「あれっ、お客様の自まつげが見えない…」そんな時の原因と対処法とは
施術中、「あれ?お客様のまつげが見えない!」という経験をしたことがある方も多いはず。その悩み、いくつか簡単なことを見直せばすぐに改善出来るかもしれません。今回は、手元のお客様のまつげが見にくい場合の対処方法と見直しポイントを解説します。
アイリスト側の原因とその対策
自まつ毛が見えにくい原因を大きく分類すると、大きく2つ。
目の疲れ、姿勢などのアイリスト側に問題があるケース、そして施術中のセッティングが原因のケースです。
まず、アイリストが問題のケースは、次の2点です。原因と対策を確認してみましょう。
1.目の疲れ
まずはとても初歩的な原因です。多くのアイリストの悩みの種、「目の疲れ」。長時間の施術や、一日に何人もの施術が続くと、どうしても目が疲れますよね。施術に集中するあまり、いつの間にか“まばたきをする回数が減ってしまい、その結果『ドライアイ』を引き起こしていることがよくあります。ドライアイになると目がかすみ、細かいものを注視するのが苦痛になることも。アイリストの職業病と言っても過言ではないドライアイ、施術中は意識的に瞬きをし、こまめに目薬を点すなどして対策を取りましょう。
2.姿勢
正しい姿勢で施術が出来ていない場合も、自まつ毛が見えづらい原因の一つです。
こちらは、セルフチェックのポイントをいくつか確認しましょう。
■まつげに向かって正しい角度で見ることが出来ていますか?
サロンによって、ベッドに寝て頂くサロンもあれば、リクライニングチェアなどに座っていただくサロンがあるかと思いますが、どちらにも共通して言えることは、正しい姿勢で施術が出来ているかによって、まつ毛の見えやすい・見えにくいが変わるということです。お客様が足元よりに下がり過ぎてしまっている場合は、施術がしやすい位置まで上がってきて頂くことをお願いしましょう。
■施術者の座る椅子の高さは、適切ですか?
椅子の高さを調整できる場合は、お客様の「頭頂部」がアイリストの「みぞおち」の辺りにくるよう高さを調整するとよいでしょう。椅子が高すぎたりすると、毛の根元が見えず、綺麗な装着が行えません。お客様の位置と、アイリストのポジショニングを正しくすることで、安定した姿勢が保たれ、見えづらさを防ぐことが出来ます。
■背筋は伸びていますか?
背筋を丸めたり、ねじれた体勢で施術をする癖がある人がいますが、背筋を伸ばせていないと首や肩が凝り、前述の「目の疲れ」を引き起こす原因にもなってしまいます。また、ねじれた体勢の場合は目元を横から見ているので毛先のばらつきの原因になります。長くアイリストを続けるためにも、正しい姿勢をキープすることは是非心掛けたいものです。
施術中の原因と対策!セッティングを見直そう
次に、施術中のセッティングが問題であるケースを解説します。
1.テープワーク
たかがテープ貼り、されどテープ貼り。単純に下まつげを保護すればいいわけではなく、テープの貼り方によっても見えづらい原因になってしまいます。
■アンダーテープが原因のケース
…テープの上側(下瞼の生え際に近い側)が離れすぎて、上まつげの間から下まつげが見えてしまうことにより毛が重なってみえにくくなってしまったり、目尻側のテープの幅が短いことにより上まつげ越しに肌が見えてしまうことで自まつげを見えにくくしてしまうことがあります。
■アッパーテープが原因のケース
…アッパーテープの引き上げが甘く、自まつげを起こせていないことにより、根本が見えづらくまつげが見えないということも。一度テープ貼りを見直してみましょう。
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2.ライティング
施術の際、ライトを使っていますか?ライトには「スタンドタイプ」や、ワゴンに取り付ける「クランプタイプ」、「ルーペ付き」のものまで様々な種類がありますが、サロンの広さや、使いやすさなど、状況に合ったものを選ぶのが一番です。まだ導入されていないサロンさんは、是非導入しましょう。一気に見えやすくなります。
このライトですが、ただ置けばいいというものではなく、“ライトを当てる位置”が重要です。よくありがちなのが、ライトが遠すぎるケース。
【NG例】
多少お部屋が明るくは感じられるかもしれませんが、効果的に使用する方法としては、目元にピンポイントで当てること。かと言ってあまりに近すぎても今度はお客様が眩しくリラックスして頂くことが出来ません。施術者のおでこくらいの高さに調整するのが良いでしょう。
【OK例】
また、前のめりになり過ぎて、施術者の頭上を照らしていた、なんてこともしばしば。ライトの位置に注意して施術をすることが、自まつ毛の見えにくさを解消できる近道かもしれません。あまり視力がよくなくて見えづらい施術者の方は、片目ごとにライトの角度を変えてより見えやすくしたり、ライトの色味も白っぽいもの・黄色っぽいものなど様々ですので、自分の目にあったライト選びをしてみてください。因みに、白っぽいライトの方がカラーエクステの発色が良く、見えやすいという声が多い一方で、パソコンやスマホのブルーライトのように白く明るすぎるライトはかえって目が疲れるという声もあります。また、お客様の立場に立って、どのくらいの明るさ・距離にセッティングすると過ごしやすいかという点もライト選びのポイントになりそうですね。
まとめ
今回は、お客様の自まつげが見えにくい原因と簡単な対策について解説しました。自分自身で意識すれば変えられることと、サロンでのライト選定やテープ貼り方法など、基本的な技術の再確認が必要なことまで幅広いですが、大切なのは「正解」を知ることです。意識を少し変えるだけで見えづらさには変化があるはずです。ぜひ今日からのサロンワークに活かしてみてくださいね。
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