【検証】王冠巻き上げvs通常巻き上げ…束感のモチはどう違う?施術動画も!
束感まつげはマツエク派のお客様はもちろん、まつげパーマ派のお客様からも大人気。カールをつけたまつげに束感を持たせると濃さが増し、印象的な目元になります。そこで話題となっているのがパーマ施術の際にあらかじめ束感を作り、王冠のように巻き上げる方法です。この“王冠巻き上げ”は通常の巻き上げと仕上がりやモチがどう違うのでしょうか。今回Beauté編集部は独自に施術結果を検証!施術動画とともにご紹介していきます。
【動画あり!】まつげパーマの“王冠巻き上げ”ってどんな技術?
まつげパーマにおける“王冠巻き上げ”は、取り入れるサロンが増えつつあるテクニック。「噂で聞いた!」「SNSでチェックした!」というアイラッシュ施術者もいるかもしれません。
王冠巻き上げは束感まつげを手に入れるためのステップ
まつげパーマにおける王冠巻き上げは、束感まつげをセルフで手軽に再現するためのステップとして注目されています。束感まつげはマスカラに頼らずともパッチリとした目元が叶うため大人気。メイクオフの手間が省けるメリットもあります。
束感まつげにはコーティング剤や美容液で仕上げる工程が不可欠。自まつげやマツエクを施したまつげにコーティング剤や美容液を塗り、複数のツノを作って仕上げます。このときに短い毛や生え癖があるまつげまで扱いやすく、スムーズに束感を作れるよう取り入れられているのが王冠巻き上げによるまつげパーマです。
通常のカールとの違いは2回目の巻き上げ
王冠巻き上げは、1回目の巻き上げまでは通常のまつげパーマと工程は変わりません。まつげにカールを定着させるための2回目の巻き上げで差別化します。
<巻き上げ方の違い>
- 通常巻き上げ…まつげ1本1本をセパレートさせながら巻き上げる。まつげの流れは鼻と並行になるよう意識する。
- 王冠巻き上げ…まつげをセパレートさせず、束感を作りながら巻き上げる。
【動画でチェック】王冠巻き上げのコツ
王冠巻き上げの様子を動画で確認していきましょう。
王冠巻き上げのコツは、巻き上げの際に均等にツノを作ることです。ツイザーやめん棒、爪楊枝などを使用し、まつげ5~10本ほどを束にして10~15個のツノを作っていきます。王冠のような形を意識するのがポイントです。
【独自検証】王冠巻き上げvs通常巻き上げ…束感の作りやすさはどう違う?
まつげパーマに王冠巻き上げを取り入れると、束感まつげの作りやすさはどう変わるのでしょうか。「王冠巻き上げって実際はどうなの?」と気になっているアイラッシュ施術者も少なくないはず!
そこでBeauté編集部では独自に王冠巻き上げと通常巻き上げを比較・検証する試みにチャレンジ。モデルさんのまつげに左右で異なるパーマを同時にかけ、お手入れの頻度や環境条件をそろえて仕上がりや経過を観察してみました。
<比較・検証での巻き上げ>
- モデルさんの右目(正面から見て左側)…王冠巻き上げ
- モデルさんの左目(正面から見て右側)…通常巻き上げ
施術直後の束感の違いは?
施術中と、コーティング剤で仕上げた施術直後の画像がこちらです。
モデルさんの右目(正面から見て左側)を王冠巻き上げ、モデルさんの左目(正面から見て右側)を通常巻き上げにしてまつげパーマを施しました。パーマ後はどちらもコーティング剤を塗布。すると、施術直後はどちらも10束前後のツノができ、見た目には差がありませんでした。
施術翌日の束感の再現性の違いは?
まつげパーマをかけた翌日の様子はどうでしょうか。
まつげパーマ翌日(洗顔後)
ひと晩経て洗顔後の目元がこちらです。
王冠巻き上げをした右目(正面から見て左側)はコーティング剤を塗る前から少しツノがある印象ですが、左右ともに目立った束感はありません。
まつげパーマ翌日(コーティング剤塗布後)
まつげパーマ翌日の洗顔後のまつげにコーティング剤を塗った目元がこちらです。
今回のモデルさんのケースでは、王冠巻き上げ・通常巻き上げに関わらず、軽くコーティング剤を塗ることでどちらのまつげにも束感が出ています。通常巻き上げをした左目(正面から見て右側)も、無理に束感を演出せずとも自然にツノができたそうです。
【独自検証】王冠巻き上げvs通常巻き上げ…時間の経過とともにデザインの再現性はどう変わる?
束感の再現性は時間の経過とともにどのように変化するのでしょうか。王冠巻き上げ、通常巻き上げをしたまつげの4週間後の様子もチェックしました。
時間の経過とともに再現性に徐々に差が!
今回の検証では、王冠巻き上げをしたまつげと通常巻き上げをしたまつげで差を感じるようになったのは施術後2~3週間が過ぎた頃からです。
モデルさん自身の体感として、時間の経過とともに徐々に「王冠巻き上げをしたまつげのほうが通常巻き上げをしたまつげより束感を作りやすい」と感じるようになっていったそう。一方で、束感の再現のしやすさに差が出てきたものの、仕上げ後の見た目に関しては施術後2~3週間で両者に大きな差は見られませんでした。
施術4週間後は王冠巻き上げのほうが束感の作りやすさも見た目も◎!
まつげパーマから4週間後のまつげにコーティング剤を塗った目元がこちらです。
施術から4週間後の目元では、王冠巻き上げをした右目(正面から見て左側)のほうが、コーティング剤を塗った後の束感が美しく出ました。今回のモデルさんの体感としても、まつげパーマから4週間後は王冠巻き上げをしたまつげの方がセルフで束感を作りやすかったそうです。
【比較・検証結果】王冠巻き上げはお客様のニーズに合わせてご提案を!
今回の比較・検証では以下のような結果を得られました。
王冠巻き上げvs通常巻き上げの比較・検証結果
<王冠巻き上げ> |
施術直後 |
施術2~3週間後 |
施術4週間後 |
束感の作りやすさ |
★★★ |
★★★ |
★★★ |
美しさ |
★★★ |
★★ |
★★ |
<通常巻き上げ> |
施術直後 |
施術2~3週間後 |
施術4週間後 |
束感の作りやすさ |
★★★ |
★★ |
★ |
美しさ |
★★★ |
★★ |
★★ |
今回の検証では、施術直後は王冠巻き上げも通常巻き上げも、束感の作りやすさや仕上がりの美しさに大きな差は見られませんでした。しかし、時間の経過とともに王冠巻き上げをしたまつげのほうが「セルフでも束感をデザインしやすい」と感じるようになり、施術から4週間後では仕上がりの美しさも通常巻き上げと比較して目立つ結果となりました。
お客様のニーズに合わせて王冠巻き上げのご提案を!
まつげの束感は手間をかければ王冠巻き上げの有無にかかわらずセルフでも演出できます。しかし、「日々の仕上げをラクにしたい」「束感の再現性を高めたい」「2週間後、3週間後を見越してパーマをかけたい」といったお客様には積極的に王冠巻き上げをご提案しても良いかもしれません。
王冠巻き上げは束感まつげの人気と相まってSNSでも話題!メニューのレパートリーに加えることでサロンに興味を持っていただくキッカケにもなるでしょう。王冠巻き上げも通常巻き上げも、施術時間にほぼ差がないため、お客様のニーズに合わせて選択いただけるよう腕を磨いて準備してみてはいかがでしょうか。
コーティング剤や美容液のご提案も忘れずに!
束感まつげはコーティング剤や美容液でツノを作るステップが欠かせません。束感まつげや王冠巻き上げに興味を持ってくださっているお客様には、美容液やコーティング剤もご提案してみましょう。セルフで束感を手軽に作れるよう施術と店販商品でサポートしていきたいですね。
まとめ
王冠巻き上げは、束感まつげを再現しやすくするための施術として話題です。束感まつげはまつげが濃く見え、マスカラを使用せずともナチュラルかつパッチリとした目元を演出できるためお客様から大人気。コーティング剤や美容液でツノを丁寧に形作ることで美しい束感を演出できますが、お客様がご自宅でスムーズに束感を作れるようニーズにあわせて王冠巻き上げもご提案してみましょう。
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