【画像あり】マツエクのカールの重要性!種類・印象・選び方をおさらい
マツエクのデザインを決める上で、重要な要素のひとつが「カール」。同じ長さや太さでもカールを変えることで、印象をナチュラルにもキュートにも変えることができます。今回は、アイリスト初心者必見のカールの重要性について紹介します。種類や印象、選び方をおさらいして、さらにお客様の理想の目元へ近づける施術を目指しましょう。
マツエクのデザインを決める7つの要素とは?
マツエクのデザインを決める重要な要素は、エクステの「カール」「長さ」「太さ」「本数」「色」「素材」「つけ方・技術」の7つがあります。それぞれの特徴を詳しく見てみましょう。
1.カール
カールは目元の印象を変える重要な要素のひとつ。代表的なカールとして、「Jカール」「Cカール」「Dカール」があります。エクステのメーカーによってカール感に差があるので、「C」や「D」といった名称に惑わされず、自分の目で見て確認することが大切です。
2.長さ
エクステの長さは、6mm~15mmと1mmきざみで幅広くあります。エクステのモチと自まつげへの負担を考えて、選ぶエクステは自まつげよりプラス2mm~4mmで留めるのがおすすめ。自まつげとお客様の理想とする目元のバランスを見ながら選びましょう。
3.太さ
エクステが太いほど、目元の存在感は増していきます。メーカーによって多少差はあるものの、太さの幅は0.1mm~0.25mmまで。ナチュラルな目元にするには、自まつげと同程度の太さを選ぶと良いでしょう。
4.本数
エクステの本数は、目元の濃さを調節する要素です。ナチュラルな印象なら両目で80本程度、ぱっちりとした目元にしたいなら両目で100本~140本といわれています。とはいえ、目の幅や自まつげの状態によって、同じ本数をつけたとしても印象は変わるということを忘れないようにしましょう。
5.色
カラエクを使うと、目元を華やかにしたり優しくしたり、印象をガラリと変えることが可能です。レッド系、ブルー系、ブラウン系とカラーバリエーションも豊富です。全体にブラウン系のエクステを装着すると、ナチュラルで優しい目元になりますよ。
6.素材
エクステの素材は、大きく分けて「シルク」「ミンク」「セーブル」の3つがあります。
シルク:固めの素材でカール力が持続しやすいのが特徴。光沢があるので目元を明るくしてくれます。価格がリーズナブルな点もメリット。
ミンク:柔らかく、軽いつけ心地が魅力。マットな質感でフサフサになるので、グラマラスな目元を理想とするお客様にぴったり。
セーブル:3つの中で一番自まつげに近い高級エクステ。柔らかくしなやかさがあり、モチが良いのが特徴です。ナチュラルな目元にしたい人は、見た目とつけ心地が自然なセーブルがおすすめ。
7.つけ方・技術
つけ方には、「シングルラッシュ」や「ボリュームラッシュ」があります。
シングルラッシュ:1本の自まつげに1本のエクステを装着する技術。エクステの本数やカール、太さによって印象を自在に変えられます。ただ、エクステを装着できる自まつげの本数が少ないと、自然なボリュームが出しにくいです。
ボリュームラッシュ:1本の自まつげに2~5本ほどの極細のエクステをつける技術。自まつげの負担を軽くしながらボリュームアップが叶います。エクステを装着できる自まつげの本数が少ない人、自まつげが細い人におすすめ。
カールの種類とその特徴は?
出典:松風
ここで、カールの種類と特徴を復習してみましょう。
J
毛先だけが少し上がっているような、緩やかなカールが特徴のJカール。自然な目力アップが可能で、ナチュラルな目元を求める人にぴったり。長さに変化をつければ、色っぽい印象の目元に仕上げることもできますよ。
JC
JCは、名前の通りJとCの中間くらいのカール感。取り扱っているメーカーは少なめです。ナチュラルな中にも絶妙な立ち上がりがあり、Jカールでは少し物足りないと感じる人におすすめ。
C
ビューラーで一回上げたような仕上がりのCカール。カールが強すぎないキュートな目元を好むお客様におすすめ。
SC
Cカールよりもワンランク強めのカール感が特徴のSCカール。CCカールと区別されることもありますが、メーカーによってカール感が異なるため、カールの強さがSC=CCのときもあれば、SC<CCとなるときも。名称に囚われすぎず、自分の目で確かめることが大切です。
D
最もカール感が強いDカール。まつげパーマをかけたような仕上がりになります。キュート、またはグラマラスな目元が得意。カールが強いと、接着面が確保しづらく装着にはテクニックが必要です。
I
Iカールは、自まつげの長さがそのまま伸びたかのようなストレートさが特徴。自然なたれ目を作るのにもぴったりです。Jカールよりも接着面積が広く、モチが良くなるところもメリット。メーカーの中には、目元から立ち上がったカールを示す場合もあります。
R
「ライズカール」と呼ばれることもあるRカール。根元にビューラーをかけたような立ち上がりがあり、毛先に緩いカールがかかっているのが特徴です。根元から立ち上がっている分、他のカールよりも長く見え、大人っぽいイメージを作るのが得意です。
L
別名「釣り針」ともいわれるLカール。アルファベットの“L”のような形状で、ビューラーで自まつげを立ち上げたような仕上がりに。接着面が確保しやすいので、まぶたが重い人や自まつげが短い人にもおすすめです。
「Cカール」「Jカール」といっても、カール感に定義があるわけではないので、メーカーによってカールの度合いは異なります。あるメーカーでCカールのものが、他のメーカーではSCカールだったということも十分あるので、自分の目で見て確かめることが大切です。一覧で比較してみよう!
人気のカールの特徴と印象を表でおさらいしてみましょう。
カール |
特徴 |
一般的な印象 |
J |
毛先が少し上がった緩やかなカール |
ナチュラル・セクシー |
C |
ビューラーで1回あげたようなカール |
キュート・セクシー |
SC |
CとDの間くらいのカール |
キュート |
D |
カール感が最も強いカール |
キュート・グラマラス |
L |
根元から上に向けて立ち上がっているカール |
キュート・グラマラス |
カールが持つ一般的な印象は存在しますが、お客様の持つ自まつげと目元によって印象は変わるので、カウンセリングの際にしっかり選定することでご満足につなげましょう。
カールの組み合わせでデザインのキモが決まる!
カールは目元の印象を決める重要な要素。今回は、お客様に選ばれやすい「ナチュラル」「キュート」「セクシー」「グラマラス」の4つの印象とカールの関係について見てみましょう。
ナチュラル
出典:@a_y_a___yyyさん
ナチュラルな印象を作るのは、カールが緩いエクステでデザインするのがセオリー。上の画像のように、Jカールを全体につけることで、抜け感のあるスタイリッシュな目元になります。“ナチュラル”と一言でいっても、お客様が思い浮かべているナチュラルさには差があります。
お客様がイメージしているナチュラルは、「ビューラー+マスカラの目元」なのか、または「自まつげが伸びたような目元」なのか、カウンセリングの際にきちんとすり合わせるようにしましょう。
キュート
出典:@momo__eye_129さん
キュートな目元は、丸いクルンとしたカールが特徴です。上の画像では、全体にCCカールを装着して、ぱっちりとした可愛らしい目元を演出しています。このモデルさんにはCCカールがマッチしていましたが、自まつげによって選ぶカールは異なるので、自まつげ選定をしっかり行うことで、お客様の理想の目元に近づけていきましょう。
セクシー
出典:@okano1105さん
セクシーな目元といえば、大人っぽさやかっこ良さのある、切れ長な目元のイメージを抱いている人が多いでしょう。上の画像では、目頭から真ん中にCカール、目尻にJカールを装着し、たれ目風の切れ長な目元に仕上げています。
グラマラス
グラマラスな目元は、外国人女性のように存在感のあるまつげで、目元を縦にも横にも強調させるイメージです。カール感の強いDカールや、まつげが上に立ち上がっているLカールなどがおすすめ。また、グラマラスな目元にはエクステの太さや長さも大切です。お客様の自まつげに合わせて、存在感のあるエクステを選ぶと良いでしょう。
上で紹介した「ナチュラル」「キュート」「セクシー」「グラマラス」の4種類の目元は、ほんの一例です。エクステのデザインを決める上で一番大切なことは、お客様の持つイメージをきちんと理解すること。
お客様の自まつげの状態を見ながら、理想の目元に近づけられるよう、丁寧なカウンセリングを心がけましょう。
まぶたに合わせてカールをおすすめしてあげるのが◎
まぶたは、大きく分けて「一重」「奥二重」「二重」に分類されます。まぶたの状態とカールの相性について詳しく見てみましょう。
一重の人
出典:@maya.mizumotoさん
目を開けたときにまぶたに線が入らない一重まぶた。一重にもさまざまなタイプがありますが、日本人にはまぶたに厚みのあるタイプが多いです。一重の人にエクステを装着するときのポイントは、まつげの分厚さと自まつげの角度をきちんとチェックすること。
例えば、一重でまぶたが重めの人に、Dカールなどのカール感が強いエクステを装着すると、エクステがまぶたに当たり、目元に不快感がでる可能性があります。
一重の人におすすめのカールは、Lカール。自まつげが下向きであっても、装着面が取りやすいためモチが良く、毛先がまっすぐなのでエクステがまぶたに当たりにくいのが特徴です。
一言で「一重」といっても、まぶたの分厚さや自まつげの角度によって選ぶエクステは異なるので、カウンセリングの際の見極めが仕上がりの鍵をにぎっています。
奥二重の人
出典:@eyeplus_atsukoさん
二重のラインはまぶたに入っているものの、ラインの幅が狭くて隠れてしまっていたり、まぶたの厚みでラインがつぶれてしまったりといった特徴がある奥二重。一重の人と同じく、まぶたに厚みがある部分にカール感の強いエクステを装着すると、まぶたに当たってしまう可能性があるので、注意が必要です。
また、二重の部分はまぶたが薄い場合が多いので、少し強めのカールでもOK。エクステのカールや長さを選ぶときは、二重の線にエクステがかかるくらいを目安に選ぶのがおすすめ。エクステ感を出しすぎずに存在感のある目元が作れますよ。
二重の人
「平行型」や「末広型」など、まぶたに線が入っている二重まぶた。まぶたがスッキリしている人が多いため、似合わないデザインが少なく、自分の理想とする目元に近づけやすいのが特徴です。
ただ、カールの強い自まつげを持つ大きな目元の人に、強いカールのエクステをつけると、びっくり目のような目元になってしまうこともあるので注意が必要。二重の人の場合も、エクステの毛先が二重の線にかかるくらいのカール・長さのものを選ぶと、派手になりすぎず印象的な目元になりますよ。
まとめ
エクステのデザインを決める重要な要素のひとつ「カール」。カールの種類はたくさんあるため、お客様の理想に近づけながら似合わせデザインを作ることができます。カール選定は、自まつげの状態とまぶたの厚みをよく見て行うことが大切。メーカーによってカール感はそれぞれ違うので、自分の目で見て確認しておくことが必要です。210127Ekm