2020年、マツエク業界のトレンド変化は?最近の流れ、そしてこれからを考える
美容大国として知られる韓国で誕生した、マツエク。今では、日本国内でもマツエクサロンの存在が当たり前になるほど、その技術は浸透しています。
2003年ころに日本国内で広まり始めたとされるマツエクですが、20年近くたった今、どのような進化を遂げたのでしょうか。今回は、2020年のマツエクトレンドを先取りすべく、最近の流れやマツエクの将来について考えてみたいと思います。
増えてる?マツエクユーザー
2020年も引き続きマツエクの需要があるかどうかは、マツエクユーザー数の動きをみることである程度予測を立てることができます。マツエクユーザーはこれからも増えていくのかや、どの世代からの人気が高いのかなど、いろいろな視点からマツエクの動向について考えてみましょう。
2020年もマツエクユーザーは増加の可能性大
日本にマツエクが上陸した当初は、20代以下の若い女性向けというイメージの強かったマツエク。しかし、マツエクについての認知度が高まった現在は、50代以上の女性にとってもメジャーな美容メニューとなりました。
2000年代に誕生したマツエクですが、2019年になってもユーザーの数は増加傾向に。 日本国内だけでなく、世界に目を移しても急成長を続けているため、2020年に入ってもユーザー数が伸び続ける可能性は極めて高いと言えるでしょう。
市場規模についても拡大し続けており、2019年時点で1200億とも1300億とも言われているのです。マツエクに関わる人やお金の数字が増加し続けていることから考えても、マツエクはまだまだ伸びしろのある美容メニューだと言えます。
(引用元:HOT PEPPER Beauty Academy・NEA日本まつげエクステ協会)
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20代・30代女性の利用回数・利用金額が増加
年代別に見ると、今までも愛好家が多かった20代・30代の層で、まだまだ数字が伸び続けていることが分かります。“1年間に利用した回数”の項目で見ると、10代~70代までの女性全体で、前年から5.07回増加。前年比11.4%増加となっており、根強いファンが多い層の中でも、マツエク利用回数の数値は伸び続けています。
利用金額についても、前年より396円多い4.997円 となっており、マツエクをつけている女性がおおよそ1回の施術で5.000円ほど利用していることがわかります。(引用元:HOT PEPPER Beauty Academy)
今回ご紹介した数値は、新規のお客様だけを対象としたわけではありません。リピーターも多くいる中で、なぜ利用回数・利用金額が増え続けているのか。それは、マツエクの技術が進歩し続けていることの証でもあります。
よりナチュラルに、かつ自まつげに負担のかからないような新しい商材や技術が誕生してきたことが、マツエク市場をここまで拡大させることにつながった要因なのです。
大人世代の定着もマツエク市場が活性化している理由のひとつ
ひと昔前までは、“マツエク=派手な印象”と考えられがちでした。マツエクをつけて目元をパッと華やかにさせたいという人だけがつけるものというのが、世間の正直な感想だったのです。
実際マツエクが日本に上陸した当初は、目頭から目じりまでしっかりとエクステをつけるような施術が定番でした。ボリュームが出て、いかにも“マツエクをつけています!”というようなデザインが人気だったのです。
しかし今は、エクステをつけているとは思えないようなナチュラルな印象のデザインが主流に。気づかれない程度にまつげの密度を上げて、自然にイメチェンできるようなデザインがトレンドとなったのです。
ナチュラルな仕上がりになるデザインが普及したことで、30代以上の大人世代からもマツエクへの注目度がアップ。“マツエクをつけてみたい”と思う世代の幅が広がったことも、長らくマツエクの需要を伸ばし続けている理由だと言えます。
今まで女性向けの美容メニューとして発展を遂げてきた、マツエク。しかし、“ジェンダーレス”という言葉が定着するようになった現在の世の中では、メンズ向けマツエクの需要も上がってきています。印象アップのためにマツエクサロンを訪れる営業マンも増えており、メンズマツエクの伸び率もマツエク業界の発展を後押しすると考えられます。
これからのマツエクについて
現在進行形でマツエクに関する数字が伸びていることが分かりましたが、気になるのはこれからマツエクがどのような道をたどっていくのかということ。アイリストとして業界の流れに乗っていけるよう、マツエクの将来についても考えてみましょう。
“つけるだけじゃダメ”な時代が本格到来する
日本でマツエクの歴史がスタートしたころは、“マツエクサロンへ行ってマツエクをつけてもらうだけで大満足!”だったかもしれません。しかし、時が流れ、マツエクが世の中へ定着してくると、マツエクサロンの数も急増。
マツエクサロン生き残りの競争率もどんどん激しくなり、どのように新規顧客を獲得するのか。リピーターを定着させるにはどうすればいいのかなど、マツエクをつける以外のところでも大切にしないといけないことが増えました。
2020年以降もマツエクのユーザーを増やし続け、長く愛好家をキープするためには、「パーソナルな提案」ができるかどうかが最も重要になります。
お客様に最適なマツエクを施術するため、カウンセリング力を今まで以上に上げることはもちろん、話題の商材を導入してお客様を飽きさせないプロダクトの進化や、”アイラインエクステ”など新しい知識・技術を習得するスキルの進化なども重要です。
競争の激化が予想される、マツエク業界。そこで生き残るためには、オーダーメイドの提案・施術をできるかどうかがとても大切になってきます。現役アイリストの中には、“アイラッシュソムリエ”という資格の取得を目指す人も。お客様からのニーズと時代に合うアイリストを目指す人は、ワンランク上の資格取得を目指すのもひとつの方法です。
男性への施術や世界に目を向けることも大切
マツエクサロンの数が増え続けていることもあり、アイリストの求人数も今のところなくなる心配がありません。しかし、似たようなサロンがあふれかえっていている状況は、長くは続かないと考えるのが自然です。
マツエクのトレンドを敏感に読み取るためには、新しいジャンルへ挑戦することも大切。女性にしか施術をしたことがない人は、メンズマツエクのスキルも習得してみる。世界に目を向けてトレンドの最先端を学んでみるなど、今までの活動の中では知りえなかったような知識・技術に触れてみるといいでしょう。
マツエクがこれだけ浸透した今、マツエクの新たな歴史を作るためには、今までにないサービスを提供することも大切になります。アイリストとしてのプロ意識を高く持ち続けていくことも、商材や技術の進化、お客様の変化についていくための重要なポイントです。
まとめ
アイリストは、マツエク業界の最先端を日々走り続けています。マツエクの歴史を作っていくのは、他でもないアイリストたち。お客様へ最高のホスピタリティを提供するためにも、マツエクの動向についてアンテナを張っておきましょう。200113Eue