大切なパートナーなのに…「ツイザー」が曲がる原因とは

この記事をシェアする
サムネイル

アイリストにとっていわば「相棒」ともいえる、「ツイザー」。細かいエクステをピックアップするために、その先端はとても繊細にできています。つまり、小さな衝撃でも扱い方次第ですぐに曲がったり折れたりしやすくなっているということ。ツイザーが曲がると思った通りの施術ができなくなり、困りますよね。そこで今回は、ツイザーが曲がる原因と対策について解説します!

ツイザーが曲がるとどんなことが起きる?

ツイザーが曲がるとどのような事態になるでしょうか?主な3つのトラブルをご紹介します。

1.エクステが掴めない
ツイザーが曲がると嚙み合わせ部分がズレてしまったり、隙間が空いてしまったり、上手く力が入らなくなるため、エクステが掴みにくくなります。アイリストにとって、マツエクのピックアップはメイン業務のようなもの。その動作が滞ると、施術もスムーズに進まなくなるでしょう。早い段階で予備のツイザーに交換し、集中して施術に入りたいですね。

2.上手く仕分けができない
マツエクの施術は非常に精巧。細かい手のブレすら、施術の妨げになってしまいます。特に仕分けの動作は、ツイザーが思い通りに動いてくれなければとても続けられません。先端が折れたり曲がったりしていると、想定していた通りの仕分けが難しくなるでしょう。

3.施術に時間がかかる
アイリストの施術は片手で仕分けを行ない、もう片方の手でエクステを装着していく流れの繰り返しです。その動作にはどちらもツイザーが欠かせません。多くの場合、2本のツイザーを使い分けている人が多いですが、そのどちらか1つでも先端が曲がって使いにくくなると、パフォーマンスに支障をきたすでしょう。

以上の理由から、ツイザーが曲がると施術に大きく悪影響をもたらすことが分かりました。

ツイザーが曲がる原因とは

では、ツイザーはなぜ曲がってしまうのでしょうか?考えられる原因を4つご紹介します。

1.誤って床に落下
手が滑ったり、ツイザーの置く場所が悪かったりなどして、硬い床の上にツイザーが落下した場合、デリケートなツイザーの先端はその衝撃に耐えきれず、曲がったり折れたりしてしまうでしょう。ステアライザー内で必ず保管し、できるだけツイザーから手を離さないよう意識してみてください。

2.ツイザーの先に付着したグルーを爪で削り取る
施術中、何らかの原因でツイザーの先にグルーが付着することがありますよね。そのまま放っておくと、グルーが硬化してしまいます。本来であれば、エタノールを染みこませたコットンでグルーを拭き取る必要があるのですが、施術に追われてそのままにしてしまったり、つい放置してしまうこともあるでしょう。しかし、時間を置くとグルーはそのまま硬化します。そうなると、リムーバーを使って除去しなければなりません。この作業が、アイリストによってはわずらわしく感じる場合もあるようですが、決して爪で削り取らないでください。ツイザーの先端は非常にもろく、少ない力でも簡単に曲がってしまうのです。

3.扱いが雑
忙しい日や焦っているタイミングでは、道具の取り扱いが雑になりがち。たとえば、施術の最中にステアライザーへツイザーを戻す際、軽く投げ入れたりしていませんか?また、忙しさに追われて、ワゴンの上へ雑に放り投げるシーンもあるかもしれません。しかし、ツイザーが曲がったり、嚙み合わせが合わなくなると、余計に施術の時間がかかり、さらに気持ちが焦ってしまうでしょう。忙しいときこそ丁寧に道具を扱うよう意識したいですね。

4.エクステを掴むときに力が入りすぎている
エクステをピックアップする際、掴む力が強すぎると嚙み合わせがズレてしまいます。負荷の強さによっては、そのまま曲がる場合も。しっかりとエクステを掴まなければ!と思ってしまうのかもしれませんが、ツイザーの耐えうる範囲に抑えるように気をつけましょう。

いかがでしょうか。他のアイリストに比べて、なぜか自分ばかりツイザーがダメになってしまう…という人は、当てはまる項目が多かったかもしれませんね。特に予約が集中している日や、体調が悪く注意力が散漫になっているときなどは、ついツイザーを落としたり扱いが雑になりがちです。普段よりも特に意識してツイザーを大切に扱うようにしましょう。

こんなことに注意しよう

では、ツイザーを曲げず長期間使い続けるために、どのような対策が取れるのでしょうか。最後に詳しく勉強していきましょう。
対策は大きく分けて、3つあります。

1.落とさない
基本中の基本ですが、落とすとツイザーに大きな衝撃を与えます。できるだけ手元を意識して落とさないように気をつけるとともに、持ち運ぶときには必ずキャップをするようにしてください。キャップがあるだけで、先端を保護できるケースも増えます。

2.施術中は、底にコットンを敷いたステアライザーで保管
急いで施術を進めていると、ついワゴンの上にツイザーを放り投げてしまう人もいるでしょう。しかし、誤って落下させたり他の道具にぶつかると、先端が曲がる原因となってしまいます。必ずステアライザーに戻すようにしましょう。また、ステアライザーはガラス製である場合が多いですが、入れたときの衝撃で先端が曲がるケースもあります。必ずコットンを底に敷き詰めて、衝撃を吸収してもらいましょう。さらに、そのコットンにエタノールを染みこませておくと完璧です。衛生的な環境でツイザーを保管できる上、ツイザーの先端が底に当たる際の衝撃も緩和してくれます。

POINT:コットン選びも重要

マツエクの施術中は、コットンを多数使用します。しかし、コットンにも2つの種類があることをご存知でしょうか。縁部分をプレスしているものと、されていないものです。マツエクの場合、縁をプレスしているコットンがオススメ。縁がプレスされていないと毛羽立ちしてしまい、繊維がツイザーやエクステに絡まってしまうためです。サロンで使用するコットンを購入する際は、縁の種類も忘れず確認しましょう。

3.ツイザーに付着したグルーはエタノールで除去する
施術中、もしツイザーにグルーが付着したら、その場ですぐエタノールを染みこませたコットンで拭き取りましょう。そのまま放っておくと硬化してしまいます。硬化した後も爪で削り取るのではなく、エタノールを使って丁寧に除去することが重要です。では、そもそもツイザーにグルーを付着させないようにするにはどんな対策が取れるのでしょうか。

1つは、必要以上のグルーを取らないこと。
通常、グルーを付けたエクステは、自まつげに乗せた後に少しスライドさせて、グルーをエクステ・自まつげに馴染ませますよね。しかし、グルーの量が多いと、上手く馴染ませきれなくなります。グルーが横からはみ出し、余ってしまうのです。そのまま硬化させると見栄えが良くなく、また重さに耐えかねて自まつげごと抜け落ちる事態も考えられるため、余分なグルーをツイザーでぬぐい取ることとなるでしょう。こういった流れが発生する限り、ツイザーの先端にはグルーが何度も付着。繰り返すたびに、エタノールで拭き取る手間を少しずつ面倒に感じ始め、つい爪で削り取りたくなるのです。まずはグルーを適正量取るスキルを身につけることが大切ですね。もし何度挑戦してもグルーが多く取れてしまう場合は、グループレートの上に小さくサージカルテープを貼っておき、多く取りすぎたグルーをそのテープの上で払い落として調整すると良いでしょう。

2つ目は、エクステを掴むときは、毛先から3分の1程度下の位置を意識すること。

根元に近い部分を掴むと、エクステにグルーを付けるとき、ツイザーの先端まで一緒にグルードームへ入ってしまいます。その場合、掴んでいたエクステを一度廃棄し、ツイザーの先端を拭き取り、再度エクステをピックアップするところからやり直さなければなりません。大幅なタイムロスですよね。ただし、毛先の先端すぎてもエクステが折れてしまう可能性があるため、毛先から3分の1程度下の位置を意識するようにしましょう。

最後に、かき分け時のツイザーがブレてしまってもグルーは付着しやすくなるため、施術中は注意が必要。グルーを付けようとしたタイミングで、かき分けている方の手の位置がズレてしまうと、すでに装着済みのエクステにツイザーが触れてしまうのです。また、手がブレていなかったとしても、エクステに乗せたグルーの量が多いと、装着時、かき分け用のツイザーの持つ静電気がグルーを吸い寄せてしまう場合もあります。1つ目の注意点と重複しますが、グルーは必ず適正量を取るようにし、できるだけツイザーに付着しないよう施術を進めることが大切です。

ツイザーが曲がったり嚙み合わせがズレた場合、メーカー・商品によっては修理できるケースもあります。お気に入りのツイザーであれば、廃棄してしまう前に修理が可能か確認してみましょう。

まとめ

今回の記事ではアイリストの大切な相棒である、ツイザーについての知識を深めてきました。アイリストの仕事は細かい作業が多いため、道具選びも大変。ツイザー次第で施術の質が変わると言っても過言ではないでしょう。そのため、数あるツイザーの中から、自分の手にフィットする1つと出会えるまで、何度も何度もいろいろな商品を試した!という人も多いはず。そんなこだわりのツイザーだからこそ、できるだけ長く使い続けたいですよね。普段から大切に取り扱い、大切なツイザーと一緒に最高の施術を実現していきましょう!

この記事を読んだあなたにおすすめの関連記事

https://www.beaute-p.com/eyelist/3538/

この記事をシェアする