【画像解説あり】マツエクの装着方法テクニック【圧着VSスライド装着】使い分けの理由とコツとは!?
マツエクの装着方法にはいくつか種類があり、お客様に合わせて適した方法を選ぶ必要があります。「自分の得意な装着方法にしたほうがきれいに仕上がる」と考えるアイリストもいると思いますが、お客様の自まつげの状態や使うグルーに合わせて、選択肢をいくつか用意しておくスキルも、アイリストにとって大切です。今回は圧着とスライド装着の2つの方法をピックアップし、使い分けの理由とコツを学んでいきましょう。
【違い①】グルーの取り方
まずは、圧着とスライド装着のグルーの取り方を比べていきます。装着方法によって取り方が変わってくるので、違いに注目しながら施術の参考にしましょう。
グルーの量については、圧着とスライド装着で適量が異なります。
圧着 |
エクステにつくグルーの玉が小さめ |
スライド装着 |
エクステにつくグルーの玉が大きめ |
圧着はグルーの玉があまり大きいと自まつげになじみきらない可能性があるので、小さめが理想です。一方スライド装着は、グルーの玉が小さいとスライドさせる前に密着する場合があることから、大きめが理想とされています。
グルーは装着方法に合わせて適量を見極めることが大切です。基本のグルー量について、圧着とスライド装着それぞれを見比べてみます。
<圧着>
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エクステをグルードームに対し90°の角度に倒してから、グルーに浸します。装着幅分グルーに浸したら、すくい上げずに同じ方向に引き抜きましょう。このとき、エクステの根元にグルーの玉ができていないかをチェックするのがポイントです。スライドせずにくっつける装着方法では、玉ができた状態だとグルーの量が多すぎることになります。“よく見たら小さな点々ができるくらい”がグルー量の目安です。
<スライド装着>
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エクステをグルードームの真ん中から垂直に挿入し、そのまま引き上げてグルーをつけます。エクステの根元にグルーの小さな玉が2つできていたら適量です。その2つの玉で、最終装着幅を埋めるようにスライドして装着しましょう。
スライドのしすぎはエクステが取れやすくなる原因になってしまいます。1スライドを目安にするようにしましょう。
「いつも通りにするとグルー量が多く(少なく)なってしまう」というアイリストは上記のように装着方法に合わせたグルーの取り方を心がけましょう。
【違い②】装着の仕方
次に、圧着とスライド装着それぞれの装着の仕方を見ていきましょう。
圧着は“1度で装着位置を決める”
圧着は、グループレートに出したグルーをエクステに取り、1度で自まつげにピタッとくっつける装着方法です。接着剤を使うときをイメージすると分かりやすく、自まつげにエクステをのせて軽く押し当てるようにすることで、エクステと自まつげを密着させます。
<圧着の特徴>
- エクステのモチが良くなる
- スライド装着よりも技術力が必要
グルーは、グループレートに出してエクステに取ったタイミングで硬化がはじまります。そのため、自まつげにエクステをのせた後に動かすと、すでに進んでいる効果を壊すことに。圧着なら進んでいる効果を妨げることなく施術を進められるので、スライド装着よりもモチが良いとされます。
自まつげの性質的に乾きやすい、速乾性のグルーを使っている、といった場合は、スライド装着が難しくなります。そのようなシーンに備えて圧着のスキルは必要になりますが、1度で装着位置を決めるのはなかなか難しいものです。技術力が必要な装着方法ということで、慣れるために日頃から練習しておきましょう。
スライド装着は“すべらせるように装着位置を決める”
<スライド装着の特徴>
- 自まつげの根元から約1mmの位置に、きれいに装着しやすい
- 自まつげとエクステそれぞれに、グルーを均一になじませられる
- スライドしすぎるとモチに影響する
しかし、スライド回数が増えるほどエクステが取れやすくなってしまうというデメリットも。スライドのしすぎに気を付けながら施術を行う必要があります。
圧着とスライド装着、使い分けのコツとは?
マツエクの施術においては、基本的にどれか1つの装着方法スキルがあれば大丈夫です。しかし、エクステを装着しにくい自まつげに出会ったときは、装着方法にいくつか選択肢があると役立ちます。
スライド装着しにくい場合
エクステをスライドさせるつもりで自まつげにのせたとき、場合によっては一瞬でピタッとくっついてしまうことがあります。この状態だと、装着ポジションにばらつきが出たり、グルーが自まつげになじみきらなかったりと、仕上がりの美しさやモチに影響が出てしまいます。
スライド装着しにくい場合の原因は、お客様の自まつげの状態や前処理の仕方など。自まつげの性質として、乾燥気味だったり油分が多かったりすると、スライド装着しにくくなります。また、前処理で自まつげの油分がきちんと落ちていないことも、スライド装着しにくい原因に。
こちらの記事も合わせてチェックすると、スライド装着しにくいケースについて理解が深まるでしょう。
スライド装着しにくい自まつげの場合は、圧着で施術を進めるのがベター。仕上がりの美しさとモチをキープするためにも、このようなシーンに備えて圧着のスキルを磨いておくようにしましょう。
グルーの種類に合わせて選ぶ
施術では基本的に、自分にとって相性の良いグルーを使います。しかし、いつものグルーが使えない、湿度の関係でいつものグルーの使用感が異なる、といったシーンでは不慣れなグルーを使う可能性もあるでしょう。
グルーの乾きが速いと感じたら、スライド装着が難しくなるため圧着に切り替えるのが◎です。また、グルーが乾きにくい場合は、圧着やスライド装着ではなくなめし付けという装着方法も選択肢に入れましょう。
なめし付けの特徴と装着方法については、こちらの記事が参考になります。
まとめ
新人アイリストは特に、「圧着には慣れていない」など自分の苦手意識によって装着方法が偏りがちになります。しかし、装着方法の使い分けが必要になるシーンへ出くわす可能性は、新人もベテランも同じです。いざというときに備えて、“どちらの装着方法も状況に合わせて使い分けられる”というスキルを身に付けておけば、お客様の満足度をより高められるでしょう。201003Ehn
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