「まつ毛パーマを落としたい」と言われたら?アイデザイナーができる3つの対処法

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ナチュラルメイクがトレンドになり、再び注目を集めている「まつ毛パーマ」。メイクが時短できる点や、「マツエクよりもモチが良い」「価格が低い」などのメリットがあります。

しかし、カールの付け方以外のデザインを選べないのも事実。マツエクのように本数で濃さを調整したり、長さを強調したデザインを作ったりできません。お客様のイメージと違った場合は、「まつ毛パーマを落としてストレートに戻したい」と言われることも…。

今回は、「まつ毛パーマを落としたい」と言われたときに考えられる理由や、対処法を解説します。まつ毛パーマに悩むアイデザイナーさんは、ぜひ参考にしてくださいね。

「まつ毛パーマを落としたい」ときに考えられる理由4つ

お客様から「まつ毛パーマを落としたい」と言われたときに考えられる理由は、以下の4つです。

  • ①強くかかりすぎたからゆるくしたい
  • ②チリチリになったのが気になる
  • ③毛先のバラつきを整えたい
  • ④マツパをやめてマツエクにしたい

なぜマツパを落としたいのかを明確にすると、対処法やケアの方法が変わってきます。

考えられる理由4つを順番に解説します。

理由①:強くかかりすぎたからゆるくしたい

「マツパを落としたい」と感じる場合の多くは、「理想よりも強くかかりすぎた」ことが理由です。

ナチュラルにしたいお客様に対し、まつ毛パーマを強くかけすすぎてしまうと、希望の仕上がりから遠ざかってしまいます。カールの角度が不自然になり、毛先がまぶたに当たっている場合も。毛先がまぶたに当たると、マスカラの塗りにくさにも繋がります。

ナチュラルが希望のお客様には、まつ毛パーマがかかりすぎないようにラッシュリフト剤の調整をする必要があります。

理由②:チリチリになったのが気になる

ラッシュリフト剤の選定ミスにより、まつ毛がダメージを受けて縮れてしまうケースもあります。

大切なまつ毛がチリチリになった状態は、お客様にとって見た目が気になるもの。早急に対処を求められるケースがほとんどです。

しかし、一度ダメージを受けてチリチリになると、健康な状態には戻りません。ダメージが進むと、毛先が切れて短くなる場合もあります。

まつ毛が細いほどダメージを受けやすいため、事前に状態を見極めましょう。

▼“まつ毛パーマ・まつ毛カールとマツエクのダメージ”について詳しく解説した記事はコチラ

理由③:毛先のバラつきを整えたい

まつ毛パーマ後の毛先のバラつきが気になり、落としたいと言われるケースもあります。毛先がバラついている状態は、見た目の美しさが損なわれるため要注意。

毛先がバラつく原因は、2液を塗布する前に行う”整え方”です。2液を塗布する前に、まつ毛の方向がきれいな扇形になっているか確認しましょう。

また、施術直後ではなく2週間以上経っている場合は、毛周期によりまつ毛が伸びてバラついている可能性もあります。

まつ毛の長さが伸びている場合は、かけ直しがおすすめですよ。

理由④:マツパをやめてマツエクに変えたい

まつ毛パーマをしていたお客様が、マツエクに変えたいと考える場合もあります。

マツエクに変えたい場合は、パーマのカールが残っているとエクステの装着に影響を及ぼします。サロンによっては、マツパ後2〜3ヶ月は「マツエク不可」と設定している場合も。

まつ毛パーマの施術前には、事前にマツエクの予定がないか確認しましょう。

「まつ毛パーマを落としたい」と言われたときの対処法3つ

お客様に「まつ毛パーマを落としたい」と言われたときの対処法は、以下のとおりです。

  • ①ロットを変えてかけ直す
  • ②ストレートのロットを使う
  • ③生え変わりまで待ってもらう

再度まつ毛パーマをかける場合は、まつ毛へのダメージに気を付ける必要があります。

お客様の希望に合わせて適切な提案ができるよう、上記の対処法について知っておきましょう。

対処法①:ロットを変えてかけ直す

「まつ毛パーマを落としたい」と言われたときは、ロットを変えて再度かけ直しを提案しましょう。

かけ直しを提案する場合は、以下のようなケースです。

  • まつ毛の向きがバラついている
  • 左右でカール感が違う
  • 不自然なカールが気になる
  • 上がりすぎて毛先がまぶたに当たっている

全体的にカール感を弱めたい場合は、まつ毛の長さに対して大きめのロットを選びましょう。

ただし、まつ毛パーマをかけ直すまでの期間が短ければ短いほど、まつ毛への負担は大きくなります。ラッシュリフト剤の放置時間を調整しながら、まつ毛への負担を最小限に抑えるよう注意が必要です。

パーマをかけ直す場合は事前にリスクを説明し、納得してもらった上で施術しましょう。

また、万が一毛先が縮れてしまった場合は、かけ直すことでダメージが進行してしまいます。ダメージがひどい場合は毛先が切れる恐れもあるため、まつ毛パーマのかけ直しによる修復はできません。

対処法②:ストレートのロットを使う

「まつ毛パーマを落としたい」と言われた場合の対処法として、マツパ落とし用の「ストレートロット」を使う方法があります。

ストレートロットを使う場合は、以下のようなケースです。

  • パーマからマツエクに変えたい
  • まつ毛パーマをやめたい

ストレートロットを下まぶたに沿わせ、まっすぐに整えるとカールがかかっていない状態に戻せます。今後まつ毛パーマをする予定がない場合は、ストレートロットで対応しましょう。

とはいえ、ストレートロットを導入しているサロンは多くありません。「まつ毛パーマを落としたい」お客様に対応できるよう、1セット準備しておくと安心ですよ。

ただし、かけ直し同様ラッシュリフト剤を使って施術するため、まつ毛へのダメージに注意する必要があります。まつ毛のケアメニューとセットにすると、単価アップにも繋がりますよ。

対処法③:生え変わりまで待ってもらう

「まつ毛パーマをを落としたい」と言われた場合、「自然に生え変わるまで待つ」ケースも考えられます。

生え変わりを待つ提案をする場合は、以下のようなケースです。

  • 縮れや切れ毛が多くダメージがひどい
  • もともとのまつ毛が細い
  • ラッシュリフト剤を使いたくない

まつ毛のダメージがひどい場合は、ラッシュリフト剤を使ってかけ直しができません。すべてのまつ毛が生え変わる3~4ヶ月間は施術をせず、育毛剤でのケアをおすすめしましょう。

時間をかけてまつ毛を自然な状態に戻すため、次回の施術の際により良いコンディションでパーマができますよ。

ただし、生え変わりまで時間がかかるので「今すぐどうにかしたい!」お客様には不向きです。

まつ毛パーマが強くかかりすぎる原因

まつ毛パーマがお客様の希望よりも強くかかってしまい、上がりすぎてしまう原因は以下の3つです。

  • ①薬剤の選定・放置時間をミスしていた
  • ②ロットの位置がずれていた
  • ③カウンセリングが不足していた

アイデザイナーのミスが原因になるため、技術を見直す必要があります。

せっかく施術したまつ毛パーマを「落としたい」と言われないよう、ミスが起こる原因を理解しておきましょう。

原因①:ラッシュリフト剤の選定・放置時間をミスしていた

パーマがかかりすぎる原因として、「ラッシュリフト剤の選定ミス」や「放置時間が長すぎる」ことが挙げられます。

細いまつ毛に対して強力なラッシュリフト剤を使ったり、放置時間を長めに設定したりすると予想以上にカールが強く出てしまうためです。

お客様の自まつ毛が「細くてやわらかい」「ダメージを受けている」場合は、負担の少ないラッシュリフト剤を選定しましょう。1液の放置時間も短めに設定し、こまめに軟化チェックをしてくださいね。

原因②:ロットの位置がずれていた

ロットの位置が正しくない場合も、まつ毛パーマが強くかかりすぎる原因になります。

アイデザイナーから見てロットを奥に押しすぎていた場合、根元がカクっと折れ曲がってしまい、不自然なカールに仕上がります。まぶたのラインにぴったりと沿わせ、端から端まで目と平行であるか確認しましょう。

また、まつ毛の長さに対してロットのサイズが合っていないと、位置がズレやすくなります。お客様のまつ毛の長さやまぶたの形をしっかりと確認し、最適なロットを選びましょう。

▼ロットが浮いたり、ズレたりする場合の対処法は、こちらの記事で解説しています!

原因③:カウンセリングが不足していた

施術前のカウンセリングが不十分な場合、お客様の希望と仕上がりが一致しないことがあります。

とくに、ナチュラルな仕上がりを希望するお客様に対して、カールが強すぎる場合です。施術をする前に、お客様の理想とする仕上がりをしっかりとヒアリングしましょう。

カウンセリング用に、iPadなどで施術例の写真を集めておくのもおすすめです。お客様とのコミュニケーションを大切にすると、満足度の高い施術ができますよ。

セルフでマツパをかけ直すのは厳禁!サロンでの施術をすすめよう

お客様がセルフでまつ毛パーマをかけ直すことは、安全性のリスクが高いため厳禁です。専門的な知識や技術がない場合、セルフパーマによってまつ毛にダメージを与える可能性があります。

間違った方法によって、チリチリや切れ毛の原因になることも…。お客様には必ずプロのアイデザイナーによる施術をすすめ、自分での対処を避けるように伝えましょう。

まとめ:マツパをかけ直すかストレートロットの導入を検討しよう

お客様に「まつ毛パーマを落としたい」と言われた場合は、ロットを変えてかけ直すか、ストレートに戻す提案をしましょう。再度ラッシュリフト剤を使う場合は、まつ毛へのダメージを事前に伝え、育毛剤を使ったケアを促してくださいね。

しかし、まつ毛が縮れるほどダメージを受けている場合や、強い角度で根元から立ち上がったケースは修復が難しい場合もあります。アイデザイナーによるミスがおこらないよう技術を見直し、施術前のカウンセリングを徹底しましょう。

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