【8‐13mmの比較画像あり】マツエクの長さ別のイメージを伝える方法とは?
マツエクの長さは、目元の印象を左右する大きな要素のひとつ。長さを少し変えるだけでもかなり印象が変わることから、装着するエクステの長さは慎重に考慮する必要があります。
しかし、お客様の目元の特徴は十人十色。同じ長さのエクステを選んでも見え方に違いが生まれることもあるのです。
そこで今回は、長さの見え方が変わる原因や、マツエクの長さイメージを伝える方法を紹介します。マツエクの長さの提案方法について悩むアイデザイナーさんは、ぜひ参考にしてくださいね!
マツエクの長さについておさらい
ここでは、マツエクの長さに関する以下の項目を紹介します。
基礎的な知識についておさらいし、マツエクの長さについて理解を深めましょう。
マツエクの長さの種類
マツエクの長さは、1mm単位で主に6~15mmまでラインナップされています。このなかでも上まつげにおいて主要な長さは8~12mm。みなさんのサロンでも、実際にこの範囲内のエクステを使って施術する頻度が高いのではないでしょうか。
また、「ナチュラルデザインが希望の場合はだいだい○mmぐらい」といった基準が自分のなかでできている方もいらっしゃるでしょう。一般的に、ナチュラルに仕上げるためには”自まつげの長さ+1~2mm”が理想と言われています。
日本人の平均的な自まつげの長さは約6.8mm。これをもとに考えると、9mmはナチュラルな仕上がりに、15mmは自まつげよりも大幅に長くなることがわかりますね。
ただし、取り扱いの長さはサロンによってさまざまです。長さの在庫はきちんと把握しておいてくださいね。
オーダーが多い人気の長さ
一般的に、幅広い年代からオーダーが多い人気の長さは10〜12mm。ナチュラルすぎない10mmから、自まつ毛よりも長さが出る12mmを組み合わせてデザインを作ることが多い印象です。
仕上がりの希望、目元の特徴をふまえて提案するのが大前提ですが、人気の長さについて聞かれた際は、10〜12mmと答えるのがベストでしょう。
人によってマツエクの長さの見え方が変わる要素4つ
お客様の感じ方以外でも、目元の特徴によって同じ長さのエクステが短く見えたり、長く見えたりすることがあります。人にとって見え方が変わる要素は以下の4つです。
カウンセリング時に目元をしっかり確認させていただくことが大切です。長さの見え方が変わる要素4つを、ひとつずつ深掘りしていきましょう。
要素①:まぶたのかぶり方
一重や二重、奥二重など、まぶたの状態によっても長さの見え方は大きく変わります。
日本人に多く見られるのが、一重まぶたや奥二重のタイプ。どちらのタイプもまぶたが厚く目元のラインに覆いかぶさっているため、エクステの根元が見えづらい状態に。そうなると、実際の長さよりも短く見えてしまいます。
また、まぶたの重みでカールがうまくでないこともあるでしょう。
▼一重・奥二重の方への詳しいデザイン提案については、こちらをチェックしてみてください。
要素②:目の大きさ
長さの見え方は、お客様の目の大きさによっても変わります。一般的な見え方としては以下のとおり。
日本人の目幅は平均3cmと言われています。これより小さい目幅の場合は目の印象が薄まるため、同じ長さでもエクステが目立って長く感じるケースがあるのです。長さ選定の際は、お客様の目の大きさもしっかりと見極めましょう。
▼目の黄金比についてはこちらを要チェック!
要素③:顔の彫りの深さ
彫りの深さも、長さの見え方が変わる要因のひとつ。顔立ちがはっきりしている彫り深い人に比べて、顔の凹凸が少ない人の場合、目元の印象も薄い傾向になります。
そのため、同じ長さのエクステを装着しても、顔の彫りが深い人よりも長く見えてしまうのです。とくに、外国のお客様が来店された場合は、日本人とは骨格が違います。彫りの深さまで考慮した長さ提案を行いましょう。
要素④:自まつ毛の生え方
自まつげの生え方によっても、エクステの長さの見え方に違いが生まれます。「逆まつ毛」という言葉があるように、自まつ毛の生え方は人によってさまざま。
生え方による見え方の違いの実例として、以下2つの画像をご覧ください。
出典:@eyeplus.designさん
出典:@eyeplus.designさん
一見違うマツエクデザインのように見えますが、実は上下どちらもすべて同じ条件で装着しています。
2枚の画像を見比べてみると、上の女性の方がエクステが長く見えますよね。それは上の女性のまつげの生え方が、根元からくるんと持ち上がっているタイプだからです。
これを見ると、基準値というものさしだけでエクステの長さを決めてしまうことが、いかにリスクのあることかが分かりますね。
<カール別>マツエクの長さの見え方を比較!
出典:松風
お客様の感じ方・目元の特徴・生え方だけでなく、エクステのカールタイプによっても、長さの見え方は大きく異なります。
上記の写真は、全てシルクセーブルエクステで、太さ・長さ・本数と全て同じ条件で装着したものです。CカールやSCカールは根元からしっかりと上を向いているため、正面から見たときJカールよりも長く見えます。
一方、目を閉じたときは、Jカールの方が長く見えますよね。これは先ほど紹介した、自まつげの生え方による見え方の違いと同じ原理です。
この点もお客様にしっかりお伝えすることが重要。お客様のイメージと施術後のギャップを小さくすることが期待できます。
マツエクの長さのイメージを伝える方法2つ
長さのイメージを伝える方法として、以下の2つがおすすめです。
長さの見え方をお客様に口頭で伝えてイメージしていただくのは容易ではないため、視覚に訴えるのが最も有効な手段と言えるでしょう。それぞれ詳しく解説します。
①施術例の画像を用いてカウンセリングする
これまで施術してきたお客様の目元を撮り溜めて、現像してアルバムにしたり、iPadやパソコンを使ってデータを保存しておくとカウンセリング時に役立ちます。
写真数はなるべく多ければ多いほどよいでしょう。その分、お客様の目元の特徴に近い施術例を提示することができ、お客様も実際にイメージしやすくなるはずです。
もし、お客様の目元に近いものがなくても、「お客様の目元は○○なので、この写真よりも少し短く見えるかもしれません」と比較しながらお伝えできますね。
②エクステを実際に数本装着して確認する
「お客様とイメージが共有しきれていないかも…」と不安が残る場合は、実際にエクステを数本装着してみるのも方法です。お客様に確認いただいたうえでスタートできるため、安心して施術に挑めるでしょう。
ただし、お客様の意向にそぐわなかった場合は、オフ作業が発生するため、時間がかかってしまうことも。事前にお客様に了承いただいたうえで、仮装着に入るようにしましょう。
【8~13mm比較】マツエクの長さによるイメージの実例
見え方に違いが出ることをしっかりと理解したうえで、お客様とのイメージのすり合わせに画像は役立ちます。
カウンセリングのときに、長さの画像を見せながら以下のような質問を取り入れましょう。
画像をベースとしてヒアリングを進めると、お客様のイメージや好みを掴みやすくなりますよ。長さを比較するための目安として、8~13mmの実例を紹介します。
8‐9mm|サッとマスカラを塗ったような長さ
出典:mi_yan0101さん
8mmと9mmをミックスしているデザインです。自まつ毛にサッとマスカラを一塗りしたような、自然な長さになっています。
ビューラーをしたり、マスカラを塗ったりする手間が省けるので、メイク時間がグッと短縮されるのが魅力!「職場や学校で制限がある」という方におすすめです。
10mm|ナチュラルな長さ
出典:mikapu0519さん
全体的に10mmで装着しているデザインです。自然でありながらマツエクの存在もわかるため、どんなシーンにも馴染みやすい長さでしょう。
やりすぎ感のない長さのため、メイクをしていないときでもマツエクだけが浮くことはありません。
11mm|派手すぎずナチュラルすぎない長さ
出典:morecon_staffzさん
こちらは目頭だけ9mm、全体を11mmで付けているデザイン。ナチュラルすぎない長さでありながら、マツエクが付いていることはハッキリとわかる長さでしょう。
ただし、ちょうど中間の長さの11mmは、とくに人によって感じ方が分かれやすいため注意が必要です。仕上がりの希望や目のまつ毛の生え方をしっかりと見極めて提案してくださいね。
12mm|存在感のある長さ
出典:_s11ylaさん
こちらは、目頭10‐11mmを使用し、黒目の真ん中からは12mmで装着したデザイン。12mm以降はハッキリと長さが出るため、「長いまつ毛が好き」「ボリュームを出したい」というお客様におすすめです。
しかし、「目尻だけ12mmを付ける」といった、12mmを付ける範囲が狭いデザインの場合はボリューム感が変わってきます。デザインとの組み合わせも意識して長さの選定を行いましょう。
13mm|しっかりボリュームのある長さ
出典:chelice_sakinaaさん
13mmを使用したデザインは、しっかりボリュームが出ているのがわかりますね。「とことんボリュームを出したい!」「バサバサな仕上がりにしたい」という希望のお客様におすすめです。
ただし、弱っている自まつ毛に対して、13mmのような長さのあるものは負担が大きくなります。マツエクの取れやすさは長さと比例することを覚えておきましょう。
まとめ:マツエクの長さの見え方を比較した上で提案しよう
マツエクは、長さ×カール×太さ×デザイン×目の特徴×技術の全てがそろうことで、お客様のなりたい目元を再現できるもの。そのため、長さ以外の要素もトータル的に考慮したうえで、どのような仕上がりになるのかを伝えることが大切です。
施術前にいかにイメージを共有できるかが、お客様の満足度アップのカギとなるでしょう。