【インプットなしに成長なし】アイリストが提案力を上げるために日頃からできることとは?
アイリストは、お客様の“なりたい姿”を叶えてあげる仕事。ただマツエクをつけるのではなく、総合的に判断してその人に合ったベストなデザインの提案ができるスキルを持っておかなければいけません。
知識として蓄えておくだけでなく、お客様にいかに分かりやすく伝えるかも、デキるアイリストを目指す上で重要です。今回は、ワンランク上のアイリストを目指すため、提案力アップのためにできることについて解説します。
タイトルにもあるように、アイリストは【インプットなしに成長なし】な職業。日ごろからできることを着実にこなし、ステップアップを目指しましょう。
マツエクの「似合わせ提案」知識
まずは、お客様へ「似合わせ提案」をするための知識についてお伝えします。お客様によって、顔のバランスや形に違いがあるということは、似合うマツエクのデザインにも違いがあるということ。
お客様に一番似合うものがつけられるかどうかは、アイリストとして基本中の基本となるスキルとなります。「この人におまかせすれば大丈夫!」という安心感をお客様に持ってもらうためにも、似合わせ提案の力を高めていきましょう。
お客様の要望に応えるだけが全てではない
お客様の満足度を高めるために必要なのが、「似合わせ提案」のスキル。似合わせ提案とは、お客様一人ひとりによって異なる顔の形やバランスに着目して、「美しく見えるバランス」を意識した提案のことです。
カウンセリング時に、お客様から“なりたい姿”についてヒアリングすることかと思います。“なりたい姿”を叶えてあげることはもちろん大切なことですが、理想を叶えるためのデザインがその人に似合っていなければ、元も子もありません。
似合わせ提案をするために重要なのが、まさにここ。お客様の要望に応えるだけでなく、要望を叶えながらもその人の魅力を引き出すようなデザインが提案できるかどうかに、重きを置かなければいけません。
“似合うかどうか”に意識を置かず、お客様の要望に応えるだけのアイリストは、ただのイエスマンになってしまいます。お客様からの要望を加味しつつ、本当に似合うものを提案できるかどうかが、似合わせ提案力アップのカギなのです。
知識として蓄えておきたい「黄金比」について
似合わせ提案を行う上で必要となるのが、「黄金比」についての知識。黄金比とは、その人の顔が一番美しく見えるバランスのことです。
人によって異なる顔の輪郭やパーツ配置、形など、全てを考慮した上でマツエクの長さやデザイン選定をすることが大切。自まつげの状態とお客様の要望を聞いただけでは、似合わせ提案を行うことはできません。
<黄金比の基準となる情報>
◆顔の黄金比
- 「生え際から眉頭の下:眉頭の下から鼻の下:鼻の下からあごの先=1:1:1」
◆顔の形
- 丸顔or面長orベースor逆三角形
上記の情報とお客様の要望を基に、お客様に最も似合うデザインの選定を行っていくのがベスト。似合わせ提案の力をつけるためには、聞く力(ヒアリング力)と見る力(観察力)を同時にアップさせていかなければいけないのです。どちらの力も、日ごろ接客を行う上でトレーニングすることができるものなので、重点的に意識を置いて毎日を過ごしていきましょう。
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トレンドを知る
お客様から「あの人にお願いしたい!」と思われるアイリストになるには、最新のトレンドについての知識も豊富に持ち合わせておかなければいけません。マツエクサロンは、美容院などと同じく、流行の最先端を行かなければいけない場所。ド定番なデザインや、少し古さを感じるようなデザインを提案した時点で、“次はないな”と思われる可能性が上がってしまいます。
お客様に似合う提案をするのはもちろん、“今っぽい”提案ができるかどうかも意識していかなければいけません。
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まつげにまつわるトレンドをかたっぱしからチェック
とが大切です。まつげにまつわるトレンドとは、人気のマスカラやまつ育アイテムなどのこと。特にマスカラのトレンドを探ることで、世間がどんなボリュームのまつげを求めているのかや、どんな長さに注目が集まっているのかまで知ることができます。
また、カラーマスカラの人気色をチェックしておくことも、トレンドを知っておくために大切なこと。カラーマスカラの人気色は、カラーエクステの人気色へと直結するケースも多いので、よくチェックしておきましょう。
商材メーカーの最新商材チェックも忘れずに
マツエク業界のトレンドを生み出していると言っても過言ではないのが、各商材メーカー。お客様からの要望×アイリストの施術のしやすさを組み合わせた画期的な商材を生み出すべく、日々研究が続けられています。
商材メーカーから発売されたマツエクやグルーが、そのままマツエク業界のトレンドとなるのはよくあること。最新の商材は、アイリストたちがお客様からよく聞く要望や、施術時に感じる扱いづらさを解消した上で開発されます。「こんな商材を待っていた!」というものが新しい商材として発表されるため、トレンドを知る上では欠かせない情報です。
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伝える力
最後にお伝えしたいのが、提案力を高める上で欠かすことができない「伝える力」の向上です。いくら知識を蓄えても、それをアウトプットする力がなければ、宝の持ち腐れになってしまいかねません。話し方や話を聞く姿勢に意識を集中し、自分の想いをしっかりとお客様に伝えられるようトレーニングを行っていきましょう。
伝える力をアップするために知っておきたい11のポイント
伝える力がアップすると、提案力も比例するように高まっていきます。しかし、伝える力をつけるにはどんなことをすれば良いか分からないという人も少なくありません。
そこで、伝える力アップに直結する11個のポイントをまずご紹介します。
①話が終わるまでにかかる時間を先に伝える
②結論から話し始める
③「5H1W」を活用する
④順序立てをしたメモを用意しておく
⑤相手に話を反復してもらう
⑥ジェスチャーを使いながら話す
⑦“たぶん”や“おそらく”などあいまいな印象を与える言葉を使わない
⑧専門的な言葉は使わない
⑨分かりやすい言葉を用いる
⑩相手の目線を意識する
⑪図や画像など視覚的に分かる資料を用意する
上記でご紹介した11個のポイントを全て網羅するのは、アイリストという職業柄難しいものもあると思います。しかし、「⑥ジェスチャーを使いながら話す」や「⑧専門的な言葉は使わない」、「⑩相手の目線を意識する」などは、即実践が可能。話し方や言葉の選び方はもちろん、相手の反応を見て伝わっているかどうか感じながら話すことも、伝える力をアップするために大切なことなのです。
人にはそれぞれ、生まれながらに持っている“タイプ”というものがあります。例えば、じっくりゆっくり解説してもらいたい人もいれば、せっかちなタイプで端的に解説してもらいたい人など、どう伝えて欲しいかは人によって変わるもの。相手がどのタイプの人なのかを早めに見極めることも、相手に伝える力を高めることに直結するということを、頭に入れておきましょう。
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まとめ
アイリストは、さまざまな視点から物事を見ることが求められる職業です。手元のスキルアップはもちろん、お客様から情報を引き出す力や、自分の想いを伝える力など、あらゆる高いスキルが必要です。
たくさんのことを身につけなければいけないようにも感じますが、実は全て線でつながっているのがアイリストという職業のおもしろいところ。今回ご紹介したことを日ごろから意識して、提案力アップにつとめましょう。200604Eue