効率を比較!!マツエクサロンに「レセプション」は必要?
サロンの規模感によってはかなり悩ましいテーマと言える「マツエクサロンにレセプション(受付)は必要か?」という議論。小規模サロンでは必要ないように感じがちですが、どの規模感のサロンだとしても、施術の合間に電話に出たり、来客対応したり…と、施術に集中したいアイリストにとっては死活問題といえるでしょう。今回はレセプションを雇用する必要性や、それによってどれくらい効率に違いが出るのかを調査してみました!
そもそも、「レセプション」って何?どんなことをするの?
レセプションがいないサロンだと、レセプションの仕事内容や1日の流れが分からないこともありますよね。そこで、サロンボード をメインにしている、とあるサロンのレセプションの仕事内容を見てみましょう。
開店前 |
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予約対応 |
閉店後から開店までに入ったネット予約やキャンセルなどをパソコンで処理する。 |
電話 |
ネット予約に対して電話連絡が必要なものがあれば対応する。 |
営業中 |
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お出迎え |
サロンの第一印象を決める大事な仕事。明るくお迎え。 |
お客様の対応 |
アイリストがくるまで、お客様にドリンクを提供したりする。 アイリストと交代したら、お客様が使用したコップを下げたり、テーブルを片付ける。 |
事務作業 |
お客様が施術に入られているときは、売上ノートを管理するなど事務作業をする。 |
お客様の対応 |
施術が終わったお客様のお会計フォローをしたり、お見送りをする。 |
電話対応 |
レセプションは電話対応がメイン。予約・キャンセルなどを受け付ける。予約が近づいてきたお客様に対して、確認のお電話を入れる。 |
ベッドメイキング |
アイリストが次の施術の準備をしている間に、ベッドメイキングを行う。 |
閉店前~閉店後 |
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予約確認 |
明日の予約確認や、随時入ってくるネット予約の処理を行う。 |
売上管理 |
閉店後の売上管理を行う。 |
以上がレセプションの1日の仕事内容と流れです。レセプションの主な仕事は、やはり電話対応。上記のサロンでは予約日時が近づいてきたお客様に対して、確認のお電話を入れています。ここまで丁寧な対応をするサロンは少ないかもしれませんが、ムダなキャンセルが防げるというメリットがあります。
では、レセプションを雇用するメリットとは一体何でしょうか。
レセプションがいることのメリット
最近の傾向として、プライベートな空間が守られる個室や半個室での施術が人気です。しかし、オープンな施術空間に比べると、レセプションがいないとデメリットが多いことも事実。例えば、
・電話対応が遅くなる
・電話や来店されたお客様の対応をすることで、施術中のお客様を放置することになる
・スタッフの人数が少ないと同じお客様に対して何度も席を外してしまう
などが考えられます。施術中のアイリストが逐一手を止めて電話や来店対応をしていると、トータルの施術時間が長くなってしまいますよね。余裕を持った予約取りにすると1日に受けられるお客様の人数が減ってしまいます。特に小規模サロンの場合、このような状況が続くと生産性の低下に繋がります。また、アイリストがせわしなく席を外していると、お客様もリラックスして施術を受けられないでしょう。いくら技術がよくてもリラックスができない環境だと、お客様の中でマイナス評価が付いてしまうことも。その結果、他のサロンを検討されることにつながるかもしれません。
では、レセプションがいることのメリットを確認してみましょう。
・お客様に気をつかわせることなく、施術を受けてもらえる
・イレギュラーな対応がしやすい
などが考えられます。一番のメリットは、やはりアイリストが施術だけに集中できること。レセプションがいると、電話やお客様への対応が早くなります。アイリストも施術中に手を止めることがなくなるため、1人1人のお客様に集中できるでしょう。また、施術中席を外すこともなくなるため、お客様にご迷惑をおかけすることもなくなります。やはり、施術に集中してお客様にご満足いただけることが最も大切ですよね。そのほかにも、お客様が施術予定時間に遅れてきたなど、イレギュラーなことが発生した場合の対応がしやすくなります。例えば9時から施術開始で10時に次の予約が入っているとしましょう。レセプションがいると、片付けやお客様の対応をしてもらえるため、時間ギリギリまで施術することが可能になります。ちょっとしたことでもレセプションがやってくれると、トータルで見てみると随分効率が変わるのです。
レセプションがいることのメリットを紹介しましたが、すべてのサロンでレセプションを雇用することは難しいですよね。では、どういったサロンだと雇用する価値があるのか、具体的な例を交えて見てみましょう。
こんなサロンはレセプションが必要!効率の違い調査
具体的に、レセプションが必要なサロンについて考えてみましょう。
☑1日の来店客数が多い
☑アイリストが多い
☑予約がたくさん埋まっている
☑電話が頻繁に鳴る
☑ネット予約などを導入しており予約の動きが多い
☑半個室または個室サロン
☑現状、お客様をお断りしていることがある
上記のようなサロンは、レセプションを雇用した方が施術に集中できたり、売上アップにつながると考えられます。
特に、電話が頻繁に鳴るサロンはレセプションを雇用した方がよいかもしれません。施術中は電話に出ず、後でかけ直すというサロンもあると思いますが、予約が詰まっている日だとかけ直す時間も取りづらいですよね。また、新規のお客様の場合、アレルギーの有無や希望する本数など確認すべき項目がたくさんあるため、1~2分の電話では済まないことも。電話対応でいっぱいになり、施術に集中できないことも考えられます。上記の条件に当てはまるサロンは、検討してみる価値があるでしょう。
次に、レセプションがいるのといないのとで、どれくらい売上に差が付くのか、具体例を交えて見てみましょう。
・レセプションなしのサロン
アイリスト |
5名 |
1日の客数 |
5名 |
客単価 |
5,000円 |
このサロンはレセプションがいないので、余裕を持った予約取りが必要ですよね。1.5時間ごとの予約取りとした場合、1日の客数5名×アイリスト5名=1日の客数25名となります。月間で考えると750名の集客が見込め、売上は750名×5,000円=375万円です。この場合、一人あたりの生産性は約75万。
・レセプションありのサロン
アイリスト |
5名 |
レセプション |
1名 |
1日の客数 |
7名 |
客単価 |
5,000円 |
一方レセプションが1名いるサロンは、1時間ごとの予約取りが可能になります。1日の客数7名×アイリスト5名=1日の客数35名となります。月間にすると客数1050名で、300名ほどの客数差がつきます。客単価を5,000円としたときに月150万円も売り上げがアップするのです。一人あたりの生産性は単純計算で105万となり、レセプションを一人雇用した場合の人件費を差し引いても、利益が出る計算ですよね。となると、施術中の電話でアイリストが手を止めて対応したりしなくてもよく、お客様への対応もより丁寧にできると考えられます。顧客満足度もアップし、リピーター獲得にもつながるでしょう。上記の例のように、利益が見込める場合にはレセプションを雇用する価値があるといえますね。
そのほかの効率の違いとして、レセプションがいると30分~1時間ほど早く閉店が可能になることが挙げられます。レセプションがいないサロンの場合、施術が閉店時間ギリギリまで詰まっていると、片付けや売上管理、予約処理などをお客様が帰られたあとにしなくてはなりません。しかし、レセプションがいると上記の作業を合間合間に行ってくれるため、閉店作業がスムーズになるのです。そのため、最終受付時間を伸ばすことが出来、結果的にまた入客数を増やすことが出来るという考え方もできます。
ひとつひとつは小さなことかもしれませんが、トータルで見てみるとレセプションがいるのといないのでは、大きく差が出てきますね。
まとめ
レセプションの仕事内容や、メリット、効率の違いについて紹介してきました。レセプションがいることによって、様々な場面で違いが出てくることが分かっていただけたと思います。サロンによって違いもあるため、一概にレセプションを雇用した方がよいとは言えませんが、予約がたくさん入ったり、電話が頻繁になったりとアイリストが手を止める場面がたくさんあるようなら、レセプションの雇用も検討してみてはいかがでしょうか。また、レセプション1人分の人件費を上回る収益が見込めないようであれば、経営判断で考えると不必要かもしれません。しかし、差別化を図るという戦略としては必要かもしれませんね。180602Eha
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