美容業界にクライアント多数!“美容師出身マーケター” 米田星慧さんにインタビュー

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今回は業界初“美容師出身マーケター”の米田さんにインタビュー。アイ業界も含め、美容業界に多数のクライアントを持つマーケター×ブランドビルダーとして活躍しています。現在は美容師としてサロンワークに取り組みながら、マーケターとしての活動にも尽力。そんな米田さんに、マーケティングへの考え方やアイビューティーの魅力など、詳しく教えていただきました。

【経営者プロフィール】米田星慧さん

米田星慧(よねだ せいえ)さん
株式会社GOALD(ゴールド)最高マーケティング責任者
マーケティング×ブランディングサポートチームfureru.(ふれる)代表

  • 2019年/2020年 『美容師が選ぶ好きな美容師ランキング』の20代日本一
  • 2020年 お客様との実話ストーリー本『15分後最高にかっこいい自分になる』出版
  • 2021年 『美容師が選ぶ好きな美容師ランキング』で全年代日本一
  • 2024年 マーケティングフレーム本『なぜお客様はあなたを選ぶのか』出版

▷米田星慧さん公式Instagramはこちら
▷株式会社GOALD公式HPはこちら
▷ fureru.公式HPはこちら
▷ fureru.公式Instagramはこちら

―――現在の事業内容を教えてください。

メンズ美容室のGOALDは、髪型を通じて男性の自己肯定感アップをサポートするサロンです。僕は執行役員のポジションで、全国から集まるお客様と接しています。美容師としてお客様のヘアスタイルを作ることはもちろんですが、僕が重視するのはその人に寄り添うこと。お客様がどんなことを日々思い、悩み、感じているのかを聞き、背中を押せるような接客を心掛けています。
fureru.は美容業界初の本格的マーケティングサポートチームとして、新たな価値を創り出し、業界を変えていくことを目標に活動しています。心に触れることで生まれる感動を、独自マーケティングテクニックで求める方へ届けること。お客様はもちろん、企業の方々の心にも触れることがコンセプトです。

“ヘア”への興味から美容業界へ。美容師として働きながらマーケティング活動も

―――美容業界に興味を持ったきっかけを教えてください。
中学3年~高校生くらいのころですね。もともとヘアに興味がありました。美容室に行ってヘア業界に触れ、「自分にはこの仕事しかない!」と感じたのがきっかけです。
高校は偏差値の高い進学校に、過去最高得点&首席での入学でしたが…「高校では遊ぶぞ!」と決めていたこともあり、やんちゃな高校時代を過ごしました。高校では「大事なものを見つけたい」と思って、遊びや楽しむことに目を向けていました。ですが、美容師の専門学校に入ってから一変。プロになるための気持ちを固めようと、高校とは振り幅を付けて真剣に取り組みました。実技はそれなりのレベルではあったのですが、自分では不器用だと感じていたので、毎朝5時起きで自主練習などもしていましたね。

―――マーケティングに興味を持ったのはいつごろなのでしょうか?
アシスタント2年目くらいです。22歳のときは本を読んだり動画を見たり。23歳以降に具体化していき、いろんなセミナーや講演へ行くようになりました。
マーケティングセミナーに行って驚いたのは、美容師のセミナーとの価格差です。僕が行ったことのあるセミナーの費用感で言うと、美容師のセミナーは1.5万円くらい。マーケティングセミナーは1回40万円とかもザラにあります。マーケティングセミナーの参加者はほとんどが50代くらいの男性で、それまでの経験にプラスしてマーケティングを学んでいる印象でした。そんな中、僕は20代。今でこそ若い世代の参加者も増えてきたと感じますが、当時は周りに驚かれることもありました。

―――美容業界でのマーケティング活動を通して思うことは?
女性の“感性の高さ”を実感しています。「世の中で売れている商品のほとんどは女性が考えているのでは」と僕は思っていて、“可愛くて、使いやすくて、センスがあるもの”を作り出す能力を女性は持っている、という印象があります。マツエクで言えば、カールや色味のちょっとした違いに目を向けて繊細な美しさを実現したり。男性と比べて女性のほうが、「センスだけでなく繊細さもより持ち合わせているな」と感じることもあって、女性に対して「すごい」「リスペクトする」という気持ちが強くあります。

大切なお客様のために“選ばれ続ける存在になること”を目指して

―――米田さんにとって“マーケティング”とは?
お客様から継続的に選ばれる理由を構築し、それを求める人へ確実に届けること。数字とにらめっこするようなイメージの強いマーケティングですが、実際は人の感情を掘り下げて考え抜くためのものなんです。
美容室で言えば、価値を正しく広めて未来のお客様を増やしていくことが“繁栄し続けるサロン”であるために必要で、“大切なお客様のためにしなければならないこと”だと思います。お客様が美容を通したワクワクや喜びの先を感じ、「なりたい自分に近づけた」と満足できれば、お客様にとっての“なくてはならない存在”に近づけます。世の中に求められるには、選ばれ続ける存在になる必要があるんです。

―――美容業界に携わるにあたり、米田さんが大切にしていることを教えてください。
マーケティング・ブランディング活動を通じてたくさん勉強すること。最近では、数値化が難しいものに関しては特に“心を見ること”が大切だと気づきました。
売りたい商品があったとき、まず「スタッフがこれを売りたいと思えるか?」を考えます。次に考えるのが、「お客様の生活をどこまで改善して、どこまで心に刺さるか」という部分。そして、それをスタッフにどこまで伝えられるか…こういった心や気持ちの部分は数値化できないものだけど、何億もの売り上げにつながったり、マイナスになったりすることもある。お客様の心に刺さる商品にするためには、それを売るスタッフの心を見ることも大切だと考えています。

自分自身を“憧れの存在”に!学びへの投資でステップアップを図る

―――米田さんにとっての“アイビューティーの魅力”とは?
アイビューティーのすごいところは、目を開けた瞬間の完成形を見て“一気に感動が来るところ”。ヘアカットなら、美容師には途中経過が見えています。カラーだったら色が変わっていくし、ヘアセットならだいたいこうなるだろうという予想がつく。アイビューティーには、目を閉じて、次に目を開けたら完成形、という振り幅の大きな魅力があります。極端に言えば、0から100の感動が一気に来る感じです!
僕は“感動することで細胞が生まれ変わる”そんな瞬間を作り出したいということを、常に自身の行動指針に入れています。アイビューティーは、まさにそんな“細胞が生まれ変わる瞬間”を発生させられる存在だと思います。

―――美容業界の将来について、米田さんの考えを聞かせてください。
今の美容業界は“情熱のある人”が勝っている、という印象。技術はもちろんだけど、売り込むための戦略も大切なので、今後は“気持ちありきの戦略”が特に必要になってくると思います。
マツエクを含むアイ業界の需要は今後さらに増える見込みなので、ここからが勝負です。アイ業界について僕が思うことは、女性のキャリアプランに目を向ける必要があること。女性の施術者が多く集まる業界だからこそ、女性ならではの妊娠・出産後の働き方や長く働くことを考えて、キャリアプランを作っていくべきではないでしょうか。

―――最後に、アイデザイナーに向けたメッセージをお願いします!
有名なアイデザイナーはたくさんいるけど、実はすごく遠い存在というわけでもないものです。自分も同じようになれると思ってほしい。誰かに憧れるのではなく、自分自身を“憧れの存在”と言えるようになってほしいですね。
お金の投資は還ってこないこともあるけど、“学び”は自分への投資で、必ず還ってきます。 “世の中に必要な自分”になることを目標に、僕自身今でもいろんなセミナーに参加して学びの機会を作っています。持っている資質・素質・心質は人それぞれ。世の中のカテゴリに当てはめて考えるのではなく、自身のポテンシャルをもっと信じてほしい!

まとめ

目標を実現するための“学び”を大切に、ご自身も常に成長し続ける米田さん。現在美容業界で活躍する人々が学びに投資することでステップアップすれば、業界全体のさらなる成長につながると言います。メディア出演や書籍の出版と多方面で活躍されていますが、今後の取り組みにもますます期待が高まります!

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