マツエクの協会には加入したほうが良い?各協会の特徴を紹介
日本でマツエクが普及するにつれて、アイラッシュ施術者の知識や技術をサポートする存在としてさまざまな協会が設立されました。ただ、いくつも協会があるため「どの協会に入れば良い?」「協会には入ったほうが良いのだろうか…」と迷っている方もいることでしょう。そこで今回は、マツエクの協会がどんなもので、どういった仕事を行っているのかを紹介します。また、日本において知名度の高いマツエク関連協会の特徴も見ていきましょう。
マツエクの協会にはどんなものがあるの?
日本には数多くのマツエクの協会があります。例えば、JEA(一般社団法人日本アイリスト協会)やJLA(一般社団法人日本ラッシュアーティスト協会)、NEA(一般社団法人日本まつげエクステ協会)などです。
こういった協会は、アイラッシュ施術者の育成やインストラクターの認定試験などを行っており、アイラッシュ施術者の 知識や技術向上に尽力しています。また、技術的な面だけでなく、お客様に安全に施術を受けていただけるよう、衛生管理の方法やまつげ・皮膚に関する知識の提供を行うこともあります。
各協会が行う試験は民間の認定試験ですが、合格すれば各協会が求める知識と技術を持っているアイラッシュ施術者である証明になるでしょう。
お客様がアイラッシュ施術者の技術力を見極めるのは至難の業です。しかし、こういった認定試験に合格したことが分かれば、どれだけの技術や知識を持ったアイラッシュ施術者なのかを客観的に判断できます。またお客様に限らず、就職や転職の際にもアピールポイントとなるでしょう。もちろん独立する際にも自身の実力を証明するものとなります。
一方で、協会に加入すると年会費を支払わなければならないことも。年会費の観点から加入を迷っている方もいらっしゃるかもしれません。
協会に加入するメリットを以下にまとめました。
◆協会加入者限定のコンテストやセミナーに参加できる
◆サロン運営のサポートをしてもらえる
◆商材の料金割引などの会員限定特典がある
◆他のサロンとの交流機会を設けてもらえる など
アイラッシュ施術者は、協会に加入せずとも美容師免許を取得していれば誰でもなることができます。しかし、アイラッシュ施術者としてサービスを提供しながら、トレンドデザインを収集したり最新技術を習得したりしようとするには、「忙しすぎて時間を確保できない」「どこから情報を得たら良いのか分からない」と感じることもあるでしょう。
そんな方は、各種協会に加入することによって必要な情報や知識を得ることができ、 よりスムーズかつトレンドに合った施術が叶うかもしれません。自身にとって協会加入が必要かどうかをイメージして、検討してみてください。
次からは、日本にある主なマツエク協会の特徴を紹介します。加入する際の参考にしてください。
JLA(一般社団法人日本ラッシュアーティスト協会)
出典:JLA(一般社団法人日本ラッシュアーティスト協会)公式HP
2007年に設立し、2019年に名称変更にてJLA(一般社団法人日本ラッシュアーティスト協会)となった日本を代表するマツエク協会のひとつです。美容師法や国が定める教育基準をもとに、新美容法の提供やお客様へ安全・安心・安定した施術が行えるようアイラッシュ施術者の育成を行っています。
また教育者の育成にも力を入れており、業界全体の発展も支援しています。海外との交流もあり、より専門性の高い技術やファッション性に向けた世界に通用するアイラッシュ施術者の育成にも尽力。アイラッシュ施術者の付加価値向上にも力を入れています。
技術評価試験は以下の5種類です。基礎的なことから理論、衛生管理など、安全で正しいマツエク知識と技術を持つアイラッシュ施術者を育成するための試験です。
◆LEVEL2(インターミディエイト):美容師免許取得者が対象
◆LEVEL3(アドバンス):1年以上の実務経験者が対象
◆LEVEL4(エキスパート):3年以上の実務経験者が対象
◆LEVEL5(マスター):5年以上の実務経験者が対象
試験に合格すればディプロマが発行されます。さらに極めたいと思った方は、認定講師・認定Visor・専任講師・GLOBAL認定講師を目指すと良いでしょう。
JEA(一般社団法人日本アイリスト協会)
2008年に設立し、マツエク業界の安全基準統一のために全国各地で技能検定を行っている協会です。安全安心を探求し、かつ徹底させることを目標にしています。
また「美容師免許を持っていれば安全性を誇れる技術提供ができるのか」という点に疑問を持ち、安全性を確保するためには「正しいマツエクの技能習得が必要だ」と考えています。
そのため、各種セミナーやサロンにおける衛生管理士資格講習などを実施。商材についても一部のメーカーに偏ることなく公平に情報提供しています。
JEA技能検定試験には以下のものがあります。
◆2級:安心安全なマツエク技能を習得したアイラッシュ施術者が対象
◆1級:マツエクの上級技能を習得したアイラッシュ施術者が対象
試験に合格すればディプロマやライセンスバッジが発行されます。「さらにスキルアップしたい」と考える方は、JEAの認定講師試験を受けることもおすすめです。この他に、まつ毛カール検定試験もあります。
NEA(一般社団法人日本まつげエクステ協会)
2009年に設立し、お客様が安全に施術を受けられる環境を整え、アイラッシュ施術者が施術に専念できる場を提供したいという想いでつくられた協会です。
マツエクに関する正しい知識の調査や研究、普及活動を行い、マツエク業界の発展に貢献することを目的にしています。
NEAでは、トラブルを起こさないための安全衛生、マツエクの仕上がりの美しさ、施術後のバラツキのない繊細な技術力をチェックする「プロアイリスト検定®」を行っています。また最新技術についても常に検証し、現在必要とされるアイラッシュ施術者の技術や要素をブラッシュアップできるよう努めている点も特徴です。
試験の種類は以下の通りです。
◆2級:学科試験(オンライン受験)+実技試験(認定講師による対面)
◆1級:実技試験のみ(認定講師による対面)
◆認定講師:育成セミナー受講+オンライン受験
試験対策講座も開講しており、学科試験であればオンライン受講も可能です。実技試験対策講座では、認定講師による対面指導を受けられます。
JECA(一般社団法人日本まつ毛エクステンション認定機構)
出典:JECA(一般社団法人日本まつ毛エクステンション認定機構)公式HP
JECAは資格認定によって、真のマツエクの普及と業界の発展に寄与することを目的に設立されました。アイラッシュ施術者の知識や技術を向上させることはもちろん、お客様に対して安全で安心な技術を受けられる環境構築を目指しています。
JECAで行う技能検定試験は以下の通りです。
◆まつ毛エクステンション3級:美容師免許取得者もしくは美容養成校に在学中の学生が対象
◆まつ毛エクステンション2級:美容師免許取得者が対象
◆まつ毛エクステンション1級:美容師免許取得者が対象
◆認定講師:まつ毛エクステンション1級取得者が対象
全級において筆記試験と実技試験があり、認定講師の試験では面接や小論文もあります。
まとめ
日本にはマツエクの協会が数多くあります。ただ、いずれもマツエク業界の発展とお客様の安全性を確保するために設立した協会ばかり。協会は、必ずしも加入しなければならないものではありませんが、アイラッシュ施術者が施術に専念できる環境づくりにも力を入れているため、加入するとさまざまなメリットがあります。協会への加入を迷っている方は、自身の考えや習得したい技術・知識に合ったものから加入する協会を探すという方法も良いでしょう。
この記事を読んだあなたにおすすめの関連記事
2401_4Eyn