【絶対に危険!】セルフマツエク・セルフまつげパーマの危険性とは?「安くて手軽」の代償に失明する可能性も
一般的にマツエクといえば、サロンで行うものを指しますが、数年前から自分自身で施術する「セルフマツエク」が話題となっています。さらに最近では自宅で気軽にまつげパーマができる「セルフまつげパーマ」も人気が出ています。
いつでも好きなときにマツエクやまつげパーマができる、費用を抑えることができるなど、さまざまなメリットがうたわれていますが、アイリストの観点からすると絶対に推奨できない危険な行為です。
今回は、セルフマツエク、セルフまつげパーマの危険性を一緒に確認していきましょう。
セルフマツエクの危険性
過去にBeautéでは、こちらの記事の中で「セルフマツエクの危険性」についてご紹介しました。
こちらの記事の中でもお伝えしたとおり、セルフマツエクが推奨できない理由は以下のとおりです。
- グルーが目の中に入る
- グルーがまぶたに直接付着してしまう
- ツイザーが目に入ることで眼球を傷つけてしまう可能性がある
- 万が一グルーアレルギーを発症した際に適切な対応ができない
これらの理由からも分かるように、知識がない中で行うセルフマツエクは非常にリスクが高いもの。しかし、それ以上にセルフマツエクが推奨できない理由、それは「マツエクを施術するには資格が必要」だからです。
皆さんご存知のとおり、アイリストになるには美容免許を取得し、なおかつ専門の講習をきちんと受ける必要があります。さらに、施術が行えるのは保険所に美容所登録を済ませているサロンのみ。
つまり、アイリストがサロンでマツエクを施術するためには、非常に厳しい条件をクリアしなければならないのです。
しかし、自宅で自由に行うセルフマツエクは、いわば無免許で施術を行っているのとまったく同じ状況。目やまつげの衛生管理に関する知識をもたないまま、自己流で施術を行うのはトラブルのもとですよね。最悪の場合、失明に至るケースもあるのです。
「お得だから」「お手軽だから」などという安易な理由でセルフマツエクに手を出すのは“百害あって一利なし”、ということをいまいちど念頭に置いておきましょう。
セルフまつげパーマの危険性
セルフまつげパーマとは、ネット等でキットを購入し、自分自身でまつげパーマを行うものです。
キットはおよそ3,000~5,000円程度で購入でき、予約してサロンに来店する手間が省けることから、「手軽でお得」だと話題になっています。
しかし、セルフまつげパーマについても、セルフマツエク同様アイリストの立場から絶対に推奨することはできません。
なぜなら…
- まつげが不自然に折れてしまいやすい
- 思い通りの仕上がりにならないことが多い
- パーマ液が目に入ってしまいやすい
という理由から。それぞれ詳しく解説しましょう。
まつげが不自然に折れてしまいやすい
まつげパーマをかけるときは、まずまつげにロッドをあてなければいけません。ロッドはさまざまな種類があるため、自まつげのコンディションや長さに最適なものを探す必要があります。
つまり、好みのカールや自まつげに合ったロッドを選定することも、専門的な技術と知識を要する、ということです。
ロッドの長さが合っていなかったり、きれいにロッドをかけられなかったりした場合、まつげが折れる、抜けるといったトラブルが起きる可能性があります。
思い通りの仕上がりにならないことが多い
ロッドのみならず、パーマ液の量や放置時間に関しても専門的な知識や技術が必要。パーマ液をつけた後、時間を置きすぎると自まつげが傷んでしまいますし、時間が短すぎると思うようなカールに仕上がりません。
知識が豊富なプロのアイリストの場合、自まつげの状態を確認しながら放置時間の調整ができますが、セルフまつげパーマの場合は自分で時間を調整しなければならないので、失敗するリスクも高くなってしまいます。
パーマ液が目に入ってしまいやすい
まつげパーマは、パーマ液が目に入るのを防ぐため、目を閉じた状態で行います。しかし、セルフまつげパーマは自分で自分のまつげにパーマをかけるため、目を開かなくてはなりません。そのため、パーマ液が目の中に入ってしまう可能性が非常に高くなります。
セルフまつげパーマに使用されるパーマ液は、刺激が強い成分が含まれているので目に入るとさまざまなトラブルを引き起こしてしまいます。最悪の場合、失明してしまう可能性もあるのです。
このように、セルフまつげパーマも、セルフマツエク同様、危険を伴う行為なのでプロのアイリストとしては絶対に推奨できない…ということを覚えておいてください。
セルフマツエク、セルフまつげパーマを続けるとどうなる?
もし、セルフマツエクやセルフまつげパーマを続けると、自まつげや目にさまざまなトラブルを抱えるリスクが高くなります。
具体的には、以下のようなリスクが考えられます。
- 自まつげが弱る、減る
- まぶたが荒れる
- 角膜びらん、角膜潰瘍、失明に至る場合も…
自まつげが弱る、減る
「自まつげ1本にエクステ1本」というセオリーを知らずにセルフマツエクを行ってしまうと、複数の自まつげに1本のエクステをつけてしまうケースが多いようです。
その結果、自まつげが成長する際に本来伸びるべき方向と異なる方向へ無理に伸びてしまうため、自まつげが傷み、弱ってしまいます。
また、エクステが取れる際に、複数の自まつげが同時に抜けてしまうので、自まつげの数が極端に減ってしまうことがあります。
まぶたが荒れる
セルフでマツエクやまつげパーマを行う際は、目元が見えないためにどうしてもグルーやパーマ液がまぶたに付着してしまいます。そのまま放置しておくと、まぶたが腫れたりかぶれたりしてしまう可能性が高くなります。
角膜びらん、角膜潰瘍、失明に至る場合も…
セルフマツエクをする際、距離感がうまく掴めずに、ツイザーが目に入って目を傷つけてしまう可能性があります。ツイザーは非常に鋭利なので、角膜部分を指してしまうと、角膜に傷がつき、角膜びらんや角膜潰瘍といった目の病気を引き起こす場合があります。
また、グルーやパーマ液が目に入っても、同様のトラブルが発生する可能性があります。
特に、安価なセルフマツエクキットやセルフまつげパーマキットに使われているグルーやパーマ液は、安全性が保障されているとは言い難いものが多いようです。サロンで使われているグルーやパーマ液よりも刺激が強い成分でできているため、皮膚や目への負担も強くなってしまいます。
さらにセルフエクステやセルフまつげパーマを長期間続けていると、グルーやパーマ液の成分に目や皮膚が耐えられなくなり、アレルギーを発症する可能性も考えられます。
まとめ
セルフマツエクやセルフまつげパーマは、「安いから」「簡単だから」という安易な理由で行うにはリスクが高いといえます。確かに、何も知らない方たちにとっては、安い値段でいつでも好きなときに自分のペースで行えるのは非常に魅力的でしょう。しかし、目の健康や安全は、何にも代えがたいものです。
お客様が何の不安や心配もなく、目元のおしゃれを楽しむためには、やはりプロに施術してもらうべき、ということをお客様にお伝えするようにしましょう。そして何より、「やっぱりプロに仕上げてもらうのが一番」だとお客様に思っていただけるよう、しっかりと技術を磨くこともお忘れなく。191237Eco