【掲載費全額免除!】マツエクサロン・美容院…「HotpepperBeauty」のリクルートが取った驚くべき対応とは?
令和2年5月25日をもって新型コロナウイルスに関する“緊急事態宣言”は全国的に解除されました。そんな中、首相が会見でも発言したように感染を抑えながら、完全なる日常を取り戻すにはかなりの時間を要するといわれています。東京都防災ホームページの新型コロナウイルスに関する緊急事態措置の対象一覧によると、美容室は“社会生活を維持するうえで必要な施設”ということで、休業要請の対象にはなりませんでした。しかし、リクルートのHotpepperBeauty(ホットペッパービューティー)は“営業しないヘアサロンは掲載費を免除する”という対応を行い話題になりました。そこで今回は、HotpepperBeautyが行った掲載費を免除する具体的な内容を紹介します。
結論から!HotpepperBeautyはコロナ対応で「掲載費無料」「プランダウン申請OK」に!
新型コロナウイルスの影響で自主的に休業している場合や、営業していても売上が激減してしまったというマツエクサロン・美容院も多いかもしれませんね。そんな状況の中でも待ってくれないのが、家賃・光熱費・年間契約済みの広告費などの固定費です。売上がダウンしてしまっても支払う固定費は以前と変わらないという状況は、とても苦しいものではないでしょうか。そんな中、全国規模で展開するリクルートのHotpepperBeautyでは、今回の新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言を受けて、休業中の美容室・サロンを対象にHotpepperBeautyの「掲載費無料」「プランダウン申請OK」というサポートサービスを発表しました。減額対応とプランダウンの詳しい条件と内容を確認してみましょう。
【減額対応の条件】
休業すること
【減額対応の内容】
※1週間単位で減額になります。
1週間減額→掲載費用25%オフ
2週間減額→掲載費用50%オフ
3週間減額→掲載費用75%オフ
4週間減額→掲載費用100%オフ
【契約途中でのプランダウンも実施】
HotpepperBeauty6月号限定で、契約途中でも掲載プランをプランダウンできる可能性もあります。
【プランダウンの条件】
休業対応中の美容室・サロンであること
【プランダウンの内容】
例:「プラチナプラン」に現在契約しており掲載中だと仮定。
リクルートに、「バリュープラン」や「シンプルプラン」へのプランダウンを申請。
HotpepperBeautyが判断・承認した場合にのみ、契約途中でも6月号のみプランダウンになります。
このような「掲載費無料」「プランダウン申請OK」というサポートサービス対応をすることは、リクルートとしては相当な売上に対するダメージになることが想定されます。HotpepperBeauty を導入している美容院は、2020年6月時点の公式サイト情報によると、65,000店舗以上となっており国内最大級。掲載されている美容院の数などから考えれば、1ヶ月に売上を数十億は失うと推定できます。売上を一時的に失ったとしても、掲載されている美容院・サロンの閉店などを食い止めるのだという強い意志も感じられる驚くべき価格対応と言えるでしょう。
休業しているサロンは減ってきた?
冒頭でも紹介したように、美容室は「適切な感染防止対策の協力を要請」とするのみで、社会生活を維持するうえで必要な施設ということで休業実施要請の対象外でした。一方で、基本的に休止を要請する施設として、ネイルサロン・マツエクサロンは対象になっています。床面積の合計が1,000平方メートル超の施設の場合は、休業要請。床面積の合計が1,000平方メートル以下の場合は、適切な感染防止策の徹底を依頼と記載されていました。しかし、当初提示されていた案では、美容室・理容室も含まれていたため、営業するのか休業するのかで悩むサロンオーナーも多くいたことでしょう。福岡県では、“美容室クラスター”がニュースで取り上げられ、「自主的に当面休業」とする美容室もあったようです。しかし、休業要請の対象外になった美容室は、休業しても「東京都 感染拡大防止協力金の対象外」のため、給付金も入りません。そのため、営業するのも休業するのも厳しい状況に置かれており、自粛しているサロンは意外と多くないのが現状です。
美容院・ネイル・マツエク…コロナ以降もBeauty経由の予約が多そうな理由とは
コロナ対策で、今まで外出を自粛してきたユーザーのニーズは高く、インスタやTwitterの投稿では、「美容院に行きたくてウズウズしている人」が多いといわれています。
インスタでの投稿に見える美容院ニーズの高まり
「#髪伸びた」投稿3.3万件
「#髪切りたい」投稿7.5万件
「#美容院行きたい」投稿1.1万件
「#美容室行きたい」投稿8464件
「#セルフカット」投稿8万件
「#セルフカラー」投稿5.4万件
特にインスタの投稿では、「髪切りたい」や「美容院行きたい」というハッシュタグが多く見られるようになっていました。現役の美容師アカウントでは、「セルフカットの仕方」や「セルフカット動画」などの“HOW TO”を紹介する投稿も目立ちました。そのような投稿を見たユーザーの中には、我慢できず実際に「セルフカット」や「セルフカラー」に挑戦したという投稿も。もちろん「セルフカット成功」や「セルフカラー成功」という投稿もありましたが、「セルフカット失敗」や「セルフカラー失敗」などの投稿も上がってきており、頑張ってセルフでやってみたものの…やはりプロにお願いしたい!とプロの技術のありがたみを再認識している人も増えてきているようです。
マツエクサロンは、床面積の合計が1,000平方メートル超の施設の場合であれば休業要請が出ていました。また、美容院に比べ「3密」に当たるため休業しているサロンも多かったと言えます。そのため、こちらも「マツエクサロンに行きたくてウズウズしている人」が多かった様子。ハッシュタグでマツエクに関する内容を検索してみると、美容室同様“サロンに行きたい”という内容や、“マツエクがしたい”という投稿も多く見られました。
インスタでの投稿に見えるマツエクニーズの高まり
「#マツエクしたい」投稿5501件
「#マツエク行きたい」投稿1069件
「#セルフマツエク」投稿2.9万件
「#セルフマツエク装着レッスン」投稿4678件
中には、マツエクの「セルフオフ」にチャレンジしたという投稿や、マツエクの「セルフマツエク装着レッスン」という投稿もありました。マツエクの場合も、セルフで挑戦したけど、サロンに行きたいという投稿もあり、やはりプロにお願いしたいと感じている人が多い印象でした。
過去記事では、「セルフオフ」や「セルフマツエク」などの危険性についても解説していますのでこちらも参考にしてみてくださいね。
このように、コロナの影響で美容院やマツエクサロンに行きたくても行けないという自粛期間を経たことにより、以前よりもニーズが高まっていることが分かりました。2020年6月時点で公式サイトに公表されている情報によると、HotpepperBeauty経由の美容院年間予約数は68,406,598件となっており、来店に使用するユーザーが多いことがわかります。
緊急事態宣言解除後も、コロナの影響で別の手法で予約をしたり、離脱があったわけではないので、元々利用していたHotpepperBeauty経由で予約することが考えられるでしょう。
まとめ
美容室は休業要請の対象にはなりませんでしたが、リクルートのHotpepperBeautyが行う、コロナ対策で休業するサロンに対して「掲載費を全額免除」の対応を行った内容を詳しく紹介しました。緊急事態宣言は解除されましたが、感染症防止と経済社会活動の両方を意識しながら「新しい日常」が定着した社会を実現する必要があるといわれています。広告費は、ときに大きなリスクになりますが、HotpepperBeautyが本来は支払い義務がある広告費に足しする料金対応を実施してくれたのは英断だったといえるでしょう。新しい日常の中では、従業員の雇用を守るためにも、消費を抑えすぎることなく広告などで改めてサロンの魅力を伝えていくことも大切と言えます。「投資なきところに新規なし」という気持ちで、広告についてもまた再開するかどうか、考えていきたいですね。200509Eym