サロンとお客様にとって“Win-Win”な商品を開発!株式会社SOLの岡本さん&水野さんにインタビュー
今回お話を伺うのは、株式会社SOLの代表・岡本さんと取締役・水野さん。お二人はアイブロウコスメブランド『0107(オトナ)』の商品開発をメインに、サロン運営や講師業など多方面で活躍しています。ブランド立ち上げや商品開発のエピソード、アイビューティ業界への想いについて、インタビューで詳しく教えていただきました。
経営者プロフィール│株式会社SOLの岡本さん&水野さんとは
<株式会社SOL代表・岡本 晴恵さん>
- 元美容部員、美容歴は20年以上。オーストラリアでヘアメイクの経験あり
- 神奈川県の相模原でプライベートサロンを運営、施術も担当
- 眉毛メイクやデザイン、ワックス脱毛の講師
株式会社SOLの代表、サロンの運営、講師業と幅広く活躍する岡本さん。オーストラリアでの美容関連の仕事を経て、日本の美容室に勤務。マツエクの仕事に携わったことをきっかけに、ヘア業界からアイビューティ業界へとシフトしたそうです。
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<株式会社SOL取締役・水野 有里さん>
- 総合美容の会社でヘアメイクや着付けの経験あり
- 名古屋でアイラッシュサロン『u eyes(ユーアイズ)』を運営、施術も担当
株式会社SOLの取締役に加え、まつげサロンの運営も行う水野さん。ご自身が通っていたアイラッシュサロンの施術担当者に影響を受け、アイラッシュの資格を取得。その後アイの勉強を重ねてオープンしたサロンは、現在7年目に突入しました。
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オトナ女子のためのアイブロウコスメブランド『0107(オトナ)』を運営する株式会社SOL。お二人はブランド商品の開発をメインに、コスメやスキンケアアイテムをサロンオーナーとお客様へ届けています。ブランドコンセプトは、使う方が「大人になってよかった」と感じられるアイテムを開発すること。大人世代の女性たちのお悩み解決をサポートするために、同世代の眉毛のプロ目線で“オトナになった今だからこそ使いたいモノ”の開発に力を注いでいます。
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―――神奈川と愛知、離れているのに「二人で一緒にブランドを立ち上げよう」となったきっかけは?
水野さん アイラッシュ施術者が集うコミュニティ『DAIYOKUJO(だいよくじょう)』を運営する徳元さん主催のオフ会で最初に出会ったのがきっかけ。意気投合して岡本さんのアイブロウ講習を一緒に行っていました。
岡本さん 講習でお客様から「良いアイブロウはないか?」と言われたとき、心からおすすめできるものがなくて。二人とも、プチプラからデパコスまでいろんなものを使ってきたけど、「どれも自分に合わない」と感じていて…そこで、「おすすめできるものがないなら自分たちで作ろう!」となったことがブランドを立ち上げたきっかけです。
水野さん 私たち自身はもちろん、同世代の女性が“使いたい”と思えるものを作りたい気持ちが一致したので、愛知と神奈川の距離を壁とは思いませんでした。拠点が離れたサロン運営者同士でブランドを立ち上げるというのは普通ない気がしますが、私たち二人だからこそ!
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40代の大人向けブランド『0107(オトナ)』について
2022年『0107(オトナ)』ブランドの立ち上げ
―――ブランド立ち上げへの想いを教えてください。
岡本さん 私も水野も自眉が薄くて、眉メイクをしてもパウダーがうまく乗らないんです。私たちの同世代にありがちな「眉毛が薄い」「肌が荒れる」「マイナートラブルが多くなった」といったお悩みを持つ方でも使えるような“アラフォー世代に特化したコスメが欲しい”という想いが強くありました。現在はスキンケアアイテムやメイクツールも取り扱っていますが、最初に開発したのはアイブロウパウダーです。
―――ブランドを立ち上げるにあたり、大変だったことは?
水野さん 開発時期がちょうどコロナ禍だったこと。サンプルが韓国から届かず納期が半年遅れることもあり、いつ発売できるか読めない状況でした。
岡本さん その頃は講習も大変で。マスクやフェイスガードをしながら行っていました。
水野さん 会社を立ち上げたのは2022年の1月で、ブランド最初の商品を発売したのが2022年10月。初めて給料が出たのは実は最近で、今年に入ってからなんです。2024年1月に初めてのお給料をもらいました。それまでは各々のサロンからの投資という形でやっていました。
岡本さん ブランドの立ち上げから2年間役員報酬がない状況。お給料ゼロ、自己資金だけ。
水野さん その頃は二人ともサロン運営が主軸だったので、サロンのほうで何とか食いつないだ感じです。今となっては笑い話ですが、本当に大変だったなと。
岡本さん 商品を作る技術についてのセミナーはあるけど、商品の作り方は誰も教えてくれない。ここが大変なんですが、「とりあえずやってみよう!」という気持ちで取り組みました。
『0107(オトナ)』商品の開発秘話
―――ブランドにはスキンケアアイテムの取り扱いもありますが、開発に至った経緯を教えてください。
水野さん 2023年10月に発売したオトナクリームは、私たちの肌質をヒントに開発しました。私は敏感肌で、岡本は敏感肌+ニキビができやすいタイプ。同じ敏感肌でも細かく言えば肌質が違うことから、「二人とも使えるリームがあれば良いよね」と思ったことからクリームを作り、次は化粧水も欲しい、とどんどん商品を開発する流れになりました。ブランドの商品は私たち自身が“心から欲しいと思ったもの”が軸。しっくりくるものがないなら作れば良い!というスタンスで開発しています。
岡本さん 今では洗顔料や日焼け止めなどの商品も取り扱っているので、振り返ってみたら「すごいスパンで作っているな」と感じます。
岡本さん 商品開発では“サロン運営者の声を大事にしよう”と心掛けています。40代くらいになると、1日に施術できるお客様の数が減って売り上げに影響が出ることも。そんなとき、サロンで利益を生み続けるために欠かせないのが物販です。お客様が商品を気に入ってくれて、「また同じものをください」となった瞬間に0秒で利益が出る。リピート物販は特に、自分たちを助けるものだと思っています。
水野さん お客様が商品をリピート購入する=サロンの物販の助けになる。これがブランドの裏テーマです。まつげ美容液だと容量的に毎月のリピートはなく、数カ月から半年ぐらいのスパン。スキンケアだったら毎月のリピートも多く、スパンはぐっと短くなります。「サロンにとって毎月売れる商品があったら良いよね」という気持ちも、スキンケア商品の開発のきっかけです。
岡本さん 実際に商品を使うお客様にとって魅力的なのはもちろん、サロン側に喜んでもらうことも大切!お客様とサロン、どちらにもとっても“Win-Win-Win”な商品を目指しています。
―――今後はどのような商品の開発を予定していますか?
水野さん まつげ美容液を2025年の初め頃に発売予定です。他にはプレストパウダーを開発しているところ。
岡本さん まつげ美容液については、私たちが有名なサロン専売品を使えなかったことが開発のきっかけに。どんなに人気の商品でも、しみたり腫れたりして使えない…そんな私たちでも使えるまつげ美容液を開発しました。インスタライブで視聴者から欲しい商品についての意見をもらうこともあるんですが、その中から私たち自身が欲しいと思えるものを作っている感じですね。
お二人が考える“アイビューティ業界”への想い
―――アイビューティ業界でお客様に選ばれるために必要なこととは?
岡本さん サロン運営においてはターゲット集客がカギになると思います。たとえば、ラッシュリフトというメニューだけ並べていても、誰に向けたものなのかはっきりしていないと、お客様に選んでもらえない。ターゲットを定めた特化メニューのあるサロンが勝ち残るんじゃないかな。
水野さん 私が運営するサロンでもターゲット集客を注視していて、「にぎやかな場所はちょっと気後れしてしまう」というお客様でも足を運びやすいよう、あえて裏通りの立地を選びました。目立ちにくい場所に店舗を構えることも、ターゲットによっては選ばれる要素のひとつになると感じています。
―――アイビューティを含む美容業界に携わるにあたり、大切にしていることを教えてください
岡本さん いろんな方とのつながりが大切。会社運営を通して多くの方々に出会い、“一人じゃできない”と実感しています。
水野さん 「商品を取り扱ってくださるサロンの発展に協力したい」「みんなで頑張っていこう!」という気持ちで商品開発に取り組んでいます。他の業界の知見を取り入れることも大切。一人サロンの方も多いアイ業界だからこそ、私たちのブランドがみなさんにとってコミュニティの場になれたらと思います。
―――最後に、サロンオーナーやアイデザイナー、同世代の方にメッセージをお願いします!
水野さん 「40代だから」と諦めないで欲しい。自分でブロックするのはもったいない!サロンオーナーやこれから起業を考えているアイデザイナーさんも含め、同世代の方の背中を押せる存在になれたら。
岡本さん 私たちがブランドを立ち上げるときは、ママが起業する、子どもがいるのに泊まりの出張に行く、ということに対し、ネガティブイメージを持つ方も多くて。今では周りの印象も少しずつ変わってきたと感じますが、「ママが働くことに対する世の中のイメージを変えたい」という気持ちがあります。同世代の方の中には、頑張れるからと頑張りすぎている方もいます。休むこと、適度に力を抜いてやっていくことも大切。私たちのブランド『0107(オトナ)』は、同世代で頑張っている方、頑張りたい方に向けたブランドなんです。
まとめ
同世代の方に向けた商品開発を行うことで、サロンの発展とお客様の満足度に貢献する岡本さん・水野さん。お二人の「こんな商品があったら」という気持ちで開発した商品が同世代のニーズにマッチし、アイビューティ業界の発展へとつながっています。株式会社SOLのブランド『0107(オトナ)』では、今後もさまざまな商品を開発予定とのこと。お二人のご活躍にますます期待が高まります!
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