「まつげ美容液」でどれだけ自まつげは元気になるか?おすすめの美容液3選
マツエクをしている人に聞いてみると、「まつげ美容液」の利用率はそこまで高くないのが実態。ただ、アイリストにとって、お客様の自まつげを元気にしてくれるまつげ美容液は、積極的に提案していきたいものですよね。では、実際に「まつげ美容液」でどれくらい自まつげを元気にすることができるのでしょうか?気になる効果とおすすめの美容液についてご紹介します。
まつげ美容液ってどれくらいの人が使ってる?
マツエクをする女性は、まつげに対する美意識が高く、まつげのケアにも気を使っているという方が多そうですよね。ただ、まつげ美容液の使用率は、実はそれほど高くはありません。
マツエクをしている女性の中でも、まつげ美容液を日常的に使っているという方は、2~3割程度。さらに、マツエク専用サロンで取り扱っている美容液を使用している方に限ると、その割合は1~2割程度にまで減少します。
市販品よりもサロン販売品の使用率が低くなる原因として考えられるのは、価格の違い。市販品が1,000~2,000円程度であるのに対し、サロン販売品は3,000~5,000円程度、高いものだと10,000円程度になるものまであります。よほど、まつげに対して悩みが多い方、贅沢なケアをしたいという方でなければ、サロンの商品を提案することは難しいかもしれません。
そもそも、マツエクをしている人にとって、まつげ美容液は必須といえるのでしょうか?
実は、質の良いグルーと正しい方法で施術を受ければ、マツエクによるまつげへのダメージはほとんどないとされています。つまり、「マツエクをしている=まつげ美容液によるケアが必要」とは限りません。
ただ、マツエクをすることで、気になってまつげを触る機会が増えてしまったり、取れかけの状態で衣服に引っかかって自まつげにも負担をかけたり、結果として目元への刺激が増えてしまうことも事実です。また、太すぎたり、長すぎたりするマツエクをつけることも、自まつげへの負担になってしまいます。マツエクをする上では、ベースとなる自まつげの健康状態は、モチを良くするためにもかなり重要になってくるため、まつげ美容液でのケアをぜひ提案していきたいですよね。
実際に、お客様へ提案する際によく受ける質問は「どのくらい効果があるのか?」ということ。アイリストとしては胸を張って、「効果があります!」と言いたいところですが、効果の出方にはかなりの個人差があります。まつげ美容液の効果が出るかどうかには、商品自体の効能以外にもさまざまな条件が関わってくるため、一概には言えないのです。次で詳しく見ていきましょう。
実際の効果は?
まつげ美容液を使うことで得られる主な効果は、「マツエクを装着できる元気なまつげを生やすための環境を整えてくれる」というもの。結果的に、マツエクの持ちを良くしたり、装着できるまつげの量を増やしたりすることができる可能性がありますに。ちなみに、まつげ美容液の中には、マツエクをコーティングしてくれるタイプもあり、それによってモチが良くなるという効果もあります。
<マツエクの効果>※こちらの写真は、「リルジュ アイラッシュ エッセンス」を使用しています。
まつげ美容液は、成分によって次のような3つのタイプに分けられます。
植物由来系
植物エキスなど自然由来の美容成分を抽出し、配合したもの。ヘアケアに用いるトリートメントのように、まつげにハリやツヤを与えてくれます。自然由来で肌に優しい成分でつくられているため、使う人を選ばないというメリットはありますが、一方で効果が得られにくいというデメリットがあります。まつげの質を高めたいときに、おすすめのタイプです。
副作用(ルミガンなど)系
もとは緑内障、白内障治療で使用されていた点眼薬から生まれたもので、まぶたに付くと色素沈着や白目が濁るなどの副作用があります。効果がとても強く、まつげが異常に伸びたり、産毛が増えてしまったりすることもあるため、使用には注意が必要。国内では医薬品扱いのため、医師の処方なしに購入することはできません。使用後には、まつげが乾燥したような状態となり、グルーをはじいてしまうため、マツエクには不向きなタイプといえるでしょう。
グロスファクター系
体内にもともと備わるタンパク質の一種(細胞増殖因子)を配合。ビタミンやミネラルを豊富に含み、まつげの細胞自体を活性化してくれると人気のタイプで、マツエクのベースとなる自まつげを健康に育てくれる効果が期待できます。マツエク中のまつげケアには最適なため、サロンでの店販や、施術後のオプションとしてもよく使われるタイプです。
どのまつげ美容液を選ぶかによって、その効果の出方もさまざま。さらに、まつげの成長を促すたんぱく質やビタミンを積極的に摂取すること、こするなどの刺激を極力与えないことなど、日常の中でまつげの健康に気を配ることも、美容液の効果をより高めることにつながります。
市販品とサロン販売品の主な違いも、実は配合されている成分。市販品の中には油分が多いものなど自まつげ用に特化したものも含まれるため、サロンではマツエク専用の美容液を推奨するようにしましょう。
ちなみに、オプション導入する際の提供価格は、1,000円~3,000が一般的。ただし、まつげ美容液を使うとなれば、「乾かす時間+浸透させる時間(+拭き取り時間)」が必要となり、施術時間が5分から10分程度は追加でかかるようになります。そのため、次の施術時間までの空き時間がほぼないような運営をしているサロンでは、導入前よりも一日当たりの時間単価を下げてしまうことにもなりかねないため、慎重に検討するようにしましょう。
プロが選ぶおすすめのまつげ美容液3選
次は、プロ視点で選ぶまつげ美容液をご紹介します。今回は、ホームケアにおすすめの美容液をピックアップしました。それぞれ、成分や用途も異なるため、お客様のまつげの状態に合わせて提案の仕方を変えてみましょう!
リルジュ アイラッシュ エッセンス
画像元:Amazon
「まつげを発芽させる」をコンセプトに、まつげ医療に基づいて開発されたグロスファクター系まつげ美容液。一般的なまつげ美容液との違いは、まつげそのもののヘアサイクルに着目していること。まつげの芽となる毛母細胞を活性化することを目的としています。マツエクのベースとなる太くて強い自まつげを増やすために、サロンでも積極的に推奨していくようにしたい商品です。
【Rroir】クリアコーティングマスカラ美容液 10ml
画像元:Amazon
傷んだまつげに栄養を与え、健康な状態にしてくれる植物系まつげ美容液。コラーゲンやローヤルゼリーなどの美容成分に加えて、ハマメリス派エキスや加水分解カラスムギなどの自然由来の成分も配合されています。朝晩2回、根本からしっかりと塗ることで、まつげを健康に保てるだけでなく、マツエクの持ちもよくしてくれるため、施術後のホームケア用品としてサロンで販売されることも多い商品です。
・スカルプD ボーテ ピュアフリーアイラッシュセラム プレミアム
画像元:Amazon
まつげケアだけでなく、目元ケアも同時にできるとして人気のまつげ美容液。市販で気軽に購入できるところも人気の商品です。1日1回の簡単ケアで、続けやすいところもポイント。美容成分をナノレベルにまで小さくすることで、まつげにしっかりと美容成分を浸透させることができます。天然ハープのオーガニック成分を配合し、パラベンやアルコールなどの7つの刺激成分も除去することで、肌の弱い人でも安心して使うことができます。
まとめ
強く太い自まつげを育ててくれるだけでなく、マツエクのモチも良くしてくれるまつげ美容液。サロンでは、オプションとして導入する、もしくは店頭販売することで、マツエクと同時にまつげケアを提供することができます。お客様の満足感にもつながることでしょう。ちなみに、まつげケアをする女性が少ない理由としては、自まつげの健康状態になかなか自分では気づけないから、という背景もあります。その点、アイリストはまつげのスペシャリスト。施術中に指摘されて、初めて自分のまつげのダメージ具合に気づけたというお客様もいます。
アイリストとして、お客様の大切なまつげを守るためにも、まつげ美容液でのケアを積極的におすすめしていきたいですね!