【目の形別マツエクデザイン基本講座】たれ目にみせるマツエク装着のコツや方法はある?
“たれ目デザイン”は、マツエクサロンに訪れる多くのお客様から希望がある人気デザインのひとつ。もともとたれ目のお客様でも「もっとたれ目に見せたい」と希望されることもあり、マツエク装着のテクニックでより理想へと近づける必要があります。この記事ではたれ目の基本をおさらいしてから、マツエク装着のコツや方法をお伝えします。
そもそもたれ目とは
たれ目というのは目尻が下がっている目の形のこと。一般的には、表情がゆるんだときや笑顔になったときに目尻が下がるものですが、マツエク装着の仕方によってはもとの目の形がたれているように見せることもできます。まずはたれ目が周りの人に与える印象から考えてみましょう。
<たれ目だとどういう印象になるのか>
- 優しそうに見える
- 癒しを感じる
- 笑顔がかわいく見える
- 親しみやすい
- 色っぽく見える
目の形がたれていると、このような印象を周りの人から持たれることになります。「たれ目には威圧的な雰囲気がなくて、気軽に話しかけられる」「目元が優しく見えて怒る気が失せる」といった意見もあるほど。マツエク装着の仕方でたれ目に見せることができれば、その人自身の印象さえも変えられる可能性があります。
お客様の“たれ目に見せたい理由”をしっかりヒアリングする
「たれ目に見せたい」という希望を持つお客様に対し、目の本来の形をしっかり観察することはもちろん、たれ目にしたい理由をしっかりヒアリングすることが大切です。どの程度のたれ目にしたらいいのか、という部分のヒントになるので、お客様の満足度アップのためにも欠かせないステップになります。
<たれ目に見せたい理由の例>
- もともとがつり目気味だから、やわらかい印象の目元に憧れている
- つり目でもたれ目でもないから、どちらかというと好みのたれ目に寄せたい
- 目の形はたれているほうだけど、もっと甘めの印象がほしい
基本的には「もとの目に比べて」という内容になってくるので、まずはお客様の目の形をきちんと把握してくことが大切です。その上で、たれ目にしたい理由に合わせてたれ具合を調整していきます。たれ目のオーダーでは、つり目のお客様ほど仕上がり後の変化が大きくなってきます。エクステを付けることでどの程度変化するか、という部分の説明をしながら、お客様の希望のたれ目に近づけていきましょう。
お客様の「もっとたれ目に見せたい!」に答えるには?
たれ目デザインは目尻が下がったように見えることを意識するのが基本。方法としては、エクステの付け方を工夫したり目尻のカールを弱くしたりすることが挙げられます。お客様から「もっとたれ目に見せたい!」と希望があったときの、マツエク装着のコツや方法を考えていきましょう。
エクステを流すように付ける
目尻部分のエクステを、カールに沿って真上に付けずに流すように付けるようにしましょう。真上に付けたときと比べて目幅が広がって見えるぶん、目尻も下がって見えます。
エクステの長さをのばす
目尻部分のエクステの長さをのばすのもひとつの方法です。短いエクステよりはたれ目に見せる効果を期待できるので、長めのエクステを選ぶようにしましょう。たれ目メイクの例でいえば、アイライナーを長めに引くことと同じイメージになります。
エクステを太くする
目尻部分に太めのエクステを使うと、ボリュームが出てよりたれ目に見せることができます。エクステの太さでいえば0.15mmや0.2mmがおすすめですが、大切なのは他の部分と差があること。全体的にボリュームを出そうと他の部分にも太めのエクステを使っていると、目尻を重たく見せるという効果は期待できないので気を付けましょう。
エクステを横付けする
エクステを付けるときは、装着方法によって仕上がりに差が出ます。たれ目に見せるには目尻部分のまつげが下に向くように見せるエクステの付け方をする必要があるので、装着方法に注目することも大切です。
エクステの装着方法
上付け |
自まつげの上からエクステを乗せる付け方。自まつげらしく見えること、ボリュームアップできることが魅力。 |
下付け |
自まつげの下にエクステをくぐらせる付け方。ボリュームアップできること、装着面を確保しやすいことが魅力。 |
横付け |
自まつげの側面にエクステを当てる付け方。自まつげが太くなったように見えることが魅力。 |
これらの装着方法の中で、たれ目に見せたいお客様向きなのは横付けです。横付けは地面と平行の高さをキープしてエクステを装着する付け方で、イメージ的には斜め下に向かってエクステを付けることになります。
こちらがエクステを横付けしたときのイメージ画像です。お客様のたれ目に見せたいという希望を叶えるには、目尻部分のエクステを横付けしてなるべく下がったように見せる必要があります。ただし、横付けするにはテクニックが必要で、また、お客様の自まつげの生え方によっては視界をさえぎる可能性がある、という注意点も頭に入れておきましょう。
カールがまっすぐなマツエクを用意しておく
カールの強いエクステを目尻に付けると、たれ目に見せるのが難しくなります。たれ目の基本にもあるように、目尻にはカールの弱いエクステを付けるようにしましょう。エクステのカールタイプでいえば、IカールやJカールが適しています。
カールの弱さでいえばIカールがおすすめですが、マツエクサロンによってはストックがないことも。その場合はJカールで代用するようにしましょう。
エクステ+メイクでたれ目に見せる
たれ目に見せたいお客様には、メイクの仕方も合わせて提案してみましょう。エクステにメイクの効果をプラスすることで、お客様の理想により近付くことができます。
<アイライナーの引き方>
- 目頭よりも目尻が下がって見えるようにアイライナーを引く。
- 目のカーブに沿うように、下へ向かって2~3ミリ長めにアイライナーを引く。
- 下まぶたの目尻側にもアイライナーを引き、綿棒やアイシャドウチップでぼかしてなじませる。
<アイシャドウの塗り方>
- 上まぶたの目尻側のみに濃い色味のアイシャドウを塗って引き締める。
- 下まぶたのぼかしたアイライナー部分に、濃い色味のアイシャドウを重ねてさらにぼかす。
- 下まぶた全体に淡い色味のアイシャドウを塗り、自然な陰影を作る。
<眉メイク>
- たれ目と眉の角度の差が大きいとアンバランスに見えるので、眉山が上がりすぎていないかチェック。
- たれ目に合う並行眉(アーチが弱いもの)を描く。
メイクの仕方を工夫すると、マツエクのみの状態よりもさらにたれ目を強調できるでしょう。マツエクの施術と合わせて、メイクのコツもぜひ提案してみてください。
まとめ
「たれ目に見せたい」というお客様の希望に沿うのはもちろん大切ですが、マツエク装着による注意点やメイクのコツも合わせてお伝えするようにしましょう。目尻部分のエクステを長くしたり下げるように付けたりすると取れやすくなる可能性もあります。じっくりヒアリングしてからお客様にとって最適な方法を探し、理想のたれ目を叶えてあげてください。Ehn191109