【画像解説】まつ毛パーマのロットが浮く原因って?正しい位置とNG例2選

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”マツエクよりも自まつ毛派”に人気の定番メニュー、「まつ毛パーマ」。施術の際は、ロットの位置が1mmズレるだけでも仕上がりが大きく変わります。

ロットの位置を定めても、「目頭が浮く」「目尻がズレる」と悩むアイデザイナーさんが多いのではないでしょうか。正しい位置で施術をしないと、高い技術力を持っていても美しい仕上がりにはなりません。

今回は、まつ毛パーマのロットが浮く原因と対処法、正しい位置を画像つきで詳しく解説します。正しいテクニックを再確認し、自分自身の技術向上はもちろん、サロン全体のキャリアアップに繋げましょう。

目頭に要注意!まつ毛パーマのロットが浮く3つの原因

目頭に要注意!まつ毛パーマのロットが浮く3つの原因まつ毛パーマを施術する際に、ロットが浮く原因は以下のとおりです。

  • ロットの種類が合わない
  • まぶたのラインと平行になっていない
  • ロットが硬い

順番に解説します。

原因①:ロットの種類が合わない

ロットのサイズや種類が合っていないと、施術中に浮いてしまう原因になります。目の大きさに対してロットが大きすぎたり小さすぎたりすると、まぶたにフィットしにくくなるためです

また、まつ毛が短いお客様に大きなロットを使うと、巻き上げの際にまつ毛がうまく巻きつきません。とくに、目頭や目尻の部分が浮きやすくなるため、注意が必要です。

原因②:まぶたのラインと平行になっていない

ロットの位置が、まぶたのラインに沿って平行になっていない場合も浮きやすくなります。

二重や一重、奥二重など、目の形やまぶたの重みは人によってさまざま。目の中央部分は平行になっていても、目頭や目尻がズレているケースが多くあります。

お客様のまぶたのラインに合わせて、ぴったりと沿わせる必要があります。

原因③:ロットが硬い

ロットが硬いとまぶたのカーブに沿わせるのがむずかしいため、浮いてしまう原因になります。

素材によっても硬さは大きく変わるので、とくにむずかしいと感じる目元の場合は、やわらかいロットを選ぶのがおすすめです。

まつ毛パーマのロットが浮くときの対処法4つ

まつ毛パーマのロットが浮くときの対処法は、以下の4つがあります。

  • ①位置を見直す
  • ②目頭と目尻を固定する
  • ③ロットの種類を変える
  • ④ロットをやわらかくする

上記の対処法について、詳しく見ていきましょう。

対処法①:位置を見直す

まつ毛パーマのロットが浮く場合、まずは位置を見直しましょう。ロットが適切な位置に配置されていないと、まつ毛がうまく巻きつかず、浮きやズレに繋がります。

まつ毛の根元にしっかりとロットを当て、目の形に合わせて位置を微調整するのが重要です。とくに、目頭や目尻の部分は浮きやすいので、目のカーブに沿って均等にロットを配置しましょう。

対処法②:目頭と目尻を固定する

ロットが浮きやすい目頭と目尻を、指やテープで固定しながら施術するのもおすすめです。ロットの位置が定まったら、「目頭側を人差し指」「目尻側を薬指」で押さえながら巻き上げをしましょう。

しっかり固定するとズレにくくなり、ロットが浮くリスクが軽減されます。指で固定するのがむずかしい場合は、両端にテープを貼るのもおすすめですよ。

対処法③:ロットの種類を変える

ロットの種類を変えてみるのも、浮きの問題を解消する方法のひとつです。

まつ毛パーマのロットには、ゴム製やシリコン製など、さまざまな種類があります。お客様の目の形は人によって大きく異なるため、まぶたにぴったりとフィットするものを選びましょう。

具体的には、以下の目の特徴ごとに適したロットがおすすめです。

  • 目のかたちが丸い:カーブの強いロット
  • 目に丸みがない:カーブがゆるやかなロット

対処法④:ロットをやわらかくする

ロットをくるくると揉みこんで、やわらかくするとまぶたにフィットしやすくなります。

とくに、開封したばかりのあたらしいロットは、素材によって「硬くて使いづらい」と感じる方が多いのではないでしょうか。ロットがやわらかいと目の形状に合わせられ、まぶたのラインに沿わせやすくなります。

ただし、力を入れすぎるとロットを痛める危険があるため注意しましょう。

【画像解説】まつ毛パーマのロットの正しい置き方・貼り方

浮かずに施術するためにも、基礎的な「ロットの正しい置き方」をおさらいしましょう。

画像を使って、分かりやすく解説します。

【画像解説】まつ毛パーマのロットの正しい置き方

正しい位置にロットを置いた場合の画像です。ロットとまつ毛の生え際のラインが平行で、隙間なくぴったりと密着していますね。

上の画像のように正しい位置にロットを置くと、まつ毛が根元からしっかりと立ち上がり、きれいなカールをつけられます。

【画像解説】まつ毛パーマのロットの正しい置き方

ロットの位置が分かりやすいように、まぶたを上にひっぱりましょう。まつ毛の生え際に、ロットがぴったり沿っているのがよく分かります。

上記の画像のような、「まぶたの皮膚がロットから見えない」「まつ毛の上にロットが乗っていない」位置がベストです。

配置の練習をする際は、ロットをおいて固定したあと、まぶたを少し上にひっぱって、まつ毛の生え際の隙間を確認しましょう。まぶたが重くてロットがうまくフィットしない場合は、軽くアッパーテープをしてから置くのもおすすめですよ。

まつ毛パーマのロットを置くときのチェックポイント

まつ毛パーマのロットを置くときは、以下3つのチェックポイントを意識しましょう。

  • まぶたのラインに沿っているか
  • 粘膜がめくれあがっていないか
  • まぶたの産毛を押さえているか

ひとつずつ解説します。

ポイント①:まぶたのラインに沿っているか

ロットの位置が、まつ毛の生え際ラインにぴったり沿っているか確認しましょう。

まぶたのラインとロットが、端から端まで平行であるのも重要です。まつ毛の生え際のラインと、ロットの間に隙間ができないように意識してくださいね。

ポイント②:粘膜がめくれあがっていないか

アッパーテープをした場合は、まぶたの粘膜がめくれあがっていないかも確認しましょう。ロットを置く段階で粘膜が見えていると、巻き上げの際にさらにまぶたがめくれあがり、カールがゆるくなってしまいます。

ロットを置くときは、「粘膜が見えていないか」「しっかりまぶたが閉じているか」チェックしましょう。

ポイント③:まぶたの産毛を押さえているか

まつ毛の生え際のラインよりも上に、産毛のような細かい毛が生えている場合は、パーマがかからないようにロットで押さえましょう。産毛をきちんと押さえ込めていないと、変にパーマがかかってしまい、バラつきの原因になります。

ただし、なかには産毛にパーマをかけたいお客様もいます。まぶたのラインから外れた産毛は、パーマをかけるかどうか施術前にしっかりヒアリングするのも大切なポイントです。

ロットが浮いて位置がズレるとどうなる?

ロットが浮いて位置がズレると、以下のような失敗やトラブルが起こります。

  • パーマのかかりが弱い
  • パーマがかかりすぎる
  • パーマのカールが不自然になる
  • ラッシュリフト剤が目に入って健康トラブルが起こる

ロットが浮いて位置がズレると、パーマのかかりが弱くなったり、きつくかかりすぎたりと、仕上がりに影響を及ぼします。パーマが毛先だけにかかる・まつ毛が折れ曲がるなどの不自然なカールになる可能性も。

デザイン性の観点だけでなく、健康面のトラブル発生も考えられます。たとえば、ロットのズレが原因でラッシュリフト剤がお客様の目に入り、しみたり充血したりするトラブルが発生する場合も…。

失敗やトラブルが発生すれば、お客様の満足度が低下し、サロン自体の評判が悪くなる可能性もあります。ロットの浮きを放置せず、位置や種類を見直して適切な形で施術を行いましょう。

万が一、目の充血がおさまらない・腫れ・痛み・かゆみがある場合は眼科の受診を促す必要があります。

【画像解説】ロットの位置のNG例2選

正しくないロットの位置として、以下の2つがあげられます。

  • アイデザイナーから見て「手前に引きすぎている」
  • アイデザイナーから見て「奥に押しすぎている」

2つのNGパターンを、画像を使って詳しく紹介します。

NG例①:ロットを手前に引きすぎている

NG例①:ロットを手前に引きすぎている

上記の画像は、アイデザイナーから見て、ロットを手前に引きすぎている状態です。

まつ毛の生え際とロットの間に隙間が見えますよね。画像のように隙間ができてしまうと、全体的にカールが弱くなります。ほかにも、まつ毛の毛先にだけカールがかかり、根元が立ち上がらないなどの失敗も考えられます。

NG例①:ロットを手前に引きすぎている

もう少し分かりやすいよう、まぶたをひっぱってみた画像です。あきらかに、ロットとまつ毛の生え際の間に隙間があるのが分かりますね。

ロットの引きすぎは、施術者側からではなかなか気付きにくいパターンでもあります。まつ毛を巻き上げる前に上から覗き込み、隙間があいていないかしっかりと確認しましょう。

NG例➁:ロットを奥に押しすぎている

NG例➁:ロットを奥に押しすぎている

上記の画像は、施術者から見てロットを奥に押しすぎている状態です。さきほどの”引きすぎ”の状態とは反対に、生え際を通り越して、まつ毛の上にロットがかぶっています。

ロットを奥に押しすぎると、まつ毛がカクっと折れ曲がったような仕上がりになり、きれいなカールを作れません。根元が立ち上がらないため、ぱっちり上げたいお客様にとっては物足りない仕上がりになります。

NG例➁:ロットを奥に押しすぎている

まぶたをひっぱっても、まつ毛の生え際が見えません。まつ毛の生え際にロットが乗ってしまっているため、まつ毛自体が短く見えますね。

ロットを置く前のまつ毛の長さをしっかり覚えておくと、置く位置が奥すぎる失敗を防止できるでしょう。

また、施術時に力が入り、だんだんと奥に押してしまうケースもあります。無意識に押していないかどうか、巻き上げ前やラッシュリフト剤を塗布する前など定期的に確認しましょう。

まとめ:まつ毛パーマのロットが浮くときは位置を見直そう

まつ毛パーマのロットが浮くときは位置や種類を見直し、固定しながら施術しましょう。基本的な正しい位置をしっかり把握しておけば、美しい仕上がりとお客様の満足度アップに繋がるはずです。

自分の技術を見直したら、新人育成の際にもしっかり指導ができます。サロン全体の技術力向上を目指しましょう。

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