛質でも目元の雰囲気は変わります。さらに
◆ボリュームラッシュ
◆パーフェクトラッシュ
◆アイラインエクステ
◆バインドロック
といった、Beauteでも過去に取り入れてきたたくさんの最近話題の技術で差を出すこともできますよね。どの技術を取り入れるかがサロンの差につながります。
たくさんのメニューで目元全体をプロデュース!
まつげだけに焦点を当てるのではなく、目元や顔全体のキレイを追求するのがトータルビューティーサロンの特徴。例えば日本初のアイトータルビューティサロンである『W EYE BEAUTY 表参道本店』。“アイゾーンは最強のファッション”をコンセプトに、目元をトータルでサポートしているサロンです。「こうなりたい!」というイメージがあるものの、客観的に自分を見るのは意外と難しいはず。プロの視点から、骨格や筋肉に応じた本当に似合う目元を作っていくそうです。
たくさんのメニューから目元全体をプロデュースできる、これがトータルビューティーサロンの魅力。マツエクメニューだけではカバーできない目元の悩みを解消し、よりお客様のニーズに寄り添うことができます。
いくつものメニューを導入するメリット・デメリットとは?
たくさんのメニューがあり、その中から自分に合ったものを選択できる目元のトータルビューティーサロン。メリデメを確認していきましょう。
トータルビューティーサロンのメリットは
まずはトータルビューティーサロンのメリットから見ていきましょう。
◆目元をトータルでサポートすることができる
◆お客様単価をアップできる可能性が広がる
アイメイクに時間をかける人も多く、キレイを追求するにあたって目元は切り離せないポイントですよね。そこをすべてカバーできるのが、目元のトータルビューティーサロンの1番の魅力です。お客様からしても通うサロンが1本化できるというのはメリットになるでしょう。
また、マツエクとまつげパーマは基本的には同時に施術できませんが、マツエクとアイブロウメニューなら同時に施術することができますよね。メニューが多いということはお客様の単価アップの可能性も広がるということ。
まゆげの形が決まらない
マツエクとまゆげのベストバランスは?
目元の乾燥が気になる!
などといったお客様の目元の悩みに、より即した提案を実現することができるのが大きなメリットでしょう。
トータルビューティーサロンのデメリットは
続いて気になるデメリットです。
◆クオリティ水準が下がる可能性がある
◆スタッフ育成が難しい
◆在庫を抱える可能性がある
◆メニューによっては個室が必須
デメリットについて1つずつ確認していきましょう。
<クオリティ水準が下がる可能性がある>
マツエク専門サロンの場合、習得する技術はマツエクのことのみ。マツエクに特化して技術力を高めていくこととなります。それに対してトータルビューティーサロンの場合、たくさんのメニューをこなす必要があり、すべてのメニューを専門店と同じようなクオリティで提供するのは難しいかもしれません。それぞれのメニューに専門技術のある担当者をおくのがクオリティ水準をキープする方法ですが、そうすると人件費がかかってしまうという側面もあります。
<スタッフ育成が難しい>
サロンで1番重要となるのはスタッフの良し悪しですよね。メニューをたくさん取り入れるということは、スタッフの習得すべき技術が増えるということ。スタッフを1人前に育てるには、それなりの時間や労力が必要となるでしょう。
<在庫を抱える可能性がある>
メニュー数に応じた商材をそろえる必要があり、在庫スペースや管理も必須ですよね。どのメニューもまんべんなくオーダーされるなら問題はありませんが、あまりオーダーのないメニューの場合、在庫を抱えてしまう可能性もあるでしょう。使用期限があるものなら、開封せずに廃棄することもあるかもしれません。
<メニューによっては個室が必須>
まつげパーマとマツエクを同じ空間で行うと、パーマ液の種類によっては必ず発生する成分で、マツエクのモチに影響を及ぼすこともあります。まつげパーマとマツエクはしっかり仕切られた別空間での施術スペースを確保するのがベストとなり、ある程度広いサロン面積が必要です。取り扱うメニューの施術スペースまでしっかり配慮することが大切になるでしょう。
サロンのコンセプトを明確にして
マツエクはまだ新しい技術ということもあり、まだ進化や変化を続けています。新しい技術や商材がどんどん開発される現在、業界の動きやトレンドをキャッチする視野はサロン経営において必要不可欠。お客様のニーズに的確に応えていくためには1つのメニューにしぼらない強みもあるでしょう。だからといって新しいものを手当たり次第に取り入れていくのは失敗のもと。サロンに来店されるお客様や新規開拓したいターゲット層のニーズに沿う技術を的確に見極め、取り入れていくことが大切です。
サロンの方向性に悩んだ際、明確にしてほしいのはサロンのコンセプト。コンセプトに即した、ブレないサロン作りが大切になるのではないでしょうか。
まとめ
増加傾向にある目元のトータルビューティーサロン。業界の流れを鑑み、「今のままのサロンでいいの?メニューを増やすべき?」と悩んでいるなら、まずはサロンのお客様や狙うターゲット層のニーズを見極めることから始めましょう。「マツエク専門店でいくなら技術力と接客を強化」、「トータルビューティーサロンなら技術の種類に応じた全体の基礎力の底上げとおもてなし」が大きな課題。自分のサロンに合った方向性を見出し、課題を1つ1つ解消してよりよいサロンを目指しましょう。190702Ess