【動画解説】プレオフの基本技術!綿棒とアプリケーターの違いとは
エクステを接着する前に、しっかりと前処理が行えると、マツエクの仕上がりやモチが変わります。とはいえ、限られた施術時間の中で、前処理ばかりに時間をかけてはいられません。そこで今回は、前処理の時間短縮にもつながるプレオフのコツについてまとめました。また使うアイテムにも注目。綿棒とアプリケーターの違いを動画も交えながら解説していきます!施術時間を短縮したい方は、ぜひご覧くださいね。
【基本のおさらい】プレオフとは?
プレオフとは、マツエク施術の前処理で行われる工程の1つです。主に、綿棒やアプリケーターを使って、まつげの脂分や付着した汚れなどを落としていくことを指します。基本的な手順は以下のとおりです。
2. 前処理剤を含ませた綿棒またはアプリケーターを用意し、まつげの上に置く
3. まつげを上下から挟んだ状態で、根元から毛先に向かってスライドさせていく
このようにプレオフの基本的な手順自体は、難しいものではありません。では、ここからは、プレオフを行うべき4つの理由についてもおさらいしておきましょう。
メイクを落とす
プレオフの役割の1つが、メイクを落とすことです。とはいえ、プレオフで除去するのはあくまでクレンジングで取り切れなかった細かいメイクのみ。ほとんどは、プレオフ前にクレンジング剤で落としておくことが大切です。
プレオフではとくに、まつげの根元や自まつげの間など、クレンジング剤で落とし切れなかったアイシャドウやマスカラの繊維などを重点的に除去していきます。そのため、プレオフの際にはまつげの根元をより注意して見ていきましょう。
まつげの脂分を除去する
プレオフでは、まつげに残る脂分を取り除くことも大切。まつげには、目視できない皮脂や手の脂分などが残りがちです。そのためアイメイクをされている方はもちろん、メイクをされていないお客様にもプレオフを行いましょう。
脂分が残っているとグルーとエクステの密着度が弱まり、マツエクのモチを低下させるため、プレオフでの除去が欠かせません。生え代わり時期のまつげならば、プレオフの段階で抜けるため、つけるべき自まつげを残せることもメリットでしょう。
ほこりなどの汚れを落とす
まつげには、メイク残りや脂分の他にも、ほこりなどの大気中の汚れがつきます。これらの汚れも、エクステと自まつげの密着度を弱める要因です。プレオフでしっかりと除去することで、モチや仕上がりをUPさせましょう。
また、プレオフや前処理を行うことで目元を清潔な状態にできれば細菌の発生を防ぐことができ、お客様の眼病予防にもつながります。そのため、リペアの際にもしっかりとプレオフを行いましょう。
キューティクルを整える
プレオフを行うと、自まつげのキューティクルが整うという利点もあります。まつげは内側から3つの層で構成されていますが、キューティクルがあるのは1番外側の部分です。硬いケラチンでできていますが、摩擦に弱く、乱暴な洗顔やブラッシングによってキューティクルははがれてしまいます。
キューティクルが減少するとなめらかさやツヤがなくなり、切れ毛などのトラブルに発展することも……。プレオフで根元から毛先へと丁寧にブラッシングすることで、キューティクルをしっかりと整えることもプレオフを行う目的です。
【動画で紹介】プレオフのコツ!綿棒・アプリケーターの使い勝手の違いとは
ここからは、プレオフのコツとともに綿棒とアプリケーターそれぞれの特徴について見ていきましょう。
プレオフのコツは「自まつげをほぐしながらふき取ること」
プレオフは、自まつげをほぐしながらメイク汚れや脂分をふき取るのがコツです。プレオフでしっかりと自まつげをほぐすことができていれば、 エクステ装着時のかき分けが行いやすくなります。そのため、「かき分けが苦手」というアイラッシュ施術者は、プレオフの方法を見直してみると良いでしょう。プレオフの段階で自まつげをしっかりとほぐしておく意識が大切です。
また、肌に前処理剤がついてしまうことを懸念して、毛先ばかりプレオフを行うアイラッシュ施術者もいます。しかし、 プレオフで重視したいのはまつげの「根元」部分です。根元の汚れを徹底的に落とすことで、細菌の繁殖予防や接着力をUPさせることにつながります。
綿棒でのプレオフ|特徴と注意点
この動画では、綿棒でプレオフを行う様子を28秒映しています。まつげの下側には乾いた綿棒が、上側には前処理剤を含ませた綿棒が使われています。動画でも注意点として挙げられるように、綿棒を使う際には次の特徴を理解しながらプレオフを行っていくことが大切です。
綿棒の特徴
「プレオフは綿棒で行っている」というサロンは多いのではないでしょうか。1本あたりのコストも安くすむため、経済的にも負担の少ないアイテムです。しかし綿棒は、プラスチックや紙製の棒の先端に綿体が接着・固定された構造。
綿体の表面は一見なめらかですが、摩擦や吸水によって繊維が毛羽立ち、凹凸が生まれ、その凹凸にまつげが引っかかりやすいという特徴があります。プレオフの際は、こうした点を留意しておくことが大切です。
綿棒でのプレオフの注意点
綿棒でのプレオフでは、 毛羽立った繊維が目やまつげに残らないよう注意しましょう。繊維が残ってしまうと「施術後に目がゴロゴロする」「グルーと繊維がくっついてしまう」といったトラブルにつながることもあります。とくに、丁寧にプレオフしようと何度もスライドすると、余計に毛羽立ちが広がることもあるため注意しましょう。
また、動画でも解説があるように 綿棒の引っかかりにも注意が必要です。リペアの際に残ったエクステに綿棒が引っかかって取れてしまったというケースも見受けられます。生え代わり時期でない自まつげも一緒に抜けてしまうケースもあるため、適切な力加減でプレオフを行うことが大切です。
アプリケーターでのプレオフ|特徴と注意点
こちらの動画では、アプリケーターを使ったプレオフの様子が20秒映しています。乾いた綿棒を下側に置く点は変わりませんが、まつげの上側はアプリケーターを使ってプレオフが行われています。綿棒と比べるとスムーズにスライドさせやすい様子が分かるでしょう。ここからは、アプリケーターの特徴や注意点について見ていきます。
アプリケーターの特徴
アプリケーターは、先端部分がマイクロファイバーでできているアイテムです。リップグロスのチップなどにも、同じ材料が使われています。前処理の際に、万が一まぶたに触れることがあっても肌あたりが柔らかいため、お客様の肌負担を軽減できることも特徴です。
また、断面がギザギザとしており、綿棒のように繊維同士が固定されていないため毛羽立つことがありません。先端部分が大小さまざまなアプリケーターが発売されており、パーツによって使い分けることも可能です。
アプリケーターでのプレオフの注意点
マイクロファイバーでできているアプリケーターは、吸水力にも優れています。そのため、 綿棒のように何度も前処理剤を含ませる必要がないことを覚えておきましょう。また、綿棒同様引っかかりに注意しながらプレオフを行うことは大切ですが、マイクロファイバーの性質上引っかかる心配は少ないはずです。
綿棒よりも少々コストはかかりますが、施術時間の短縮と前処理剤の使用量が減ることを考えると、アプリケーターを使用するメリットは高いといえるでしょう。綿棒でのプレオフにストレスを感じている方や、細かい汚れまでスムーズに除去したいアイラッシュ施術者などには、アプリケーターの使用がおすすめです。
まとめ
プレオフは、マツエクのモチや仕上がりにも影響する工程の1つです。しっかりと自まつげをほぐしながらふき取っていくことで、その後の仕分けやすさも変わります。かき分けや仕分けに苦手意識がある方は、プレオフを見直してみると良いでしょう。また使用するアイテムには、綿棒とアプリケーターがありますが、時間短縮やストレスフリーな施術を目指す場合にはアプリケーターがおすすめです。それぞれの特徴を押さえた上で、自分たちのサロンに合ったものを導入し、より満足度の高い施術へとつなげていきましょう。220129Etm