わかりやすくメリデメ解説♪シングルラッシュ、ボリュームラッシュ、フラットラッシュの違いとは?
シングルラッシュ、ボリュームラッシュ、フラットラッシュなど、さまざまな種類のあるエクステ。アイリストとしてお客様の希望を実現させるには、種類ごとの違いをきちんと把握しておく必要があります。今回は、種類ごとのメリットやデメリット、おすすめできるお客様などの情報から、それぞれの違いについて学んでいきましょう。
シングルラッシュについて
画像元:@eyeplus.designさん
シングルラッシュはマツエクの中では定番であり、基本形とされる種類です。アイリストの皆さんはもちろん知っていると思いますが、自まつげ1本に対してエクステ1本を装着していくものです。
まずはシングルラッシュのメリットとデメリットをおさらいしましょう。
<シングルラッシュのメリット>
・装着方法(太さを調節するなど)によって“濃さ”を表現できる
・1本に1本を装着するため自然な仕上がりになる
・自まつげの向きグセに対応した装着が可能
・元々自まつげが太い人はモチが良い
・他種類(ボリュームラッシュなど)と比べて装着時間が短め
エクステは、まつげの負担軽減とモチの良さを考えて、長さ・太さともに自まつげに合ったものを選ぶことが大切です。自まつげ1本に対してエクステ1本を装着するシングルラッシュなら、自まつげとエクステそれぞれを選定して装着できます。お客様ひとりひとりのまつげに合わせた施術ができるため、万人向けのエクステと言えるでしょう。
シングルラッシュがエクステの中ではスタンダードな存在であることから、マツエク初心者の方に提案しやすいものとなります。
また、ボリュームラッシュなど他のエクステと比べて装着時間が短い特徴があるので、「長時間の施術が苦手」「サロンの滞在時間が限られている」といったお客様にもおすすめできるエクステの種類です。
<シングルラッシュのデメリット>
・自まつげ1本に対して1本の装着なので、自まつげ以上の本数は付けられない
・自まつげが元々短い、細い人はボリュームやデザインが限られてしまう
自まつげの量に個人差があることから、シングルラッシュだけではボリュームに限界があると感じるケースも。元から自まつげの量が少なめの方や、自まつげが細い方にはおすすめできないエクステの種類と言えます。
自まつげとの相性の問題だけで言えば、シングルラッシュが「合わない人」はいません。ただし、お客様の理想により近づくことを第一に考え、シングルラッシュだけでなくボリュームラッシュやフラットラッシュの選択肢も視野に入れておくことが大切です。
シングルラッシュのメリット・デメリットをふまえたうえで、どんなお客様におすすめできるエクステなのか考えてみると、
- 自然な仕上がりを希望の方
- マツエク初心者の方
- 施術時間を短縮したい方
このようなお客様に向いていると言えます。
おすすめのシングルラッシュ
【LashColors】プレミアムミンク シングルラッシュ
引用元:EYELASH GARAGE
柔らかさを追求したミンクエクステンション。ごわつきが少なく自然なボリュームアップが叶う柔らかいシングルラッシュです。柔軟な毛質で自まつげの短いお客様でも少ない接着面でしっかり装着できます。
【ハリウッドアイラッシュ】ミンクセーブル
引用元:EYELASH GARAGE
マットな質感としなやかさをが特徴のミンクセーブル。通常シングルラッシュの0.15mmに加え、ボリュームラッシュに使える0.06mmのラインナップも。台紙のテープは貼ったり剥がしたりできる便利な素材になっています。
ボリュームラッシュについて
画像元:@impression.eyelashさん
ボリュームラッシュとは、複数本のエクステを束にして1本の自まつげに装着する技術のこと。文字通り、ボリュームを出すことに特化したエクステです。ボリュームラッシュは、束にするエクステの本数に合わせて呼び方が変化していきます。
こちらも、シングルラッシュ同様メリットとデメリットをおさらいしてみましょう。
<ボリュームラッシュのメリット>
・自まつげの本数が少なくてもボリュームアップできる
・細い自まつげにも装着可能
・シングルラッシュよりも軽い
ボリュームラッシュは束になったエクステを装着しますが、この束は0.1mmなど細いエクステを集めて作ったものです。中には、0.03~0.07mmと非常に細いものもあり、実はシングルラッシュよりも軽い、というメリットがあります。また、自まつげの本数以上のボリュームを出せるところも、マツエクでボリュームを出したいお客様にとっては大きなメリットになります。
<ボリュームラッシュのデメリット>
・エクステの装着に時間がかかる
・自まつげ+エクステで密度が高まるぶん、メイクなどの汚れが残りやすい
・マツエクが取れるとすき間が目立つ
ボリュームラッシュはシングルラッシュと反対に、タイプによっては装着時間がかかります。元から毛束がセットになったタイプであれば施術時間はそこまで気になりませんが、中には施術時にツイザーで毛束を作りながら進めることも。装着に時間がかかることを思えば、お急ぎのお客様とは相性が良くないと言えるでしょう。
また、ボリュームラッシュは束になっているため、マツエクが取れたときのすき間が目立ちやすくなります。さらに、密度が高いことからメイク汚れが残りやすく、維持や手入れが大変というデメリットも挙げられます。
こまめなリペアやメンテナンスを心掛けているお客様とは相性の良いエクステですが、施術時点で自まつげのダメージ量が多ければ、「すぐに抜けてすき間が目立つ」という結果になることも。お客様の来店頻度や自まつげの状態をきちんと把握したうえでの提案が欠かせません。
ボリュームラッシュのメリット・デメリットをふまえると、このようなお客様におすすめできるエクステと言えます。
- 自まつげが少ないけれどボリューム感を希望の方
- まつげとまつげの隙間を埋めたい方
- 軽い付け心地を希望の方
「自まつげが少ないのが悩み」「シングルラッシュの付け心地が重たいように感じる」そんなお客様へ提案したい種類のエクステです。
おすすめのボリュームラッシュ
【LASH DIVA】プレミアムボリュームラッシュ
引用元:EYELASH GARAGE
施術者目線で作られたプレミアムボリュームラッシュ。細く弱った自まつげ、少ない自まつげにも、ごわつきが少なく装着できます。光沢を抑えた極細毛が使われているので、より自然な仕上がりを実現できるエクステです。
【GIZA TSUKEMA】クロスボリュームラッシュ
引用元:EYELASH GARAGE
持続力、軽さ、ボリュームの3つを叶えるクロス形状のボリュームラッシュ。日本人のまつげを化学して開発した特殊な形状により、薄い・少ない自まつげを劇的にボリュームアップさせます。専用の道具は不要で、シングル技術があればすぐに導入可能なエクステ。
フラットラッシュについて
画像元:@iamai_0220さん
シングルラッシュやボリュームラッシュに次いで、マツエク新技術として登場したフラットラッシュ。エクステ断面が「平たい=フラット」になっているのが特徴です。同じフラットラッシュでも、中央にくぼみがあるものや毛先が枝分かれしているものなど、いくつか種類があります。
<フラットラッシュのメリット>
・接着面が広く、モチが良くなる
・シングルラッシュより濃く見える
・薄い形状のため軽い付け心地を実感できる
シングルラッシュでは、短い・細い自まつげを持つ人との相性が懸念されますが、フラットラッシュではこれらも網羅できるというメリットがあります。また、シングルラッシュと比べると接着面が広く、モチが良くなったりエクステ自体の存在感が高まったりするところもメリットです。
<フラットラッシュのデメリット>
・いつも通りの本数を装着すると、イメージより濃く感じることがある
・ボリュームラッシュと比べるとボリューム感は少なめ
極端に言えば、自まつげが細い・短い・少ないなど、ネガティブな状態であっても装着は可能なフラットラッシュ。つまり、幅広い自まつげの状態と相性が良いと言えますが、エクステの存在感が強いために「濃い仕上がり」になります。「ナチュラルイメージ」や「シンプルなデザイン」が好みのお客様と相性良く使っていくには、希望デザインと仕上がりに差が出ないよう調節して装着しなくてはなりません。
また、ボリューム感はボリュームラッシュよりも減少します。これまで長くボリュームラッシュを愛用していたお客様にとっては、「なんだか物足りない…」と思われることも。そのため、お客様の好みやこれまで経験のあるマツエクデザインと合わせて、装着本数や太さを決めていくことが大切です。
メリットとデメリットをふまえたうえでフラットラッシュをおすすめできるお客様は、
- 自まつげが細い・短いけれど存在感のあるエクステを希望する方
- 自まつげの量が少ない方
- 軽い付け心地を求める方
- まつげの印象を強く・濃くしたい方
このような場合に提案したいエクステの種類です。
おすすめのフラットラッシュ
【Angelic】極柔フラットラッシュ
引用元:EYELASH GARAGE
“自まつげとの限りない一体化”を実現した、シームレスなフラットラッシュ。装着感を限界まで軽減し、バラつきを抑える独自形状でモチを高めたエクステです。フラットラッシュの中で、最も柔らかくて軽いと言われています。
【BL】スーパーフラットラッシュ
引用元:EYELASH GARAGE
柔らかさと軽さを追求したマットタイプのフラットラッシュ。驚くほど軽く、しなやかにフィットする持続力の高いエクステです。深くふたつに分かれた切れ込みによって、軽くしなやかなダブルボリュームラッシュを実現できます。
まとめ
どの種類のエクステにも言えますが、相性が良いのはエクステ装着が可能な健康毛の多い方。傷みが見られる自まつげとは相性が良くないので、お客様の自まつげの状態によっては「今回は見送ってこれから育毛環境を整え、健康な自まつげを増やしてからチャレンジしてみませんか?」といった提案をすることも考えてみましょう。お客様への提案時は、それぞれの特徴やメリット・デメリットをしっかりお伝えしたうえで、より理想に近いデザインを実現できるエクステを選ぶことが大切。アイリストとしてじゅうぶんな知識を身に付けておくことが、お客様の満足度アップにつながりますよ。200417Ehn