「転職しようかな…」と思ったらチェック!アイリスト転職のベストな時期や大切なことは?
誰でも通る道かもしれない、「転職したいかも」と思う時期。アイリスト業界でも実際に転職をする人は多くいます。今回は転職に悩むアイリストに向けて、知っておくべき重要なポイントをご紹介。転職にベストな時期はいつなの?退職っていつ伝えるの?転職活動で大切なことは?など、あなたの知りたい情報満載です。おすすめの求人サイトもリストアップしているので、転職を検討している人は必読ですよ。
転職のベストタイミングとは?
「転職したいな…」と思ったときに気になるのが、他の人たちの転職タイミングではないでしょうか。今転職したら、早すぎる?遅いの?と悩んでいるうちに、転職のベストタイミングを逃しているかもしれません。
みんなの転職タイミングはいつ?
まずは、新卒者の転職時期を統計資料で確認してみましょう。
厚生労働省が発表している「新規学卒者の離職状況(短大等)」の資料によると、就職後3年以内で離職する人の割合は次に示す通り。(マツエクサロン等美容系サロンは、生活関連サービス業に属します)
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H25年3月卒 |
H26年3月卒 |
H27年3月卒 |
H28年3月卒 |
生活関連サービス業、娯楽業 |
55.6% |
55.6% |
56.5% |
56.1% |
全産業 |
41.7% |
41.3% |
41.5% |
42.0% |
(新規短大等卒就職者の産業別離職状況より作成)
グラフから分かるように、マツエクサロンが属する業界では、約半数の人が3年以内に離職している現状にあります。では、3年以内のどのタイミングで離職する人が多いのでしょうか。H28年3月新卒者の離職状況を見てみましょう。
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1年目 |
2年目 |
3年目 |
生活関連サービス業、娯楽業 |
29.2% |
15.2% |
11.7% |
全産業 |
17.3% |
12.5% |
12.1% |
(新規短大等卒就職者の産業別離職状況より作成)
全産業に比べて、マツエクサロンが属する業界では1年目での離職率が高い傾向にあるようです。
実情としてアイリスト業界では、就職して6ヶ月の時期に転職しようか悩む人が多い
傾向にあります。その理由は、
・サロンの雰囲気が就業前に思い描いていたものと異なる
・伝えられていた条件(給与や就業時間など)が実情と違う
などが挙げられます。
つまり早期に転職したいと感じる理由には、アイリスト側とサロン側のミスマッチがあるのです。
早期の転職をしなかった人たちに次に訪れる転職時期が、就職して2年程が経過した頃。この時期の転職理由には、
・アイリストとしての自信がついた
・ステップアップしたい
・条件(待遇や給与)に不満を感じるようになる
などが挙げられます。
アイリストとして一人前と認められる時期でもあり、アイリスト自身の求める条件が高くなってくる傾向にあるようです。たしかに新人の頃から比べれば、技術力も接客力も格段にアップした3年目。新人のときと同じ待遇や給与では、満足できなくなってくるでしょう。
早すぎる転職は不利?
ある程度経験を積んだ3年目以上のアイリストであれば、売り手市場であるマツエク業界において、転職が難しいことはないでしょう。しかし経験がまだ浅い新人アイリストの場合には、注意しなければならないことがあります。
それは、退職理由。転職するということは、今のサロンに満足できない・不満があるといった理由からでしょう。しかしその理由次第では、転職活動が難しいものになってしまいます。
[退職理由①]他のスタッフと仲が良くない
退職理由が「他のスタッフと上手くいかなくて」という場合を考えてみましょう。この場合、採用担当者には「この人はコミュニケーション能力が高くないのかもしれない。協調性がないのかな」と受け取られてしまう可能性も。小規模の個人サロンであれば、そこまで問題にはならないかもしれません。しかしグループ展開しているサロンであれば、スタッフ間の人間関係を円滑に行うことの重要性が増します。
[退職理由②]先輩アイリストの指導が厳しい
「先輩アイリストの教え方が厳しくて、精神的に疲れました」と言われたら、採用担当者はどう感じるでしょうか。大変だったなと同情してくれる人もいるでしょう。しかし大半の採用担当者には、「この人は忍耐力がないのかもしれない」と受け取られてしまうことでしょう。まだまだ実力不足の新人アイリストにとって、教えてくれる先輩は大切な存在。その指導についていけないのでは、やる気のなさと技術力の低さを現しているに等しくなってしまうのです。
ただなかには、パワハラのような指導もあるでしょう。それを我慢する必要はありません。「先輩の指導が愛なのか嫌がらせなのか」、その人の人柄から判断しましょう。
サロン規模によってもベストタイミングは異なる
グループ展開しているマツエクサロンでは、研修制度が充実しているところが多くあります。そのため、アイリスト歴1年以内の転職であっても、重宝されることも。しかし少人数で運営しているマツエクサロンでは、新人アイリストの教育に時間を割くことは、サロン側の負担が大きくなってしまいます。
また入客数が少ないサロンから、多いサロンへ転職したい場合。十分なアイリストの人数を確保したい、とサロン側は考えているため、早めの転職でも問題ないでしょう。
このように、転職タイミングは、いつが良い!ということはなく、あなたとサロン側の状況によるのです。
転職の際に大切なこととは?
いざ転職活動をしよう!と決めたとき、重要なポイントが2つあります。このポイントをおさえていないと、転職に失敗して辛い思いをしてしまうかもしれません。
◆転職活動の時期
転職先の選び方
自分に合ったサロンを見つけることが、何よりも大切です。今のサロンを辞めたいため、とにかくどこのサロンでもいいから早く転職しよう!という考えはNG。そのような転職活動をしていては、新しいサロンでも現サロンと同じ状況になってしまいます。
まずは自分が就業条件に何を求めているのか、明確にしておきましょう。
◆就業環境
◆休みの取りやすさ
◆ステップアップ制度
◆勤務時間帯や長さ
◆サロン規模 など
収入アップがしたいのなら、今のサロンよりも給与ベースが高いサロンが転職先条件となるでしょう。一方、給与面よりも残業が多いのが辛いのであれば、勤務時間を重視して転職先を探す必要があります。
3年目以上のアイリストであれば、ステップアップがしたくて転職する人も多いのではないでしょうか。その場合には幹部候補になれるのか、ステップアップ制度は充実しているのか、といったところを重視して転職先を探すということになります。
ただし、現状の不満にのみ注目すると、現サロンで満足していることを見落としてしまうリスクもあるので要注意!たとえば、転職先のサロンで休みが取りにくくなり、はじめて以前のサロンでは「休みが取りやすかった」ことに気づくなんてこともあります。転職先に求める条件と合わせて、現状満足していることもリストアップしておくと良いかもしれません。
転職活動の時期
退職してから転職活動を行うと、収入がない期間が生じてしまいます。そのため転職活動を行うのは、現サロンに就業中が一般的です。しかし辞めるつもりだからと、現サロンに迷惑をかけるのはNG!仕事が休みの日に面接を受けるなど、現サロンに迷惑がかからないように調整しなければなりません。
転職先が決まれば、早めに現サロンに退職の意思を伝えましょう。よく耳にするのが“辞めさせてもらえない”という話。しかし民法上、「退職を会社に申告してから、最短2週間で辞めることができる」と決まっています。そのため現サロンに「退職は認めない」と言われても、辞めることは可能です。
ただしあなたが辞めるということは、現サロンは新しいアイリストを確保しなければなりません。突然「2週間後に辞めます」と伝えるのは、印象が良くないことも。そのため1ヶ月ほどは余裕を持たせた方が良いでしょう。
転職先に現在別サロンに就業中であることを伝えておき、入社時期を調整してもらうことを忘れてはいけません。転職活動では、現サロンと転職先サロンにかける迷惑を、最小限にとどめるようにしましょう。
転職活動で役立つ情報は過去のBeautéの記事でも紹介しています。ぜひ転職活動前に読んでみてくださいね。
転職におすすめの求人サイト
スムーズに転職活動を行うには、求人サイトを利用するのがおすすめです。転職におすすめの求人サイトをご紹介していきましょう。
リジョブ
美容やマッサージ関連専門の求人サイトです。アイリストの求人ページがあり、全国各地を検索することができます。詳細検索では、給与や勤務体系だけでなく、福利厚生なども条件選択可能。あなたの希望に沿った転職先が見つけやすいサイトです。企業からのスカウトサービスもあり、あなたを求めるサロンから連絡があることも。
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こちらもアイリスト専門の求人サイト。キャリアコンサルタントと面談をすることで、より条件にマッチした転職先が見つけやすくなります。サロン担当のコンサルタントが面接に同席してくれるのも、心強いサービス。全国のサロンから、求人を探せます。
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圧倒的な掲載件数を誇るHotpepperBeauty。お客様向けにサロンを紹介するだけでなく、実はサロンの求人も紹介しています。求人情報だけでなく、お客様の口コミも確認できるため、サロンのリアルな現状を把握しやすくおすすめです。地域から簡単にアイリスト募集中のサロンを探せます。
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以前こちらの記事でも、おすすめの求人サイトについてご紹介しました。合わせてチェックしてみてくださいね。
まとめ
いつがベスト!というタイミングは就職活動にはありません。転職したいと思ったら、希望条件を明確にし、求人サイトを上手く利用して、上手に転職活動を行いましょう。忘れてはいけないのは、“あなたがどうなりたいのか“。将来のビジョンを具体的に描けていれば、きっと転職活動は成功しますよ。
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