【動画解説】まつげパーマでばらつきが発生するのはなぜ?改善のカギは1液の塗布方法
「巻き上げも軟化も丁寧に行っているのに、まつげパーマのカールにばらつきがでる…」こんなお悩みを抱えている方はいませんか?この原因、もしかしたら1液の塗布方法に潜んでいるかもしれません。本記事では、まつげパーマにばらつきが生じる原因のひとつ「1液の塗り方」に着目し、動画「まつげパーマでばらつきが発生するのはなぜ?1液の塗り方で改善できるかも?!均一に仕上げる方法:1液ver.」とともに施術のコツをご紹介していきます。
まつげパーマでばらつきが発生するのはなぜ?
まつげパーマが苦手なアイラッシュ施術者の多くが抱えるお悩み…。それは、「まつげパーマの仕上がりにばらつきが発生しやすい」こと。あなたも「カールが部分的に弱くかかったり強くかかったりする」「イメージ通りにカールがかからない」など、まつげパーマの仕上がりにおいて、ばらつきが気になった経験はありませんか?
こういったまつげパーマでばらつきが発生する原因のひとつとして考えられるのが、1液の塗り方が甘い可能性です。
まつげパーマでは、1液でまつげの主成分(ケラチン)に含まれるアミノ酸の結合(シスチン結合)を遮断してまつげを軟化させ、2液で再結合し、巻き上げて作ったカールを固定します。1液を塗布する工程は、まつげパーマの仕上がりを左右する大事なステップ。いくら巻き上げ技術が高く、適した軟化時間で施術したとしても、1液をまんべんなく・しっかりと馴染ませてまつげを均一に軟化できていないと、2液でカールを美しく固定できません。結果、仕上がりにばらつきが出てしまうのです。
「セット剤を丁寧に塗っている」「私の場合は大丈夫!」という方も、まつげパーマの仕上がりが気になる場合は工程を再確認してみましょう!お悩み解決の糸口や、技術向上のチャンスとなるかもしれません。
まつげパーマを均等に仕上げる1液の塗り方とは?
まつげパーマを均等に仕上げるには、1液を均一にしっかりと塗布することがポイントとなります!1液をまつげの根元から毛先まで均一に塗るためには下準備も大切。ここからは下準備と塗り方を詳しくご紹介していきましょう。
1液を塗る前の下準備に気を配ろう
まつげパーマを均等に仕上げるカギを握るのが、実は1液を塗る前の下準備です。テープワーク(テーピング)の重要性や巻き上げのステップをおさらいしましょう。
<1液を塗布する際の準備のポイント>
- 液だれしにくいセット剤を選ぶ
- テープワークでまつげが根元まで見えるように固定する
- まつげが重ならないように巻き上げる
1液を塗るときのポイントとなるのが、液だれしにくいセット剤を選ぶこと。ある程度固さのあるセット剤を選定することで、お客様のまつげの根元、粘膜ギリギリのラインまでセット剤を塗布しやすくなります。
「セット剤選びに迷う」「テクスチャーや扱いやすさを見極めたい…」そんなときは、サンプルを活用して固さや相性を確かめてみると良いでしょう。多くのメーカーから使い切りタイプのセット剤サンプルが販売されています。
1液を塗りやすくするためにはテープワークも大切。お客様のまぶたの厚みやアーチによっては、まつげの生え際が見えにくいことがありますが、正しくテープワークすることで1液を塗る範囲が確認しやすくなります。上まぶたを引き上げ、下まぶたを適度に引き下げ、まつげの根元がしっかりと見えるよう固定しましょう。ただし、上まぶたが浮くほど引き上げすぎてしまうとロッドの角度に影響し、カールの角度まで変わってしまうことがあるため注意が必要です。
まつげパーマの成功にはまつげの巻き上げ技術も不可欠。お客様の目元にフィットするロッドを選び、ロッドを置く位置や巻く際のテンションにも気を配りましょう。巻き上げの際に毛と毛が重なってしまうと、1液がまつげの重なった部分に均一に作用しません。ロッドに接している面への塗り残しの原因にもなるため、まつげが重ならないように巻き上げるのがポイントです。
まつげパーマの1液を均一に塗布する方法
下準備が整ったら、1液を塗布していきましょう。塗り方のコツはこちらです。
<まつげパーマを均等に仕上げる1液の塗り方のポイント>
- 根元の塗布ラインを粘膜ギリギリできっちり揃える
- 根元のラインが揃ったら毛先に向けて1液を均一に伸ばす
- 目頭や目尻に塗り残しがないよう確認する
1液は、まぶたの粘膜に沿って横に一直線となるよう塗布します。まつげパーマ施術専用のヘラや、つまようじなどを寝かせて使用すると塗りやすいでしょう。セット剤がまぶたの粘膜につかないよう十分気を配る必要がありますが、まつげの根元までしっかりと1液を塗らないと根元からカールをつけることができません。特に新人アイラッシュ施術者の場合、恐怖心や自信のなさから根元の塗布ラインが引き気味となる傾向があります。気をつけつつも、粘膜ギリギリまできちんと1液を塗布しましょう。
根元の塗布ラインを揃えたら、毛先に向けて1液を均一に伸ばします。塗布する量にムラがあると軟化にばらつきがでるため、まつげ全体にまんべんなくならしましょう。目の両サイドの目頭や目尻に塗り残しがないよう確認することも大切です。
1液を塗るこれらの工程は、できるだけスピーディーに完了させるのがポイント。丁寧さも大切ですが、時間をかければかけるほど軟化時間にも影響を及ぼし、仕上がりにばらつきがでる原因となってしまうため気をつけましょう。
施術の時短には、お役立ちアイテムを活用してみるのもおすすめです。たとえば指輪のようにプレートを装着できる「リングプレート」は、置き型プレートと比べてよりお客様の目元に近い位置で作業ができるため、効率アップが期待できますよ。
【動画解説】まつげパーマの1液を均一に仕上げる方法を目でチェック!
まつげパーマの1液を塗る工程は、動画で確認するとコツが一目瞭然です。実際に施術している様子が分かる動画「まつげパーマでばらつきが発生するのはなぜ?1液の塗り方で改善できるかも?!均一に仕上げる方法:1液ver.」とともに確認していきましょう。
<まつげパーマの1液を均一に仕上げるポイント>
- ポイント①:根元の塗布ラインは粘膜ギリギリできっちり揃えましょう
動画ではまず、1液をまつげの根元に重点的に塗布して横一直線のラインを整えています - ポイント②:根元のラインが揃ったら毛先に向けて1液を均一に伸ばしましょう
動画では根元から毛先に向かい、1液を手早く広げて馴染ませています - ポイント③:目頭の毛にも塗り残しがないよう、きっちり塗布しましょう
動画では最後に目頭の1液をチェック、塗り残しがないようしっかりと伸ばしています
一見均等に塗布できているように見える1液でも、ムラが生じている場合があります。前項と動画でご紹介した「1液の塗り方のポイント」をクリアできているか、ぜひ確認しながら施術してみてください。1液の塗り方を少し意識するだけでも、まつげパーマのカールのばらつきが改善するかもしれません。
まとめ
まつげパーマでカールのばらつきが発生する場合、さまざまな要因が考えられます。「1液の塗り方」もそのひとつ。まつげパーマの仕上がりに納得がいかないときは、巻き上げやお客様のまつげに合わせた放置時間を工夫することに加え、ぜひ1液を均一に塗ることにも注力してみてください。液だれしにくいセット剤の選定や、お客様のまつげの根元をきっちり見えるようにするテープワークなどの下準備も重要です。ぜひ本記事の内容をまつげパーマの技術向上のヒントにしてください。
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