【動画解説】マツエクの全オフ~アイシャンプーまでの基本的な手順・方法をおさらい
マツエクの全オフやアイシャンプーは、アイデザイナーにとって基本となる施術であり、最初に覚えた方法をそのまま変えていない方もいるのではないでしょうか?この記事では、マツエクを全オフし、アイシャンプーまでの工程を動画を用いておさらいします。また、全オフやアイシャンプーを提案するべきタイミングについても解説。改めて、日々の施術・接客を振り返る際の参考にしてください。
【動画解説】マツエクを全オフする手順・ポイントは?
ここからは動画をもとに、ジェルリムーバーを使ってマツエクを全オフする基本的な方法を解説します。
1.圧縮コットンを用意
まず、繊維に対して垂直方向から半分にカットした圧縮コットンを用意。圧縮コットンを目のカーブに沿うように少し引っ張り、扇型に広げてからまつげの根元に置きます。このとき、眼球に当たらない程度に軽くまぶたで挟むようにすると、施術中にずれにくくなります。
圧縮コットンを繊維の方向に対して垂直にカットしておくことで、扇型に広げやすくなります。
2.ジェルリムーバーを塗布
グルーがついている部分(接着面)に、マイクロスティックでジェルリムーバーを塗っていきます。ジェルリムーバーは液体リムーバーに比べると粘度は高いものの、液だれの心配がないわけではありません。そのような特徴を持つジェルリムーバーをうまく塗るには、マイクロスティックを軽く回転させるように塗布するのがコツ。そうすることで、グルーがついている部分にジェルリムーバーを溜めるように塗ることができます。
なお、リムーバーはまぶたにつけないことが大前提。リムーバーには揮発性の高い物質が含まれており、まぶたにつくことで肌トラブルを引き起こす可能性があります。ただし、塗布量が少なすぎるのもNG。エクステが取れにくくなりタイムロスにつながることで、お客様にご迷惑をおかけするためです。リムーバーの適量は経験値で養われるものではありますが、迷ったときは少しだけ多めに。うまくいかない方は、接着面に360度満遍なくリムーバーを塗布できるよう、練習を重ねましょう。
また、オフ中は、コットンがまぶたから離れないよう、コットンの端に指を添えておくことも大切です。これだけでも、まぶたにリムーバーがつくリスクを軽減できるため、ぜひ試してみてください。
接着面とコットンをジェルリムーバーで一体化させるようなイメージで塗布すると、多すぎ・少なすぎを防げるでしょう。
3.マイクロスティックでやさしくオフ
パッケージの表記に従って2~3分程度ジェルリムーバーを浸透させたら、マイクロスティックでエクステをオフしていきます。ただし、グルーの種類やまつげの状態によっては、多少時間が前後することも。2~3分程度放置してもエクステが取れそうにないときは、リムーバーの塗布量を増やす・もう少し時間を置くなどで対応しましょう。
自まつげにダメージを与える可能性があるため、無理に引っ張るのは禁物です。
4.リムーバーを拭き取る
最後に、まつげに残っているジェルリムーバーを乾いた綿棒で拭き取ります。まつげにリムーバーが残っていると、ラッシュリフトがかかりにくくなったりグルーのつきが悪くなったりすることも。そういった意味でも、オフと合わせてアイシャンプーをしておくと、拭き取り残しがなくなるためおすすめです。もし、お客様がアイシャンプーを希望されない場合は、精製水で拭き取ってからオフを終了してください。
2本の乾いた清潔な綿棒でまつげを挟み、片方の綿棒を軽く回転させながらやさしくジェルリムーバーを絡め取りましょう。
【動画解説】アイシャンプーの基本的な手順・ポイント
続いて、全オフ後に行うアイシャンプーの手順です。
1.圧縮コットンを置いて、アイシャンプーを塗布
精製水で湿らせ軽く絞った圧縮コットンを、オフのとき同様まぶたに軽く挟むようにして目のカーブに沿わせて置きます。トレイなどに出したアイシャンプーを、綿棒でまつげにたっぷりと乗せていきましょう。なお、動画では綿棒を使用していますが、ブラシなど普段使い慣れている道具を使用して構いません。
アイシャンプーはまぶたのキワの汚れも取るため、まつげの根元までしっかりと塗布しましょう。
2.アプリケーターで汚れを浮かし取る
アイシャンプーが浸透するまで10~30秒程度待ち、浮いてきた汚れをアプリケーターでかき出すように絡め取ります。こちらの工程でも、愛用している道具があれば必ずしもアプリケーターを使用する必要はありません。しかし、ヘッド部分にマイクロファイバーが使われているアプリケーターは、細かな汚れをキャッチするのにぴったりな道具です。もし道具にこだわりがない場合は、使用を検討してみてください。
アプリケーターを圧縮コットンに押し当てるようにすると、汚れがさらに取れやすくなります。
3.シャンプーを拭き取る
精製水で湿らせた圧縮コットンをもう1枚用意し、古いものと取り換えます。先ほどとは別の新しいアプリケーターに精製水を含ませ、アイシャンプーを拭き取っていきましょう。泡や汚れがなくなるまで「アプリケーターに精製水を含ませる→拭き取る」の工程を何度か繰り返します。
アプリケーターを前後左右に動かすことで、しっかりとシャンプーが拭き取れます。
4.前処理を行う
アッパーテープを貼り、前処理剤を含ませた綿棒で拭き取れば完了です。ラッシュリフトやマツエクなどの施術に移りましょう。
全オフを提案するタイミングは?
お客様の自まつげの状態によっては、全オフではなく部分オフのご提案をすることもあるでしょう。しかし、毛周期による生え変わりのタイミングを加味しながら、3ヶ月に1度は全オフするのが理想。
その他、全オフを提案するべきシーンは以下のとおりです。
・まつげの根元が部分的に伸びて、エクステがバラバラとした印象になっているとき
・部分オフでは仕上がりに不安があるとき
・ラメやマスカラといったメイク汚れが残っているとき
・皮脂汚れが目立つとき など
また、全オフするとマツエクのモチが良くなるため「イベント前や旅行前などでサロンの仕上がりをできるだけキープしたい!」という場合にも適しています。会話の中でさりげなくお客様の予定を把握しておくと、提案すべきタイミングがつかみやすくなるでしょう。
アイシャンプーはオフの量に関係なく提案を
アイシャンプーをすると、普段の洗顔では落とし切れないメイク汚れや皮脂汚れをリセットできます。その他にも、マツエクのモチが良くなる・丈夫なまつげを維持できる・まつげダニを防止できる・まつげ美容液が浸透しやすくなるといったうれしいメリットがたくさん!そのため、基本的にすべてのお客様に提案するのがベストです。
実際、マツエクをしているお客様の中には、自宅での洗浄がきちんとできていないケースがよく見られます。というのも「洗顔したらマツエクが取れてしまう…」という認識が強く、そのせいでまつげの根元についている汚れを取り切ることができないためです。皮脂汚れやメイク汚れが強く残っている方は、アイシャンプーすることでマツエクのモチがグッと良くなります。
お客様が要望される施術を的確に行うのもアイデザイナーに必要なスキルではありますが、汚れが残っている現状を説明し、正しい洗顔の方法や自宅でのケアまでを指導するのが、本来求められているプロの仕事です。全オフやアイシャンプーは基礎的な施術であり、アイデザイナーとしてできているのが当然ではあります。しかし、お客様との信頼関係を築くために重要な工程であることに違いありません。そのことを忘れずに、取り組むことが大切です。
なお、アイシャンプーにはさまざまな種類があります。特徴を踏まえて、お客様におすすめしやすいものを見つけてみてください。
リラックス効果が期待できるタイプ
柑橘系の爽やかな香りが特徴的なアイシャンプー。リラックスして施術を受けていただきやすく、お疲れ気味のお客様にぴったりです。
エアゾール缶タイプ
もっちりとした弾力性の高い泡が出てくるエアゾール缶タイプ。アプリケーターで泡を転がすように動かすだけで簡単に汚れがオフできるため、より自まつげへの負担が軽減できます。
まつ育にも適しているタイプ
まつ育効果が期待できる、キャピキシル®やモウソウチクたけのこ皮エキスを配合したアイシャンプー。汚れを除去しつつ、まつげの状態を健やかに保つことが可能です。
まとめ
マツエクの全オフ~アイシャンプーの一連の流れについて、動画をもとに解説しました。特に、ポイントとして説明した部分は積極的に取り入れて、施術時間の短縮やスキルアップにつなげましょう。また、これまでオフだけでアイシャンプーを提案していなかったという方は、お客様とコミュニケーションを取るチャンス。ぜひこの機会に自宅でのケアなどをヒアリングし、お客様に寄り添った提案をしてみてくださいね。
※本記事の内容はすべて、2024年2月時点のものです。最新情報は、公式HP等よりご確認ください。
この記事を読んだあなたにおすすめの関連記事
2402_11Eii