サロンによって違うアイリストの「お客様デビュー」の基準とは?他のマツエクサロンの「チェック項目」を知りたい!
アイリストとしてある程度経験を積むと、新人アイリストの指導や研修をまかされる機会が増えてきますよね。ときには、新人アイリストのマツエク技術や接客スキルをチェックして、【お客様デビュー】できるかどうかの判断をまかされることもあるでしょう。ただ、お客様デビューの基準はサロンによってまちまち。「他のサロンでは、何を基準にしているの?」と気になる人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、いくつかのサロンの例を挙げて、お客様デビューのための基準(チェック項目)をご紹介します。自サロンの基準と比較して、参考にしてくださいね。
アイリストのお客様デビューに向けて、指導するべきこととは?
アイリストに必要とされるスキルは、マツエク施術のための技術はもちろんのこと、接客力、カウンセリング力、デザイン提案力など多岐にわたります。一般的なマツエクサロンは、新人アイリストをどのように指導・育成しているのでしょうか?
他のサロンはどうしてる?お客様デビューの基準とは?
一般的に新人アイリストがお客様デビューするには、所定の研修を受け、社内基準をクリアすることが条件になっていることがほとんど。ただ、具体的な内容は、サロンによって異なっているようです。3つのサロンを例に挙げ、それぞれの新人アイリストのお客様デビュー基準を見てみましょう。
Aサロンの例
- 【研修期間】 :1ヵ月(研修は、座学とマネキンへの施術。デビュー後1ヵ月間は、指導者が同席の上モニターモデルに施術)
- 【お客様デビュー基準】 :社内テストに合格すること(テストは随時実施。スコア90点以上で合格)
Bサロンの例
- 【研修期間】 :3ヵ月(研修は、座学とマネキン・モニターモデルへの施術)
- 【お客様デビュー基準】 :モニターモデル100人以上への施術実績があること
Cサロンの例
- 【研修期間】 :半年間(研修は、マネキン・モニターモデルへの施術)
- 【お客様デビュー基準】 :研修を完了していること
それぞれのサロンのお客様デビュー基準をまとめると、以下のようになっています。
- Aサロン=実技テストのスコア
- Bサロン=モデルへの施術実績件数
- Cサロン=社内研修を完了していること
お客様デビューの基準は、そのサロンの一員としてアイリストが最低限クリアしておきたいスキルそのもの。それぞれのサロンが目指す、新人アイリストの【育て方】が反映されているとも言えるでしょう。
お客様デビューの基準は、なるべく詳しくリスト化しよう
新人アイリストの能力をチェックするときは、誰が見ても明確で、なるべく点数化・数値化できるような具体的な基準をリスト化し、チェックシートとしてまとめておくのが理想的。判断基準があいまいだと、判断する側の思い込みや好みなどが入り込みやすく、新人アイリストの実力を客観的に判断できなくなってしまうからです。
ここからは、ある一般的なマツエクサロンで採用されている、新人アイリストのお客様デビューテスト用チェックシートの内容(一部)をご紹介します。まずは、カウンセリング前後の基本的な内容から見てみましょう。
基本項目
- 施術アイテムの消毒は十分か(施術前にツイザーをエタノールで消毒しているか、など)
- 効率的なワゴンセッティングができているか(施術で使用するアイテムが揃っているか、不足はないか、など)
- 施術ベッド、ソファは清潔か(髪の毛やゴミなどが付いていないか、など)
カウンセリング項目
- お客様に挨拶、自己紹介できているか(名刺がある場合は、お渡ししているかどうか)
- 施術時間や終了時間の目安をお伝えしているか
- コースや本数の確認をしているか
- マツエクが金属アレルギー、グルーアレルギー、テープアレルギーを誘発するリスクがあることをお伝えしているか
- パッチテストの説明をしているか
- レーシックや美容整形手術の経験、予定をお聞きしているか
- 同意書に署名をいただいているか
- お客様の体調(妊娠、服薬)や、目・目元の病気の有無を確認しているか
- まつげの毛周期を説明しているか
- 日常的に目薬をさす人、メガネをしている人、コンタクトレンズをしている人にマツエクへの影響の説明、確認をしているか
- 普段のメイク方法をお聞きし、それをふまえたデザインを提案できているか
- カールや長さ、太さについて、お客様に理解できる言葉で説明できているか
- 料金を分かりやすく伝えられているか
施術後チェック項目
- お客様のライフスタイルに合わせてケア方法をアドバイスできているか
- リペアについて説明できているか
- お客様退店時、ワゴンを整理できているか(グルーの処理、アイテムの収納など)
このチェック項目を採用しているサロンでは、1項目ずつ点数化し、総合得点でお客様デビューできるかどうかを判断しているそうです。ただ、テストはあくまで新人アイリストの技術レベルをチェックし、今後の課題や改善点を見つけることが目的。不十分な点があったら、フィードバック欄に気づきや改善のためのアドバイスなどを書き込み、新人アイリストをサポートしてあげましょう。
新人アイリストのマツエク技術チェックは何をチェックするべき?
新人アイリストのマツエク技術レベルを判断するときは、どのような点をチェックすればいいのでしょうか?先ほど例として挙げたサロンのお客様デビューテスト用チェックシートから、具体的な項目を見てみましょう。
マツエク装着のチェック項目【装着編】
マツエク装着の技術をチェックするときは、テーピング、ツイザー の扱いなどを総合的に評価しましょう。
テーピングは適切か
- お客様が半目になっていないか
- テープがお客様の眼球に当たっていないか
- 下まつげが保護できているか
ツイザー の扱い方は適切か
- 先端がお客様の肌に当たっていないか
- 先端がアンダーテープに当たっていないか
- まつげ中央より下で仕分けしているか
- 人工毛を持つ位置は適切か
人工毛の装着は適切か
- 装着部位がまつげ根元に近すぎ(遠すぎ)ないか
- 根元に浮きはないか
- 産毛などを巻き込んでいないか
- 人工毛同士がくっついていないか
マツエク技術のチェック項目【仕上がり編】
マツエクは、装着後の仕上がりやモチ(持続性)も大切ですよね。
ただ、マツエクのモチはグルーと人工毛の相性、お客様のケア方法などで変わることもあるため、判断が難しいのも事実。お客様の次回来店時に、残った本数やまつげの状態を見て判断しているサロンもあります。また、グルーの平均的な持続期間を基準にして判断しても良い でしょう。
まとめ
どんなベテランアイリストにも、ドキドキしながらお客様デビューした経験があるはず。アイリストとして身につけるべきスキルは多岐にわたりますが、最初から完璧にできる人はほとんどいません。新人アイリストがサロンで少しずつ経験を積んでいけるように、先輩アイリストとしてアドバイスをしながら、サポートしてあげましょう。191105EKK
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