特別な一日をより良い日にするために…プレ花嫁のマツエク、タイミングはいつがベスト?
「結婚式はマツエクをつけたい」そう願う「プレ花嫁」の女性は年々増加しています。しかし、結婚式直前になって慌てても正直アイリストとしてはヒヤヒヤするのが率直な感想ですよね。常連さんであれば問題ないものの、ご新規の方など、何ヶ月くらい前から準備すべきか、また結婚式の前はいつまつげを付けるのがベストなのか?など、一度頭に入れておくことで、お客様に伝えやすくなります。この機会に結婚式のマツエクに関する知識を身につけておきましょう!
最近良く聞く「プレ花嫁」ってなに?マツエクニーズはあるの?
プレ花嫁とは、その名の通り結婚式準備中の女性のこと。今新しいターゲットとして、幅広い業界が関心を集めているのです。
InstagramなどのSNSでも#プレ花嫁などのタグがあり、エステや美容だけでなく、ファッション、習い事など、結婚式前に様々な情報を入手して消費行動に移る傾向があります。結婚式をよりよい1日にしたいがために、事前にしっかりと情報を集め、自分がよいと思ったことならお金に糸目をつけないことが特徴。お金をかける分失敗をしたくないという思いから、口コミに関心があるケースが多いようです。
マツエク業界でも、プレ花嫁に対して関心が集まっています。数年前までは、つけまつげで目元を華やかにするのが主流でした。式当日でも簡単に装着が可能な上、リーズナブルだという理由から人気を博していたのです。しかし、下記のようなデメリットが考えられます。
- 泣いてしまうとつけまつげが取れてしまう
- グルー部分が白くなってしまう
- 普段つけ慣れていないと違和感を感じる
- つけまつげによっては不自然な仕上がりになる
その点、マツエクは
- 泣いても取れにくい
- 自然な仕上がりになる
- 普段メイクをしない人も違和感を感じにくい
- つけまつげよりもナチュラルに盛れる
- ドレスのデザインや好みに合わせて、マツエクを調整できる
といったメリットがあるため、最近ではマツエクを選ぶプレ花嫁も増えてきています。サロン側も積極的にプレ花嫁を呼び込むために、キャンペーンを行っていたり、マツエクの魅力をホームページ上に掲載していることろも。
では、理想のマツエクで結婚式にのぞむためには、何ヶ月前くらい前から準備するのがよいのでしょうか。
何ヶ月くらい前から準備する?
何度も通われているお客様であればさほど問題はないのですが、マツエクが初めての方や自店が初めてという場合には、1~2か月前から通い始めてもらうのがベスト。1~2ヶ月前だと、最低でも2回は施術をすることが可能です。初回に大まかなデザインを決めておくと、2回目以降にデザインの調整が可能になります。また、肌トラブルやアレルギーを発症した場合でも、1~2ヶ月あると対策がしやすいですね。まつげに対してこだわりが強いお客様の場合は、半年以上前に来店してもらうとよいでしょう。色々なデザインを試せるだけでなく、自まつげを育てたり、カールの強さやエクステの太さ、長さなど細かい部分を調整できます。半年あれば、より理想のまつげを実現できるでしょう。
しかし、お客様の中には結婚式の直前になって「やっぱりマツエクをつけたい!」という方もいるでしょう。直前の施術だと、どんなリスクが考えられるか見てみましょう。
理想を実現しにくい
初めて来店されたお客様の好みを把握できませんよね。お客様がデザインを持ってきて「こんな感じで」と言われて施術をしても、実際に似合うかどうか分からない場合もあります。施術後に「イメージと違う…」と言われても、直前だと調整が難しいでしょう。結果として、お客様もアイリストもモヤモヤする結果になることも考えられます。
アレルギーを発症する可能性がある
初めてのお客様の場合、アイリスト側もアレルギーや肌の状態が十分に把握できていません。お客様は「アレルギーはないので大丈夫」と言われるかもしれませんが、グルーが肌に合わないことも考えられます。また、グルーアレルギーはこれまで大丈夫だった人でも突然発症することがあるのも特徴です。アレルギーを発症すると目が腫れてしまい、メイクでもごまかしきれないことも。最高の状態で結婚式にのぞみたいと考えて来店されているにも関わらず、目が腫れてしまうと台無しになってしまいますよね。
もし直前にマツエクをつけたいというお客様が来店された場合、上記のリスクがあることを理解してもらった上で施術を行うことが大切です。
ここで、プレ花嫁に対してどのようなご提案を行えばよいのか、ポイントをお伝えします。
- 多めの本数を好まれる傾向にある
- 自まつげの状態がよくなく、本数を付けられない場合は太めのエクステをミックス してボリュームを出す
- いつもよりも長めのエクステを付けてみる
- 衣装が華やかな分マツエクもいつもより華やかに
- 結婚式のすぐ後に仕事があるお客様は、派手になってもよいのか確認する
結婚式直前のマツエクはいつ来店していただくのがベスト?
結論から言うと、結婚式の2日前に来店してもらうのがベストでしょう。その理由は、グルーが固まるまでに最低でも24時間ほど必要だからです。また、結婚式前は準備で忙しく、いつもより肌が不安定な状態になっているお客様も少なくありません。もし思わぬ肌トラブルがあったときにも、2日前だと赤みや腫れが落ち着く可能性があります。結婚式の前日に施術を受けてトラブルがあった場合、落ち着かせる時間がありませんよね。「肌トラブルが心配なら、1週間以上早く施術を受けたらよいのでは?」と思うかもしれませんが、早すぎると毛周期によっては、大事な部分が抜け落ちてしまう可能性があります。以上のことから、肌トラブルがあっても対応がしやすい2日前がベストと言えます。ブライダルエステのフェイシャルメニューを受けられるお客様には、最後のエステをされたあとにマツエクをつけることをおすすめしましょう。エステではオイルを使ってマッサージすることもあるため、マツエクが取れやすくなるからです。
コンディションが悪い場合の施術はどうする?
先ほども結婚式の準備で忙しく、肌の状態が不安定になっているお客様が多いという話をしましたが、施術前にコンディションが悪い場合はどのように対応すればよいのか、お伝えします。まず、肌の状態を確認して、コンディションがよくないようならお断りすることも検討しましょう。グルーアレルギーを発症してしまうと、目が腫れて結婚式が台無しになってしまう可能性があるからです。無理してマツエクをつけるよりも、つけまつげやウォータープルーフマスカラに変更してもらった方が安心できますね。もし、そこまでコンディションが悪くないようなら、刺激が弱いブチルに変更するという手段も。エチルよりはモチが悪いですが、結婚式や新婚旅行の期間であれば十分耐えられます。
最後に、結婚式に向けてマツエクをするお客様に伝えておきたいポイントをお伝えします。
自まつげの育毛
当日のためにマツエクをつけたくても、土台となるまつげが傷んでいたり、スカスカだったりすると、お客様が希望されるデザインにならないことも考えられます。店販しているまつげ美容液をおすすめするなどして、健康なまつげを育ててもらいましょう。
肌のコンディションを整える
結婚式前は忙しく睡眠不足というお客様も多いですが、なるべく睡眠や休息をとってもらい、肌のコンディションを整えることが大切です。肌トラブルなくマツエクをつけるためでもありますが、当日はきれいな肌で結婚式にのぞんでもらいたいですよね。バランスのとれた食事や、サプリメントなどで肌のサポートをすることも有効的だとお伝えするのもよいでしょう。
まとめ
プレ花嫁のマツエクニーズや、新規のお客様は何ヶ月前からサロンに通うべきか、式直前の施術は何日前がベストかについてお伝えしてきました。結婚式は人生の中で最も大切な1日と言っても過言ではありません。アイリストとしては、きれいになりたいと思ってマツエクをつけに来られるお客様の希望を叶えたいですよね。そのためにも、結婚式のマツエクに関する知識や、起こりうるトラブルなどを頭に入れておき、お客様にしっかりとお伝えできるようになりましょう。180610Eha