マツエクサロンの「販売品の“テスター”が嫌」というお客様への商品のオススメ方法・対策まとめ
店販商品(サロン専売品)はマツエクと相性のよい上質なアイテムを導入しているケースが多く、売り上げアップのためにも、なるべく多くのお客様にご購入いただきたいですよね。しかしお客様の中には、購入の意思があるにもかかわらず、「テスターが嫌」という理由で店販商品を購入しない・できないという方もいらっしゃるようです。そこで今回は、テスターを使用できない・したくないと思われるお客様への対策とオススメ方法を考えます。
テスターの衛生面について考える
サロンの売り上げ構成を見ると、マツエク施術に付け加えるオプションメニューに並ぶほど、店販商品の売り上げが大きな割合を占めているサロンも多いのではないでしょうか。過去のBeautéでも店販商品と市販品の違いやお客様に自信を持ってオススメできる理由などを解説してきました。店販商品の特徴を端的にまとめると、市販品より販売単価は高いが、マツエクとの相性がよく、品質が高いためぜひお客様には使っていただきたいアイテムです。
マツエクサロンの店販商品は、主にメイクアップとホームケアの2つのカテゴリーのアイテムが取り扱われています。では、各カテゴリーの具体的なラインナップを見てみましょう。
<メイクアップアイテム>
- マスカラ
- アイライナー
- アイブロウ
- アイシャドウ など
<ホームケアアイテム>
- 美容液
- アイシャンプー
- クレンジング
- 洗顔料 など
購入の決め手となるはずのテスターが逆効果になることも!?
では、次に店販商品のテスターについて考えてみましょう。
前述のとおり、店販商品は市販品よりも価格が高め。そのため、いくら商品のメリットを口頭でお伝えしたり、商品をお見せしたりしても、ご購入いただくのはなかなか難しいものです。そこで効果を発揮するのが、購入前に無料で商品を試すことができるテスターの存在です。テスターがあれば、お客様は使用感やテクスチャー、刺激の有無などを事前に確認できるので、ご購入に結び付きやすくなるというメリットがあります。
テスター設置=店販商品の売り上げアップなればよいのですが、そう簡単な話ではありません。実は、テスターを設置するに当たり、衛生面への気配りを怠ると購買率アップはおろか、ダウンにつながってしまう可能性もあります。
特にマスカラやアイライナー、美容液などのテスターの管理には注意が必要です!なぜなら、お客様が実際にご自身の目元にお使いになる場合があるから。マスカラやブラシで塗るタイプの美容液の場合は、商品付属のブラシを不特定多数のお客様が使い回すことによって、雑菌が繁殖し、テスターの使用が原因で眼病などを引き起こす恐れもあります。またアイライナーや手で塗るタイプの美容液に関しても、粘膜付近に使用するものなので、眼病の感染や雑菌繁殖などの恐れがあり、本来他人と共有するべきものではないといえます。そのためテスターは、商品をただ単に設置しておけばよいというものではないのです。
またお客様の中には、衛生面に敏感(潔癖タイプ)な方もいらっしゃいます。そんな方が汚れたマスカラのブラシや使い回されたアイライナーなどをご覧になったら、どう思われるでしょうか?購入されないだけならまだしも、サロンにとって不都合な口コミやレビューをネット上に公開される場合もあります。実際に、テスターに関して以下のようなレビューをいただいたサロンもあったようです。
- 「テスターが不衛生で、とても使う気にならなかった」
- 「テスターの汚さを見て、このサロンは衛生面に気を使っていないんだなと思った」
テスターを衛生的にご使用いただくための対策とは?
すべてのお客様がテスターを快適にお使いいただくための環境づくりには、どのような対策が必要なのでしょうか。
マスカラ・ブラシで塗るタイプの美容液編
商品に付属のブラシやチップをテスター用としてお客様にご使用いただくのは衛生的ではありません。そのため、目元には使用しないようお願いするのもひとつのアイデアかもしれません。しかし実際にご使用いただくことで、商品のよさが伝わるということもありますよね。そこで、使い捨て可能なブラシを設置してみてはいかがでしょうか。
ただし、残念ながらアイライナーについては、衛生面を優先すると目元への使用をご遠慮いただくしか手はなさそうです。色味や引き心地をお試しいただくために、手の甲などへの使用をお願いしましょう。
では、テスター用を快適にお使いいただくためのおすすめのアイテムをご紹介します。
【LADYCOCO】Mini スクリューブラシ 10本セット
画像元:アイラッシュガレージ
使い捨てのミニスクリューブラシです。マスカラはもちろん、美容液のテスター用にぴったりのアイテム。またカラーもピンクでかわいいので、お客様にも喜ばれますよ。
- テスターの横に使い捨てブラシを10本ほど設置する(テスター用とわかりやすくするため)
- 「ご自由にお使いください!」などのメッセージを添える
- 使い捨てブラシ採用で衛生面を考慮していることを口頭やカードでお伝えする
【Rich Lash(リッチ ラッシュ)】シリコンラッシュブラシC
画像元:アイラッシュガレージ
10本入りでメーカー希望価格1,800円のリーズナブルなシリコンラッシュブラシです。シリコンタイプのメリットは簡単に水洗いできて、繰り返し使えるところ。お客様がお使いになる度に水洗い・滅菌処理しても、10本あれば足りるのではないでしょうか。
- テスターの横にシリコンブラシを数本と使用済みブラシを入れる容器を準備する
- 「ご自由にお使いください!」などのメッセージを添える
- 清潔なシリコンブラシ採用で衛生面を考慮していることを口頭やカードでお伝えする
クレンジングや洗顔料などのスキンケアアイテム編
メイクをして施術に来られたお客様のために、店販商品のクレンジングや洗顔料をテスターとしてご使用いただいているというサロンも多いのではないでしょうか。クレンジングや洗顔料は、目元の粘膜付近に直接使用するものではないため、マスカラや美容液に比べると衛生面に敏感にならなくてもよいかもしれません。
ただし衛生面に敏感なお客様の中には、使用感たっぷりのクレンジングや洗顔料などを見て不快感を覚える方もいらっしゃいます。すべてのお客様に快適にご使用いただくためのポイントをいくつかあげてみましょう。
- 使用感が出るので内容量が半分以下になったら、テスターとして使用は避ける
- チューブの口が汚れていないか、定期的にチェックする
- 衛生面が気になる方のために、スパチュラなどを用意する
【Queen REI(クイーンレイ)】スパチュラ 10本セット カラーアソート
画像元:Amazon
クリーム状のクレンジングや洗顔料を衛生的に使うためのスパチュラです。ヘッドが大きめなので、ジャータイプのクレンジングもすくいやすいのがメリット。10本入りで499円と価格もお手頃も魅力です。
- 衛生的にお使いいただけるよう、スパチュラやチューブの口をふき取るためのコットンなどを設置する
- スパチュラなども自由に使えることがわかりやすいようメッセージカードなどで示す
- お使いいただいたお客様に、該当のクレンジングや洗顔が店販商品であることをアピールする
まとめ
今回はテスターの衛生管理について学びました。テスターを設置し、店販商品の購買率をアップするためには、衛生面にも気遣いが必要であることがわかりました。テスターの設置に加えて、使い捨てブラシやスパチュラなどを準備するとコストがかかりますが、不衛生なテスターを設置しておくよりはきっと売り上げアップに貢献するはずです。この機会にサロンの店販商品の衛生面について検討してみてくださいね190807Euk