【動画解説】完成度を大きく左右する!1液塗布前の巻き上げのコツを徹底伝授

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目元をぱっちりと演出する人気メニューのひとつ、まつげパーマ。美しいデザインに仕上げるには、巻き上げの工程が重要なカギを握っています。前回までの、上まつげパーマ全体の動画解説とロッドの置き方に引き続き、第3弾として“1液塗布前の巻き上げのコツ”にスポットを当てて、詳しい手順やコツを解説しましょう。この工程では、完成時の80~90%を目指して仕上げることが重要ポイントです!

まつげパーマの巻き上げの基本をおさらい

1液塗布前 巻き上げ

まつげパーマで行うまつげの巻き上げ工程は、自まつげにカールをつけるための重要な作業ですよね。一般的に、ロッド式とビューラー式の2種類があり、昨今主流となっている方法がロッド式。お客様のまつげの長さやまぶたの形、希望のデザインにマッチするロッドをチョイスして、巻き上げ作業を行います。ロッドを使った巻き上げでは、絶妙なフィット感や生え癖を整えやすい、セッティング剤の塗布量を調節しやすいといった点が大きな特徴です。そんなロッド式の巻き上げ作業の基本的な流れやコツをおさらいしておきましょう。

下準備

1.サージカルテープやアイシートで下まつげをとめる。
2.まつげの油分をプライマーでオフする。
3.ロッドを設置する。

まつげをロッドに巻き上げる前に、まずは上記の下準備を行いましょう。
下準備の工程のひとつ、まつげの油分をオフする際には、アイシャンプーを取り入れるのもおすすめです。目元を清潔に整えより良い状態で施術が開始できます。ロッドを設置する際には、まつげ根元とまぶたの間に隙間ができないよう注意しましょう。隙間が空いてしまうと、滑らかなカールがつかない、まつげに角度がつきすぎるなどのトラブルが考えられます。

上まつげパーマ1液塗布のための巻き上げ工程基本手順

1.ロッドにグルーを塗布して、爪楊枝やブラシなどを使用して巻き上げる。
2.全体を巻き上げた後、短いまつげを再度巻き上げる。
3.まつげ全体を巻き上げて毛流れを整えた後、1液を塗布する。
4.ペーパーで巻き上げきれなかったまつげを引き上げる。
5.2回目巻き上げの工程に進む。

上記が、基本的な巻き上げ手順です。巻き上げる際の道具は、爪楊枝やブラシ、スティックなどさまざまな道具がありますが、使いやすいもので問題ありません。爪楊枝とスティックの2本を使うといったように、複数種類の道具を用途に応じて使い分ける方法もおすすめです。

巻き上げ工程のコツと注意点

ロッドはしっかり固定

巻き上げの工程では、ロッドが動かないよう注意しながら作業を進めることがコツです。ロッドが動けば、せっかくきれいに巻き上げたまつげがヨレてしまう可能性があるため気をつけましょう。

まつげ1本1本をしっかりセパレート

巻き上げの工程でまつげ1本1本がしっかりセパレートした状態を作っておかなければ、1液が均一に浸透しにくい不自然な束感ができるなどの問題が発生します。巻き上げでは、ただまつげをロッドに貼りつければ良いというわけではなく、1本1本の角度重なりに気を配って施術を進めましょう。

ほど良いテンションで巻き上げる

まつげの根元からしっかりテンションをかけて巻き上げるのも、覚えておきたいコツです。ただし、テンションをかけすぎると粘膜がめくれ出てしまい、まつげに角度がつきにくくなってしまいます。そのため、粘膜がめくれない程度のほど良い巻き上げ加減をマスターしましょう。

万が一、1液塗布前の1回目巻き上げ工程で、粘膜がめくれ上がった状態になってしまっても、2回目の巻き上げで多少の調整は可能。しかし、この場合、調整時間が余分に必要となりトータルの施術時間が長くなってしまいます。時短で美しく仕上げるには、1回目巻き上げの工程から粘膜に注意して丁寧に巻き上げることがコツです。

巻き残しに注意

目頭や目尻は、まつげが奥に入り込みやすい部分です。そのため、巻き残しに十分注意しましょう。爪楊枝やスティックなどを使って、ロッドの下に入り込んだまつげをすくいあげるイメージで巻き上げると、巻き残し防止になります。

上まつげパーマの1液塗布前の巻き上げは完成時の80〜90%を目指す!

1液塗布前 巻き上げ

上まつげパーマの1液塗布前の巻き上げ工程では、100%ではなく80〜90%程度の完成度を目指して施術を進めることが重要です。ただし、まつげの根元に関しては1液塗布前の巻き上げでもきれいに仕上げることがポイント!根元を丁寧に巻き上げないと、かかりムラができ、美しいデザインに仕上がらないためです。

サロンやアイラッシュ施術者によっては、1液塗布前の巻き上げ工程で70%程度の仕上がりになっていれば良しとする場合もあります。この場合、まつげを斜めに巻き上げている、まつげが重なっているなど、まつげが整っていない状態になりがちです。すると、きれいなカールにならないセッティング剤の浸透率が悪い、といった状態になり、デザインの精度をダウンさせてしまう可能性があります。

より美しい仕上がりを目指すためにも、できるだけ完成に近い状態までもっていけるよう丁寧な作業を心掛けましょう。残りの10~20%は2回目巻き上げの際に毛先を重視して整え、1液塗布前の巻き上げ(1枚目巻き上げ)と合わせて100%の仕上がりになるよう、施術を進めてみてください。

【動画解説】完成度80〜90%を目指すには?上まつげパーマ1液塗布前の巻き上げのコツ

ここでは、1液塗布前の1回目巻き上げの基本の手順とコツを、動画を交えて詳しく解説します。

1液塗布前の巻き上げの基本的な手順

1.下まつげをテープで隠してロッドを設置する
2.グルーを塗布する
3.目頭から目尻にむかって巻き上げる
4.全部巻き上げたら、ロッドをテープで固定
5.ハンディファンで乾かして、まつげを固定
6.1液を塗布

ロッドにしっかりまつげが貼りついていれば、テープでロッドを固定しなくても問題ないため、“4”の工程は省いても構いません。基本の手順を参考に、自分自身がやりやすい手順を採用しましょう。
1液塗布前の巻き上げ工程は、片目およそ1分半程度が作業目安時間。ここの工程を素早くこなすことで、施術全体の時短につながります。

1液塗布前の巻き上げのコツ

作業中はロッドを常に意識!

利き手と反対の手で、ロッドが動かないよう押さえましょう。まぶたを押さえるのではなく、 まつげの根元がズレない ようなイメージで優しく押さえるのがコツです。こうすることで、きれいな仕上がりと快適な施術を提供できます。

余分なグルーはふき取る

巻き上げの最中には、爪楊枝についたグルーを 適宜ふき取ることも忘れてはいけません。爪楊枝の先端にグルーがついたまま作業を進めると、グルーの塊ができて巻き上げづらくなります。すると、まつげがセパレートしないなど、完成時のデザインに対して80~90%まで仕上げるという目標からかけ離れてしまうため注意しましょう。また、まつげに規定量以上のグルーがついてしまい、セッティング剤の浸透が悪くなりパーマがかかりにくくなることも考えられます。

爪楊枝の腹を使って巻き上げる

爪楊枝の腹を使って巻き上げることで、1回にキャッチできるまつげが増え、施術効率のアップを図れます。また、まつげ1本1本をセパレートさせやすいメリットもあるため、美しい仕上がりを目指すことが可能です。
このとき、グルーが乾いて何度も塗り直しをしなくても済むよう、目頭、目の中央、目尻、といったイメージで、3分の1ずつ巻き上げてみてください。

目頭と目尻に要注意

目頭と目尻部分のまつげは、外側に向かって生えているケースが多いですよね。この場合、全体のバランスを考えて、少し内側に入れるような形で巻き上げるのがコツです。

短いまつげも残さず巻き上げる

短いまつげは、グルーで固定した後でもとびだして戻ってくることも。すると、当然短いまつげにパーマがかからず、仕上がりにムラができてしまいます。短いまつげをしっかりキャッチして巻き上げるには、ハンディファンを使って乾かしながら巻き上げる方法がおすすめ。こうすることで、巻き上げ直後に乾き、まつげが元の位置に戻ってくることを防止できます。

グルーはしっかり乾かす

1液を塗布する前に、グルーをしっかり乾かしましょう。グルーが乾いていない状態で1液を塗布すると、水分量が多いことでロッドからまつげが浮いてしまい、せっかくきれいに巻き上げたまつげが台無しになります。焦らず、乾燥するのを待ちましょう。

まとめ

1液塗布前の巻き上げ工程では、まつげ根元をきれいに上げることをしっかり意識しつつ、80~90%程度の完成度を目指しましょう。この条件をクリアすることで、より効率的に美しいデザインに仕上がります。ロッドが動かないよう意識することや爪楊枝の腹を使って巻き上げるなど、細かい点に注意して作業を進めることが大切です。ご紹介した基本の手順とコツを参考に、ハイクオリティなまつげパーマを提供しましょう。

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