【経営者は必読!】マツエクの料金設定の相場と決め方

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マツエクサロンを開業する場合にはさまざまな準備が必要になります。店舗はどの場所にするのか、スタッフは何人必要なのか、など決めるべき事項は盛り沢山。中でも「マツエクの料金設定はどうやって決めているの?」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。料金設定は、今後の経営にも関わる重要な部分になるので、慎重に検討していきたいものです。
しかし、美容師資格が必要となるアイリストは、国家資格取得後も日々技術の向上に時間を費やし、なかなか経営について学ぶ機会が少ないもの。お金の計算になると頭を抱えてしまう人も少なくないはずです。そこで今回は、マツエクサロンの料金設定の基本を紹介します。経営者の方だけでなく、これから独立や開業を考える方はぜひ参考にしてくださいね。

マツエクの値段の相場を知ろう

マツエクの料金設定を行う前にまず確認しておきたいのが、相場価格です。一般的には、マツエクサロンに1回の来店でお客様が使う平均金額が5,000円~6,000円と言われています。しかし、全国各地どこのサロンも同じような価格帯ではありません。マツエクの値段の相場は、マツエクサロンのあるエリアによっても変わります。ここからは、エリアによる違いも見てみましょう。

エリアによる料金設定の違い

  • <都市部>東京
    さまざまなタイプのお店が展開しています。人口が多いのでサロン数も多く、ターゲット層を絞ったお店でも集客の見込みがあると言えます。多種多様な価格設定のマツエクサロンがあるので、マツエクの平均価格を知るにはまず確認したいエリアです。
  • <第二エリア>大阪や福岡
    料金設定が安いエリアで、価格競争も激しく、「本数×価格」ではなく、「つけ放題×価格」というサロンが多いです。安い場合は、つけ放題100本でも3,000円以下などから利用できます。オープニングキャンペーンも多く行っているのが特徴です。
  • <第三エリア>中・四国などの地方都市
    都市部にも第二エリアにも当てはまらない第三エリアは、ターゲットを考える必要があります。狙ったターゲットに応じて料金設定にばらつきがあるのが特徴です。

過去記事では、出店エリアについて詳しく解説しているので参考にしてみてくださいね。

料金設定の基本的な考え方

料金設定を行う場合には、平均相場だけでなくコスト面や施術にかかる時間など複数の観点で考える必要があります。ここでは、料金設定の基本的な考え方を紹介しましょう。

料金設定の基本「原価率」

原価率とは、サロンの売り上げに対する原価の比率を表したものです。要するに、マツエクを施術するにあたってかかった材料費の合計が占めている金額のこと。
「売上の原価÷売上高×100=原価率(%)」が計算式です。
マツエクの場合は材料費を安く抑えることができます。原価率は5%~10%程度が平均と言われており、利益率が高いビジネスです。利益を上げるためには、材料の見直しをしたり、使用期限切れでの廃棄を減らすなど原価率を低く保つことが重要です。

マツエクサロン運営のコスト

マツエクサロンの場合は、先ほど紹介したように材料費は安く抑えることができます。材料費以外に必要となるコストは、テナント料(家賃)・人件費・広告費です。
テナントは、決めてしまえば簡単に変更することは難しいため、毎月必ず同じ額のコストがかかると考えていいでしょう。人件費や広告費に関しては、工夫次第でコストを抑えることも可能です。雇うスタッフの雇用形態を業務委託で契約することもできますし、広告は美容集客メディアへの掲載ではなく、SNSやアプリを活用することを検討してもいいでしょう。

マツエク施術にかかる時間

お客様1人にかかる施術時間によっても売上に差が出てきます。

「1日8時間勤務÷1人にかかる施術時間×客単価=1人あたりの1日の最大売上」
「1人あたりの1日の売上×売上日数×アイリスト数=サロンの1カ月の最大売上」

アイリストは、美容師のように1人で数名のお客様を掛け持ちすることができません。そのため、料金設定を行う際には、「1日の出勤で1人が何名のお客様を施術できるのか?」という部分を考える必要があります。こなせる施術人数が分かれば、1日の売上目安、1ヶ月のサロンの売上が見えてくるでしょう。売上の見立てからどの程度の料金設定が妥当か考えることが重要です。

マツエクサロンを経営する上では、ここで紹介した項目の他にも「はじめるまでにかかった経費にプラスで利益を上げられる価格なのか」というのが重要なポイントです。

エリアやターゲットに合わせることが重要

総合的に考えると、エリア相場とターゲットを考えた上で料金設定することが大切です。そこで重要となるのは、「初回の料金設定」です。料金を1度決めてしまうと下げることは簡単かもしれませんが、価格を引き上げるのはなかなか難しいでしょう
特に初回来店では、キャンペーンでクーポンや割引を行っているマツエクサロンが多くあります。初回の料金設定を高くしすぎてしまうとマツエクサロンの敷居が高くなり、集客になかなか繋がらない場合もあるので注意しましょう。反対に料金設定を安くしすぎると集客はできるかもしれませんが、それなりに人数をこなしていかなければなりません。さらには、リピート来店に繋がりにくくなる場合もあるので注意しましょう。
そのため、エリアとターゲットにマッチした適正価格に設定する必要があります

  • エリア
    お客様がどのような交通手段で来店するのか、どの程度の来店見込みがあるエリアなのか、近くに競合店が多いかなど、事前に調べておくと良いでしょう。通いやすい立地にマツエクサロンがあれば、リピーターを狙うこともできます。テナント料は多少割高になるかもしれませんが、便利な駅周辺であれば集客を見込めるでしょう。駅周辺であれば、1日辺りの利用者数なども調べればどの程度の集客が見込めるか概算を算出もできるので参考にしてみましょう。合わせて、競合店の料金設定も確認しておきましょう。周辺エリアにある競合店の価格を調べることで、おのずとターゲット層も見えてきます
  • ターゲット
    さまざまな属性のお客様を集客したいと考えがちですが、ターゲットを絞ることによって料金も設定しやすくなります。サロンのターゲット層が、独身なのか主婦なのか、学生なのか会社員なのかで、ターゲットが求めているものが変わってきます。
    ターゲットが若い層であれば、「挑戦してみようかな」と思える手の届きやすい価格設定である方がいいでしょう。ターゲットの年齢層が高く、マツエクの経験も豊かでこだわりが強い場合は、メニューを充実させて価格を上げていくことも検討できるでしょう。

まとめ

今回紹介したマツエクの料金設定の相場と決め方は、マツエクサロンの経営を成功させるために重要な部分です。独立開業には、さまざまな準備がありますが、まずサロンの売上見立てを算出する。エリアを見定め、ターゲットを絞り、適正な料金設定にすることを目指してみましょう。今回ピックアップした内容は料金設定の基本的な部分にすぎません。美容業界は常にトレンドが移り変わるものなので、時代の流れや世の中の動きを見て臨機応変に対応していく必要があります。他店舗と差別化を図るためにも、サロンのコンセプトやこだわりをしっかり持つことで安定的に利益が上がる店舗を目指していきましょう。

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