マツエクのテープ貼り、難しいケースとは?装着中にテープの状態が変わる原因って?
マツエクの施術の中でも、仕上がりを大きく左右するテープ貼り。Beautéでも何度も取り上げている大切な手順のひとつです。アイリストにとっては基本中の基本であるテープ貼りではありますが、まつげが下がってしまったり目が開いてしまったりして、装着がしづらくなったという経験がある人もいるのではないでしょうか?今回は、装着が難しいケースの原因や対処法などについて紹介します。
装着中にテープの状態が変わる原因とは?
ご存知の通り、マツエクのテープ貼りには
1.まぶたを保護する
2.自まつげの根元を見えやすくして、装着をしやすくする
などの目的があります。
しかし、初めにテープ貼りをしっかり行なっていても、装着が難しくなるケースがあります。 なぜなら、時間が経つにつれてテープの状態が変わってしまうことがあるから。この原因は主に2つあります。それぞれ詳しく見てみましょう。
お客様が施術中に寝てしまい、まぶたの筋肉が緩む
マツエクの施術中にお客様が眠ってしまったという経験がある方も多いのではないでしょうか。 お客様が寝てしまうということは、リラックスできる状態で施術ができている証拠なので、アイリストにとっては喜ばしいことです。
ただ、お客様が寝てしまうと、どうしてもまぶたの筋肉が緩みやすくなります。 さらに、深い眠りに入ると、まぶたが自然と開いてしまうお客様もいますよね。この場合、せっかく貼ったテープにも変化が起きてしまいます。
テープ貼りを行なうときは、起きている状態でお客様に軽く目を閉じてもらって貼りますよね?しかし、施術中にお客様が眠り、まぶたの筋肉が緩むことによってテープにたわみが生じ、テープが役割を満足に果たさなくなる場合があります。
テープを貼るときにまぶたに力が入っていた
マツエクの施術が初めての方や目薬・コンタクトレンズが苦手な方は、テープを貼るときにまぶたに力が入りやすいです。力が入っているときはベストなテープの状態でも、施術が進むにつれ、お客様がリラックスしてくるとまぶたの筋肉が緩むため、ずれてしまう可能性があります。
テープを貼るときに「まぶたに力が入っているな」と気づいたときは、丁寧にお声掛けをすることが大切。お客様にリラックスをしていただくことでまぶたの筋肉も緩み、テープの状態をキ ープできるかもしれません。特に初めてのお客様には、「今から目元の保護のためにテープを貼っていきますね」という風に、目的と施術内容を伝えた方が安心感を持ってもらいやすいですよ。
テープの状態が変わったときの対処法とは?
テープの状態が変わったときは、“ベストな状態に 貼り直すこと”が大切。単純な ことの様に聞こえるかもしれませんが、テープの状態が変わったままマツエクを装着し続けている人も多いのではないでしょうか?
「 テープを貼り直す時間がおしい」「やり直すことを言いだしづらい」「寝ているお客様を起こすのが忍びない」など、テープ貼りをやり直さない理由がある場合も。しかし、貼り直さないことで生じるデメリットの方が大きいのが事実です。テープの状態が変わることで装着が難しいケースは、お声掛けさえきちんと できれば失礼にはなりません。
「テープが少しずれてしまったので直しますね」の一言があれば、お客様を驚かせてしまうこともなく、スムーズにベストな状態に戻すことができますよ。“テープの状態が変わったときは貼り直すこと”、これに勝る対処法はないでしょう。
テープの状態が変わったまま装着を続けてしまうと起こるデメリット
テープの状態が変わってしまったら、テープ貼りをやり直すことが一番とお伝えしましたが、もしそのまま装着を続けてしまうと、お客様側にもアイリスト側にもデメリットがあります。主なデメリットを3つ紹介しましょう。
装着しづらく時間がかかる
テープの状態が変わってしまったら、“まつげが下がってしまう”や“目が開いてしまう”など、装着が難しいケースやできないケースがでてくるため、ベストな施術状況ではないといえるでしょう。まつげが下がってしまった場合は、まつげの根元が確認しづらく、思った以上にエクステの装着に時間がかかります。
アイリストにとって施術時間は大きな課題です。装着がしづらいまま施術を続けるのと、ベストな状態で施術するのでは、施術の 時間に差が出ます。お客様の予約の間のインターバルが短い お店では、5分、10分時間が延びるとお客様をお待たせすることに繋がり、満足度にも影響を与えるかもしれません。
また、施術時間が長くなると担当できるお客様の人数も少なくなってしまいます。120本のエクステを装着するのに1時間かかる人と1時間10分かかる人とでは、1日、1週間、1カ月と長いスパンで見たときに、人数に大きく差がでるでしょう。
テープ貼りをやり直したとしても、かかる時間は長くて数分ほど。貼り直さずに装着を続けた方が、お客様にとってもアイリストやサロン経営者にとってもデメリットが大きいのです。
仕上がりがばらついたり、モチが悪くなる
テープの状態が変わったまま装着を続けると、エクステが装着しづらいため、仕上がりがばらつく可能性があります。すべてのまつげがまっすぐ上に伸びている理想の状態にするためには、テープ貼りで装着しやすくするのが大切です。
テープの状態が変わってしまいエクステがつけにくい状態になると、根元が浮いたり装着幅が短くなったりして、仕上がりや持続性に差がでてしまう可能性があります。最高のパフォーマンスを発揮するためには、テープ貼りがカギを握っているということをぜひ覚えておいてください。
お客様の目が開きやすくなり、しみやすくなる
テープの状態が変わる原因で紹介した“寝てしまいまぶたの筋肉が緩む人”で多いのが、目が開いてしまうケース。グルーは、硬化するときに目にしみる成分(ホルムアルデヒド)が発生するため、目が開いているとホルムアルデヒドが目の中に侵入してしまい、目がしみることに繋がります。
お客様に不快な思いをさせないためにも、目が開いてしまった場合はすぐにテープの貼り直しをすることが大切。「お客様を起こしてしまっては申し訳ない…」と思う人もいるかもしれませんが、起こされることよりも目がしみる方がきっと不快なはずです。寝て目が開いてしまう方には、目が開くことを想定してテープの位置を調整するようにすると良いでしょう。
まとめ
マツエク施術中にテープの状態が変わり、装着が難しいケースは、迷わずテープの貼り直しをするのがおすすめです。「お声掛けしづらい」「寝ている人を起こすのが忍びない」などの理由で、装着しにくいまま施術を続けることはデメリットばかり。
貼り直さずに装着を進めると、思った以上に時間がかかったり、仕上がりやマツエクのモチが悪くなる可能性もあります。お客様のリピート率にも影響してくるので、テープ状態の変化に気づいたときは、お客様にお声がけしすぐに貼り直しをするのが一番でしょう。200115E