目がしみる!といわれたら?より快適な施術を目指すためのコツと対処法

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施術の際、目にしみる!と言われたら?対処方法

施術中、もしくは施術が終わったあとで、お客様から「目がしみる」「目が痛い」といわれたことはありませんか?グルーに含まれる揮発成分でしみるのはアイデザイナーの間ではよくある話ですが、できるならお客様には不快な思いをせずに施術を受けてもらいたいもの。こちらの記事では、目がしみる原因やその対処法について詳しく解説します。お客様から目の違和感を訴えられた際に慌てず対応できるよう、改めておさらいしておきましょう。

目がしみるのはなぜ?主な原因をチェック

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アイメニューで目がしみる原因は、大きく3つあります。

グルーが硬化するときの揮発成分によるもの

目がしみる原因のほとんどは、グルーの揮発成分によるもの。マツエクの施術で使用するグルーは、硬化する過程でホルムアルデヒドという化学物質を放出します。ホルムアルデヒドは、シックハウス症候群の原因ともいわれる毒性のある物質です。刺激臭はあるものの、無色の気体で目には見えません。また、空気よりも重たく、目元に留まりやすいのが特徴。ホルムアルデヒドによる影響は個人差が大きいため、中にはまったく反応しない人もいますが、敏感な人は揮発成分が目に入ることで粘膜に強い刺激を感じることがあります。

また、ラッシュリフトでよく使用される水溶性グルーにも注意が必要。水溶性グルーには、アルコールの一種であるエタノールが含まれています。エタノールもまた、揮発するときに人の粘膜を刺激する物質。肌が弱い方やアルコールアレルギーのあるお客様、施術中に目が開きやすい方には向きません。

アレルギーによるもの

ツイザーに使われている金属や目を保護するテープの粘着部分などにアレルギーがある方は、施術中や施術後に目が痛むことがあります。この場合、しみるというよりもまぶたが赤く腫れるのが主な症状。アレルギーは、体内に蓄積された原因物質が許容量を超えることで突然発症します。重症化させないためにも、アレルギーが疑われる場合は速やかに専門医を受診していただき、適切な処置を受けることが大切です。

コンディションや体質によるもの

当日のコンディションや元々の体質も、施術に影響を与えます。

・ドライアイで目が乾燥している
・ホルモンバランスが乱れている
・寝不足、または体調がすぐれない
・アレルギー体質
上記に該当する場合、ホルムアルデヒドやエタノールなどの刺激を感じやすい傾向にあります。目がしみるリスクを避けるには、施術前のカウンセリングで目の状態や体調を確認し、お客様のコンディションに合わせて対応するのが望ましいでしょう。

「目がしみる」といわれたときの対処法は?

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では、お客様から「目がしみる」といわれたときは、どう対処したら良いのでしょうか?

揮発成分をブロアーで飛ばす

揮発成分は空気よりも重たい性質を持ちます。そのため「目がしみる」といわれたときは、目元に揮発成分が留まっている可能性も。お客様によっては「グルーが目に入った」と思われる方もいるようですが、粘り気のあるグルーが目に入ることは通常では考えられません。ブロアーなどを使って揮発成分を飛ばすように目の周りを乾かしていけば、症状は和らぎます。ちなみに、ブロアーは頭側から鼻・口に向けて空気が流れるようにあてるのがポイント。そうすることで目に直接風をあてることなく、揮発成分を拡散できます。

ラッシュリフトの場合はグルーバームに変更する

ラッシュリフトで目の刺激を訴えられるお客様の場合は、グルーバームへの変更を検討しましょう。グルーバームは水溶性グルーとは異なり、塗布後に硬化しないのが特徴。エタノールが含まれていないアイテムも多く、目の刺激に配慮されています。
ただし、毛質が硬く太い方は、グルーバームだけではきれいに巻き上げられないことも。その場合は、水溶性グルーとの併用がおすすめです。水溶性グルーの量を減らしつつ、足りない分をグルーバームで補うとうまく巻き上げられます。

施術の方法を変える

ホルムアルデヒドに反応して目の違和感が生じている場合は、思い切って施術方法を変えてみるのもひとつの手です。一般的に、マツエクは自まつげの1~1.5mm離れた位置で装着することが推奨されています。しかし、目がしみてしまうお客様には適正範囲内ギリギリの、根元から1.5mm離したところに装着するのがベター。そうすることで、刺激やかゆみが起きにくく、目がしみるリスクを減らせます。また、エクステの装着本数を減らすのも効果的。装着する本数が減れば、その分グルーの使用量は少なくて済みます。

ただし、いずれの場合もお客様と相談のうえで行うことが重要です。良かれと思ってしたことであっても、マツエクの装着位置を変えたり本数を減らしたりすれば、当然仕上がりに影響が出ます。お客様が提案に納得された場合に、ぜひ試してみてください。

テープの貼り方を見直す

「目がしみる」といわれたときは、テープの貼り方を今一度見直してみましょう。テープはまぶたを保護しつつ、まつげの根元を見やすくするためのものです。しかし、テープワークに慣れていないアイデザイナーは、まぶたを引き上げすぎてしまうことがあります。結果、施術中に目が開いてしまい、揮発成分がしみる原因になるのです。テープワークでは必要以上に皮膚を引っ張りすぎないよう心掛け、目が開いていないことを確認してから施術に入るようにしましょう。

施術の前後で目薬を差してもらう

毎回目がしみるお客様には、施術を始める前と施術が終わったあとに目薬を差してもらうのがおすすめ。人は、まばたきによって瞳に涙を供給しています。そのため、長時間まぶたを閉じた状態が続くと、特に充血目やドライアイの方は目が乾燥しやすくなるのです。
目がしみやすいお客様には「もし目薬をお持ちでしたら、差しておかれますか?」「良ければ次回は目薬をお持ちくださいね」などの声掛けを。ホルムアルデヒドの刺激を軽減しつつ、お客様の気持ちに寄り添った接客が実現できます。

万一グルーが目に入ったら?処置方法を確認しておこう

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グルーが目に入るなど、アイデザイナーとして本来あってはならないこと。しかし、施術中に寝てしまったお客様が寝ぼけてまぶたをこすったり目を開けてしまったりすることで、グルーが目に入ってしまう可能性もゼロではありません

もしこういった場面に遭遇した場合は、まずお客様に今の状況を説明することが最優先。説明しないまま流水処置をしようとすると、お客様は「アイデザイナーが失敗したのでは…」と不信感を覚えます。サロン側のミスではないことを伝えるためにも「起きられたタイミングで目が開いてしまったようなのですが、しみていませんか?」と最初に声を掛けることが大切です。

お客様や目の状態を観察し、もしもグルーが入っているようであれば、15分以上流水で目を洗ってもらったあとに医療機関への受診を促しましょう。仮に問題ないように見えたとしても、アイデザイナーが医療的な判断を行うことはNG。必ず、専門医の指示に従うようにしてください。

また、一度しみたことがあるお客様には「今回も刺激を受ける可能性が高い」ことをしっかりと伝えたうえで施術を行うのがベスト。問題が起きたあとで認識の食い違いが発生しないよう、事前に同意書を書いていただくのも良いでしょう。同意書はサロンやアイデザイナーを守るためのものです。お客様とのトラブルを避けるためにも、あらかじめ準備しておくことをおすすめします。

まとめ

揮発性の高いグルーを使う以上は、どのお客様もしみる可能性があります。しかし「目がしみるのは仕方ない」と諦めるのは、プロのアイデザイナーとしてあってはならないこと。小さなことだとしても、お客様からの申し出に的確に対応できれば、アイデザイナーとしての価値は高まります。何よりも、お客様が安心して施術を受けられるように努めるのがアイデザイナーの役目です。お客様のコンディションや体調も確認しつつ、目元の刺激が起きにくい方法を模索していきましょう。

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