【動画解説】ラッシュリフト最新版!スピードアップは1剤前の巻き上げが勝負
ラッシュリフトには、ロッドを使った巻き上げや細かい毛先の微調整など、技術が必要な工程がいくつかあります。だからこそ、施術に慣れないうちは「どうしても時間が掛かってしまう…」という方も多いでしょう。そこで今回は、1剤前の巻き上げにフォーカスして、ラッシュリフトをスピードアップさせるコツを動画でご紹介します。ノーカットでポイントを詳しくお伝えするので、ラッシュリフトの巻き上げに苦手意識がある方はぜひ目を通してみてください。
ラッシュリフトの手順をおさらい
今回の動画は「1剤前の巻き上げ」にフォーカスしていますが、施術しながら「次にどんな作業をしなければならないか」を常に意識しておくことも、時短を目指すうえで重要なポイントです。そのためには、ラッシュリフトの全工程をしっかりと頭に入れておくことが大前提。ここではまず、基本的な知識としてラッシュリフトの手順をおさらいしておきましょう。
1.テープワーク
下まつげと下まぶたをカバーするように、アンダーテープを貼っていきます。必要に応じてアッパーテープも使い、上まつげを見やすくしておきましょう。なお、テープの端を折り返しておけば、剥がすときに刺激になりにくく、眉毛が抜ける・アイメイクが消えるといったトラブルを防げます。ちょっとした配慮ですが、お客様に不快な思いをさせないよう覚えておきましょう。
2.ロッドを置く
目の形状やサイズ、お客様が希望されるデザインに適したロッドを、まぶたの中心に合わせて置きます。ロッドの位置がずれると仕上がりに影響が出てしまうため、正しい位置にセットすることが重要です。まぶたとロッドが平行になるように意識しながら、ロッドを固定していきましょう。
3.グルーを塗布して1剤前の巻き上げを行う
ラッシュリフト用グルーを塗布し、つまようじやスティックなど好みの道具を使ってまつげをロッドに巻き上げていきます。美しく仕上げるには、見逃しやすい短い毛や細い毛も、漏れなくすべて巻き上げておくことが大切です。
なお、1剤前の巻き上げでは100%の完成度を目指す必要はありません。1剤の目的は毛の軟化です。「デザイニングは2剤の巻き上げのとき」と割り切って、この工程では8割程度の完成度を目指し、すべてのまつげを巻き上げることに集中することがポイントです。
4.1剤を塗布して軟化させる
まつげ全体の巻き上げが完了したら、ロッドが動かないようにテープで固定します。ハンディファンなどでまつげを乾かし、まつげを固定したら毛流れを整えたあとに1剤を塗布。さらにつまようじなどでまつげ全体に馴染ませ、1剤が乾かないようにペーパーやラップなどでまつげを覆います。前の工程で巻き上げきれなかったまつげも、ペーパーをうまく使ってこのタイミングで引き上げておきましょう。
5.放置タイムのあとに1剤を取り除く
放置タイムが経過したあとは、軟化していることを確認したうえで1剤を取り除きます。この工程では、まつげやロッドに1剤が残らないよう、綿棒やコットンなどを使って丁寧に拭き取りましょう。1剤の拭き取りが完了したら、ロッドの位置を確認。ずれている場合は、次の2剤前の巻き上げで影響が出ないようしっかりと調整しておきます。
6.再度グルーを塗布して2剤前の巻き上げを行う
この工程は仕上がりの美しさに直結するため、じっくりと時間を使ってデザイニングと微調整を行ってOK。しかし、デザイニングに集中するあまり、まつげにテンションを掛けすぎてはいけません。軟化して毛質が柔らかくなっていることを意識しながら、余計なダメージを与えないよう、1本1本を優しく真上に巻き上げるイメージでまつげをロッドに貼り付けていきます。まずは全体に束感を作ってから目尻や目頭などの細かい微調整に移ると、無駄の少ない動作で美しい仕上がりを目指せるでしょう。
7.放置タイムのあとに2剤を取り除く
ハンディファンなどでグルーを乾かしたあと、2剤を塗布します。つまようじなどで隅々まで馴染ませたら、まつげの根元を固定するようにペーパーを置いて放置。まぶたのカーブが強いお客様にはペーパーを2枚使うなどで、隙間なくまつげをカバーできるよう丁寧に貼り付けます。
そのあと、適度な放置タイムを設けたら2剤の拭き取りを。1剤の拭き取りの工程と同じように、つまようじの側面や綿棒などを使って細かいところまで念入りに拭き取ってください。このときに、綿棒を回転させるようにすると、まつげへのダメージを抑えながら2剤を拭き取れます。
8.コーティング剤を塗布して仕上げる
最後は仕上げのコーティングです。お客様が希望するデザインを意識しながら、塗布するコーティング剤の量やブラシの使い方を変えて仕上げていきます。正面や横からデザインをチェックし、施術は終了です。
【動画解説】ラッシュリフトの巻き上げが早いアイデザイナーの施術方法を紹介
ここからは実際に、ラッシュリフトの施術が早いアイデザイナーの動画を確認しながら、スピードアップのコツについてお伝えしていきます。
ラッシュリフトでスピードアップするには「1剤前の巻き上げ」に注目!
すでにお伝えしたように、1剤前の巻き上げでは8割程度の完成度を目指すのがポイントのひとつ。動画に登場するアイデザイナーも、1剤の巻き上げでは「丁寧さ」よりも「とにかく巻き上げる」ことを意識しているそうです。時短のポイントは、大きく3つあります。
グルーを2回に分けて多めに塗布
施術に慣れていないアイデザイナーは、グルーを塗ってまつげをロッドに巻き上げる工程がとても丁寧。丁寧なことが悪いというわけではありませんが、目頭から目尻まで4、5回に分けてこの工程を行っていると、途中でグルーが乾いてしまうことも。結果として仕上がりにも影響を及ぼします。
動画のアイデザイナーは、何度も塗り直すことがないようあらかじめグルーを多めに塗布。まつげを目頭側と目尻側の半分に分けるようなイメージで、それぞれテンポ良く、ロッドに巻き上げているのが特徴的です。
毛の重なりが多いところから上げる
目頭や目尻などの端から順番に巻き上げているという方も多いかもしれませんが、巻き上げ始める位置にこだわらないのも時短のコツです。動画のアイデザイナーは、毛の重なりが多いところから巻き上げるように意識しています。巻き上げやすいところから先に終わらせておくことで、あとから細い毛や短い毛の巻き上げに集中できるよう時間配分を意識しているのです。
1剤前の巻き上げには「どこから巻き上げなければならない」といった明確なルールはありません。だからこそ施術が早いアイデザイナーは、まつげの状態に合わせて柔軟に対応を変えています。
ハンディファンをうまく活用する
1剤前の巻き上げでは、まつげの根元をしっかりと軟化させることが、仕上がりの美しさを左右します。まつげの根元が軟化不足の状態で2剤を塗布すると、立ち上がるようなきれいなカールにならないためです。そこで、1剤をしっかりと浸透させるには、まつげが重ならないように、まっすぐ根元からロッドに巻き上げた状態をキープしておく必要があります。しかし、短い毛はロッドから外れやすく、巻き上げた状態をキープするのが困難です。
そこで動画のアイデザイナーは、ハンディファンを使ってグルーを早めに乾かし、まつげがロッドに巻き上がったままの状態をキープできるよう工夫しています。これにより何度も短い毛を巻き上げる作業がなくなるため、時短につながるのはもちろん、美しい仕上がりも目指せるというわけです。
巻き上げ以外でスピードアップできる工程は?
動画内では紹介していませんが、テープワークも施術時間や仕上がりに差が出やすい工程です。テープワークではアンダーテープとアッパーテープを主に使用しますが、どちらもまつげの生えている向きが動かないように注意しながら貼るのがポイント。まつげの生え際の粘膜が見えるほどテープでまぶたを引き上げてしまうと、その分カールの掛かり方が弱まってしまうためです。
テープワークは「施術の5割を決める」ともいわれる重要なステップですが、イメージ通りのテープワークができるかどうかは練習あるのみ。素早くテープワークを終えて巻き上げの工程に移れるよう、時間を意識しながら取り組んでみてください。
まとめ
アイデザイナーとしてさらなるスキルアップを目指すには、仕上がりの美しさと同じくらい施術時間の短縮にも気を配ることが大切です。今回動画でご紹介したアイデザイナーは、1剤前の巻き上げを片目1分20秒で終えています。1剤前の巻き上げは完璧な仕上がりを目指すことではなく、軟化させることが目的です。1剤前と2剤前の巻き上げの目的をきちんと理解して、施術全体のスピードアップにつなげてください。
この記事を読んだあなたにおすすめの関連記事
2404_12Eii