【画像解説あり!】上級者も大興奮☆知りたかった!! 『下まつげエクステの極意はテープ貼りにあり』
下まつげのエクステは高い技術が必要なため、導入を諦めているサロンも多いかもしれませんね。しかし「下まつげも存在感を出したい」と考えているお客様もいるはず。下まつげのメニューを導入できれば、お客様の“なりたい目元”により近づけることができますよね。サロンにとっても客単価のアップや新規客の獲得など、メリットは盛りだくさん!
そこで、今回は下まつげへエクステをつける際のコツをご紹介します。
下まつげのエクステにありがちな失敗やトラブルとは?
下まつげにマツエクをつけるメリットは
・黒目が強調される
・上下につけることで華やかになる
・アイライン効果
・マスカラを塗らなくていい
などがあります。
「より目を大きく見せたい!」とか「結婚式や成人式など特別なイベントのときに目元を華やかにしたい」と希望するお客様も多いようです。
しかし実は、下まつげへのエクステはどんなお客様にもできるわけではありません。
●逆まつげや、生え癖が強い
●産毛や短い毛が多い
このようなお客様に無理やり装着してしまうと、失敗やトラブルを招くことも。また、まつげの毛質や向きには問題がない場合でも、次のようなトラブルには気をつけなければなりません。
◎揮発成分が入りやすい
下まつげのエクステは下から目の方向に向かって装着していくため、目に揮発成分が入りやすくなってしまいます。揮発成分が目に入るとお客様の目がしみる可能性があり、大変危険です。低刺激のグルーを用いる、テープ貼りの工程を丁寧にするなどの対策で防ぎやすくなります。
◎白化現象がおこる可能性も
下からマツエクをつけることによってグルーが粘膜に反応しやすくなり、白化現象が起きてしまう可能性もあります。根元付近につけることばかりを意識していると、粘膜への注意が薄れがちになることも。注意しておきましょう。
◎ツイザーがまぶたにささる
「下まつげのエクステ装着は難しい」という意識から、繊細な作業がしやすいように“先が細いツイザー”を使いたくなりますよね。しかし、これは下まぶたを刺激してしまう可能性もあります。下まつげにエクステを装着する場合は、先が平なツイザーを使う方が安全性も高まるでしょう。
上まつげと下まつげは、やはり毛の生え方や構造が違います。そのため上まつげと同じ感覚で施術をすると、大きな失敗を招くことになるかもしれません。下まつげのエクステで起こりやすいトラブルをしっかり理解して、安全に施術ができるよう技術を磨いていきましょう。
下まつげのエクステには高度な技術が必要!!
また下まつげは、上まつげに比べてエクステがとれやすい傾向にあります。なぜなら…
・上まつげに比べて毛周期が早い
・上まつげに比べて、毛が細くて短い
・装着部分の安定が弱い
・瞬き等による上まつげとの摩擦
こんな理由があるからです。
下まつげは上まつげに比べて、毛も細く短いですよね。産毛との見極めが難しいことも、「高度な技術が必要だ」と言われる理由のひとつです。
下まつげにエクステをつける施術でポイントとなるのが「テープ貼り」。
https://www.beaute-p.com/wp/eyelist/2407/
以前の記事でもお伝えしたように、マツエクを装着する上でテープ貼りは大事な工程です。しかし「上まつげを施術する際のテープ貼りには自信があるのに、下まつげの施術になると戸惑ってしまう」というアイリストは意外と多いそう。ここでは、テープ貼りのポイントをご紹介しましょう。
1.上まつげを保護するテープの貼り方
はじめに上まつげにテープを貼っていきましょう。いつも通り上まぶたをアッパーテープで貼り、引き上げます。エクステを装着する際に“上まぶたが下まつげの根元にかかって見えにくくなる”ことを防ぐため、通常よりもしっかりアッパーテープを引き上げることがポイント。
根元が見えにくいまま施術を進めると、ギリギリの位置に装着するのが難しくなることも。だからこそ、アッパーテープの調節が肝となるのです。しかし、上げ過ぎて粘膜がむき出しになってしまうといわゆる「半目」「白目」の状態になり、グルーの刺激を受けやすくなってしまうため、あげすぎには注意しましょう。
◎上まつげとセットで施術するときのポイント
また、下まつげのエクステを希望されるお客様は、「上まつげとセットで」という方が多いかもしれませんね。その場合は、上まつげに装着したエクステをしっかり保護しておかなくてはいけません。通常通りアッパーテープをそのままの状態で貼ってしまうと、粘着部分がエクステにくっつき取れてしまう危険があるので注意しましょう。
コツとしては、長いテープと短いテープを1本ずつ用意し、粘着部分を合わせて保護テープを作ります。それを上まつげに貼り合わせるとエクステに粘着部分が当たらず、エクステがカバーされるのです。
2.下まつげ部分の下にテープを貼る
上まつげを保護したら、次は下まぶたに2枚ほどテープを貼っていきます。このとき下まつげをベビー綿棒でしっかりと押さえながら貼ると、まつげを巻き込みにくいですよ。
2枚ほどテープを貼ったら、サージカルテープを重ね貼り。下まぶたの皮膚を保護しましょう。
“上の粘膜と下の粘膜が割りばしのように見えやすい状態”になっていれば、完成です。装着しやすさを大きく左右するので、テープ貼りの工程は大切にしましょう。
自まつげを傷めず、モチがよくなる「下まつげエクステ装着のコツ」とは
下まつげの施術は、“装着するエクステと根元の距離”が重要。上まつげは根元から1mmほどあけて装着しますが、下まつげは1mmもあけないくらいがベストな距離です。
下まつげはお客様の視界にも入りやすく、根元からの距離があきすぎると違和感を抱くことも。仕上がりも不自然になってしまいます。
実際にエクステの装着部分と根元の距離を2mmあけた状態と、距離をあけなかった状態を比較してみました。
今回は、分かりやすく赤色のカラーエクステを装着しています。左が根元ギリギリに装着した状態、右が根元から2mm程度離した状態です。この状態では、特に違いが分からないという方もいるかもしれませんが仕上がりを見てみると、
2mm離して装着したマツエクのほうが、不自然に見えてしまいますね。下まつげは前から見たときに根元部分が目立つため、装着部分が見えやすくなり、違和感も出やすいんです。
下まつげは根元ギリギリに装着することで、根元がなじみ、仕上がりもキレイになりますね。
また根元ギリギリに装着することで、マツエクが安定するというメリットも。まばたきをしたとき、上まつげと絡まるリスクも少なくなります。結果的に、モチもよくなるんですね!
下まつげの幅がぽっかり空いてしまっているお客様なら、間の産毛にエクステをつけると全体のバランスもよくなります。しかし産毛は一度抜けてしまうと、もう生えてこなくなってしまう可能性も。「どうしてもつけてほしい!!」と希望されたときの手段としてはアリですが、リスクをしっかりとお客様に説明する必要がありますね。
まとめ
まつげの構造的に、上まつげに比べて下まつげのエクステの装着は難関です。しかし、今回ご紹介したテープ貼りの工程とエクステを装着する位置をマスターすると、施術も随分と楽に行えるでしょう。技術力が試されることから下まつげへのエクステを導入していないサロンもあるかと思いますが、この機会に下まつげへのエクステを取り入れることも検討してみてはどうでしょうか。