マツエクサロンもキャッシュレス決済が定番に!種類・導入の方法・メリットを解説
近年急速に普及しているキャッシュレス決済。カードやスマホ一つでサービスの支払いができるため、今や生活に欠かせないという方もいるでしょう。20代から50代の消費者では、キャッシュレス決済の利用率が6割を超えているというデータも。それに伴い、マツエクサロンにもキャッシュレス化の波が押し寄せています。そこで今回は、サロンで導入できるキャッシュレス決済の種類や導入方法、メリットについてまとめました。サロンに新たな決済システムの導入を検討中の方や、これからサロンを開業する方はぜひ参考にしてみてください。
キャッシュレス決済システムとは?
キャッシュレス決済システムとは、現金を使わずに支払いができるシステムのこと。従来のクレジットカードをはじめ、近年ではスマホで支払い可能なQRコード決済や電子マネーなど、さまざまな種類の決済システムが登場しています。ここでは、近年急速に普及している決済システムについてご紹介します。
QRコード決済システム
QRコード決済ができる代表的な決済システムはこちらです。
- PayPay/LINE Pay(ペイペイ/ラインペイ)
ZホールディングスグループのQRコード決済システムです。PayPayの登録ユーザーは2023年2月時点で5,500万人に到達。QRコード決済の中では群を抜いて高い利用率を誇ります。運用スタート当初は決済手数料無料がうたわれていましたが、2021年10月より有料になりました。2022年4月にLINE PayがPayPayに統合されました。 - 楽天Pay
楽天グループの楽天ペイメントによるQRコード決済システムです。日本でトップクラスのユーザー数を誇る楽天。楽天ポイントを効率良く貯めて、有効的に使いたいと考える消費者も少なくありません。導入にあたって初期費用はかかりませんが、決済手数料がやや高めに設定されている点に注意しましょう。 - d払い/メルペイ
d払いはNTTドコモが提供するQRコード決済システムです。メルカリのQRコード決済システムであるメルペイとポイントを共有しています。NTTドコモには長期ユーザーが多いのが特徴です。貯まったdポイントや、メルカリの売上金を支払いに充てたい消費者を、お客様として取り込むことができるでしょう。
電子マネー決済システム
決済スピードが速いのが特徴の電子マネー。以前は交通系ICカードを利用した決済方法が主流でした。しかし現在は、スマホなどのモバイルウォレットに登録できるようになり、スマホ決済として利用する方も少なくありません。
- Suica(スイカ)
JR東日本が発行する電子マネーです。全国の交通系ICカードにも対応しているため、広い範囲で利用されています。 - 楽天Edy(エディ)
楽天グループが提供する前払い式の電子マネーサービスです。残高がなれければ利用できませんが、最大5万円までチャージ可能です。また、対象店舗や楽天カード経由でオートチャージも可能です。 - iD(アイディ)
NTTドコモが提供する電子マネー決済システムです。クレジットカードなどと紐づけができ、メルペイなどのQRコード決済にも対応しています。ユーザーは他の電子マネーと比べ、支払い単価が高い傾向にあるのが特徴です。
兼用型決済システム
本来なら、QRコードと電子マネーでは決済システムが異なるため、それぞれの対応端末が必要です。しかし、両方の決済サービスに対応できる兼用型の端末もあります。ここでは、兼用型決済システムをご紹介します。
- AirPAY(エアペイ)
リクルートが提供する決済システムです。QRコードや電子マネー、クレジットカードでの決済だけでなく、Ponta(ポンタ)ポイントやWAON(ワオン)などのポイント払いも可能。iPadまたはiPhoneと通信環境があれば導入できる手軽さが特徴で、初期費用も抑えられます。 - STORES(ストアーズ)
STORESが提供する決済システムです。一部のQRコード決済の他、電子マネーやクレジットカードに対応。電子マネーの決済手数料が低く設定されています。最大の特徴は、オンライン予約やオンライン販売、店舗運営を一元管理できること。決済だけでなく、オンラインでの予約管理などのサービスにも注目して検討してみてください。
キャッシュレス決済を導入するメリットまとめ!
サロンにキャッシュレス決済を導入すると、さまざまなメリットがあります。ここでは、サロンにとって主なメリットとなる事例についてご紹介します。
支払い方法を複数用意することで顧客取り込みに
支払い方法が多いことは、サロンの強みとなるでしょう。全国的にキャッシュレス化が進んだことで、普段の生活では現金をあまり持ち歩かないという方が増えています。そのようなお客様がマツエクサロンを予約しようと思ったとき、現金のみの取り扱いだとATMに行くことが面倒に感じて敬遠されることも。また、決済の方法は、現金やクレジットカードの他、QRコード決済や電子マネーなどバリエーションが多い方が、より幅広い層を取り込むことが期待できます。
「ポイ活」などキャッシュバック目的のお客様に
キャッシュレス決済は、ポイントと連動しているケースがほとんどです。ポイントと連動していると、支払いに応じてポイントバックを受けることができます。お客様にとっては、現金で支払うよりもキャッシュレス決済を利用した方がお得感があります。ポイントを積極的に貯める「ポイ活」をしているお客様は、キャッシュレス決済ができるサロンを選ぶ傾向にあるため、キャッシュレス決済の導入は顧客獲得のチャンスになるでしょう。例えば、楽天Payや楽天Edyを導入することで、1億人以上といわれる楽天ユーザーに対して高い集客効果が期待できます。
会計をよりスムーズに行うことができる
キャッシュレス決済を導入すると、現金でのやり取りがなくなるため、小銭を数えたりお釣りを渡したりする時間を短縮できます。また、会計時のミスによる売上金の誤差が減り、会計管理にかかる手間を省くことも可能に。サロンの業務効率を上げるためにも、キャッシュレス化が有効といえるでしょう。
非接触型のキャッシュレス決済で衛生面でも安心
コロナ禍以降、不特定多数の人が触る現金の受け渡しに抵抗を感じる方も少なくありません。また現金に限らず、従来型のクレジットカードなどは端末に暗証番号を入力する必要がありました。しかし、QRコードや電子マネーなどのキャッシュレス決済は、ほとんどが非接触型の方式です。したがって、お客様が衛生面でも安心して会計を済ませることができるでしょう。
キャッシュレス決済導入の手順
キャッシュレス決済の導入には、手続きが必要です。ここでは、キャッシュレス決済導入の基本的な流れを説明します。なお、キャッシュレス決済の種類によって手続き方法が異なるため、各サービス事業者のホームページなどをご確認ください。
①契約方法を選ぶ
サロンでキャッシュレス決済を導入する方法は、大きく2つあります。決済事業者と直接契約を結ぶ方法と、決済代行会社を通じて契約する方法です。各方法のメリットとデメリットは次のとおり。
- 直接契約
代行会社を経由しないため、比較的安い手数料で済ませられることがメリットです。その反面、キャッシュレス決済の種類ごとに入金日や決済日などが異なるため、サロンとしては事務処理が煩雑になりがちです。また、個別に手続きすることによる作業時間や手間がかかるため、利用するキャッシュレス決済サービスが多岐にわたる場合は、管理の負担が増えてしまいます。 - 決済代行会社
複数のクレジットカードブランドやキャッシュレス決済サービスを導入する場合、決済代行会社を利用すれば一括で契約できます。また、決済に関する情報をまとめて管理できるなど、時間と手間をカットできることがメリットです。しかし、それぞれの決済にかかる手数料などは、直接契約よりも高くなる可能性があります。
②申し込みをする
インターネットや書面など、決済サービスの契約方法に応じて申し込みをしましょう。一般的にインターネット経由で申し込みをする場合は、サロン代表者の身分証明書や登記簿、店舗情報、各種許可証などを準備する必要があります。必要事項を入力して書類をアップロードするだけで、申請完了です。
③審査を待つ
申し込みが完了したら、審査が完了するのを待ちます。通常、インターネット経由での申し込みであれば1週間程度が目安ですが、状況によっては2~3ヵ月かかることもあるようです。
④運用を開始する
審査が終わったら、決済事業者からキャッシュレス決済に必要な端末が提供されます。サロンに決済端末を設置し、キャッシュレス決済サービスをスタートしましょう。
まとめ
キャッシュレス決済の普及により現金を持ち歩くことが少なくなった現代。アイラッシュサロンにおけるキャッシュレス決済の導入は、新規のお客様を取り込むうえで有効といえるでしょう。さらに、既存のお客様の利便性向上にもつながります。今後の集客・収益アップのために、ぜひキャッシュレス決済の導入を考えてみてはいかがでしょうか。
※本記事の内容はすべて、2023年3月時点のものです。最新の情報は公式HPなどからご確認ください。
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