【マツエクサロンのお客様心理学】すぐに活かせる!心理学を応用したお客様の心に寄り添う接客法とは
カウンセリングや施術の際、必ずしもお客様が感じたことや思っていることをすべて口に出しているとは限りません。
なかには言いたいことがあるけれど、言葉にする勇気がない、きっかけがない…と躊躇されている方もいらっしゃいます。
深層心理を紐解くことで、何を求めていらっしゃるのか、どんな気持ちでいらっしゃるのかを察知でき、より一層お客様の気持ちに寄りそう接客ができるはず。
そこでこの記事では、心理学を応用した接客方法について考えてみたいと思います。
お客様の仕草・癖から分かる深層心理
お客様の仕草や癖から、今どういう心理状態なのか、どのような気持ちでいるのかを推察 することができます。
一概に全ての方に当てはまるとは言えませんが、お客様の感情をくみ取るヒントにはなるでしょう。
以下に、癖や仕草からわかる心理の代表的なものをピックアップしてご紹介しましょう。
顔に関連した仕草でわかる深層心理
鼻を触る
会話の途中に鼻を触っている場合、その人は本音を言っていない可能性があります。会話しながら無意識に顔の中央にある鼻を触って、表情を隠そうとするのです。
もし、お客様に「仕上がりはいかがですか?」とお尋ねしたときに、鼻を触りながら「大丈夫です」と言われた場合、仕上がりにご満足いただけていないのかもしれません。
唇を舐める
緊張しやすい人は、唇を舐める癖が出やすい、と言われています。緊張すると唇が乾いてしまうため、ついつい唇を舐めてしまうのです。
お客様が唇を頻繁に舐めている場合、緊張されている証拠。リラックスできるような配慮をしてさしあげましょう。
まばたきが多い
まばたきが多い人も、緊張状態にあるということを意味しています。お客様のまばたきが多いな、と感じられたら、リラックスしていただけるよう、適宜和んでいただけるお声掛けをするようにしてください。
髪に関連した仕草でわかる深層心理
髪を撫でる
髪の毛を自ら撫でる、という行為は誰かに褒められたい、という心理が隠されている、と言われています。施術が終わり、できあがりを確認した際にお客様が自分の髪を撫でられたなら、ひと言「よくお似合いですよ」「素敵ですよ」という声かけをしてさしあげると喜ばれるかもしれません。
髪をかきあげる
髪をかき上げる仕草は、他人の目が高まり、自意識が高まっている状態である、と言われています。つまり、「自分が人にどのように見られているのかが気になっている」ということです。お客様がこのような仕草をされた場合には、「客観的に見ても目元が美しくなったんだ」と確信できるようなお声掛けをしてさしあげるとよいでしょう。
座り方でわかる深層心理
椅子に浅く座る
「その場にあまり長居したくない」「あまり長く話したくない」という心理状態の人は、椅子に浅く座る傾向にあるそうです。カウンセリングの最中にお客様が椅子に浅く座り直したら、そろそろカウンセリング終了の合図、と言えるかもしれません。
椅子に深く座る
反対に椅子に深く座っている人は、「相手の話がもっと詳しく聞きたい」という気持ちになっているそうです。
お客様が椅子に深く座り、身体をこちらに向けている場合、「その話題をもっと詳しく聞きたい」という気持ちの表れなのかもしれませんね。
マツエクサロンでは、心理学を応用してどんな接客ができるか
接客に大切なのは、「お客様と心を通わせる」ということ。お客様に「この人は私の本当の気持ちをわかってくれる」と思っていただき、心を開いていただくことが大切です。
お客様の言動や仕草で、今どのような深層心理なのかを紐解いた後、その気持ちに寄りそってさしあげる応対をすることこそ、「満足」を超えた「感動」を呼ぶ接客となるのです。
お客様の気持ちに寄りそう接客について、もう少し詳しく解説していきましょう。
ミラーリングを使った共感
相手の気持ちに共感すること、これはお客様に心を開いていただくために外せないポイントです。共感を表す方法として一番有効だと言われているのが「ミラーリング」です。
ミラーリングとは、相手と同じ動作や発言をすることで、相手に好感や親近感を抱いてもらうテクニックです。以下の例をご覧ください。
例1
さて、この中で2点、心理学を応用した接客を行っているのがわかりますか?
まずは1点目。お客様が髪を撫でながら発言したことから、「仕上がりに満足し、客観的にどう見えるのかを知りたい」と思っていると推察し、具体的に褒めてさしあげた点。
もうひとつは、ミラーリングによって共感の気持ちを表した点。
これでお客様は、できあがりに満足していただくと同時に、「スタッフの方も私と同じ感性の持ち主だから、これからもこの人にお任せしたら、自分の思い通りの施術をしてもらえるだろう」と思っていただけるので、リピート効果も期待できます。
傾聴で、より深く相手を知る
「傾聴」とは、相手の話にしっかり耳を傾けることによって、相手の真意を引き出して理解することを指します。
例2
そこで「どのような仕上がりにしたいか、お客様で具体的に思い描かれているイメージはありますか?なんとなくでも思いつきでもなんでもいいので、どんな細かいことでも教えてください」と伝えた。 話しを聞くと、最初は長さが欲しいと思っていたが、実際のデザインを見ると長さよりも本数が欲しいと思うようになった。しかし途中でリクエストを変更するのは申し訳ないと思って遠慮してしまっていた、ということが判明した
こちらは、鼻を触る仕草を行ったことで「もしかしたら、他にいいデザインが見つかったのかも知れない」と推測し、お客様に正直な気持ちを話していただこうと「提案」から「傾聴」にシフトチェンジした例です。
特に初めてで緊張されているお客様は、なかなか自分のイメージを具体的かつ明確に表現することができません。
そこで、「どれだけ漠然とした表現でもいいので、答えが見つかるまでとことん教えてください」という姿勢を示すことで、お客様も思ったことをスムーズに話しやすくなるのです。
大切なのはお客様の本音に寄り添うこと
接客において大切なことは、お客様の深層心理をしっかりと読みとり、そこに寄りそった応対を行うことです。
極端な話をすると、言葉では「YES」と言っていても、心では「NO」と思っているかもしれない…相手の表情や言葉のニュアンス、仕草などからそのエッセンスに気づけるか、そこが接客のプロとなれるかどうかの境目なのです。
言葉だけでなく反応も見る
接客のプロとして大切なのは、言葉だけのやり取りに終始してしまわないこと。こちらからの提案や問いかけに、どのような反応を示すのかを確認することが大切です。
表情の変化、声のトーン、身ぶり・手振りなど、言葉以外のサインをしっかりとキャッチできるよう、しっかりとアンテナの感度は良好にしておきましょう。
勝手な思い込みをしない
「このお客様はいつもこのデザインだから、今回も同じに違いない」「この年代の女性は、このデザインが好きだから、これをおすすめしておけば間違いないだろう」など、勝手な思い込みで接客をしてしまわないこと。お客様それぞれ、ベストだと感じるサービスは異なります。「ベストなサービスはこうである」と勝手に決め付けるのではなく、目の前のお客様に全身全霊を傾け、傾聴することで、お客様ひとりひとりにとってのベストなサービスが見えてくるのです。
イメージを共有する
お客様がどのようなイメージを持っていらっしゃるのか、そのイメージが一致するまでしっかりとお客様とお話しすること。お客様がどのようなできあがりのイメージを考えていらっしゃるのかを、ときには質問を投げかけながら真意を探っていくことが大切です。
まとめ
お客様の真意にいち早く気付けてこそ接客のプロ。そのためには、目の前のお客様の言動に敏感になっておく必要があります。
心理学がすべてではありませんが、参考になる話も多いのではないでしょうか。有効に活用し、お客様の心理的満足度を向上させることができれば、信頼関係の構築にも繋がります。
お客様に「この人に任せたら大丈夫」と信頼していただき、心を開いていただくために大切なこと、それはお客様の心に寄りそうことなのです。190727Eco