パーソナルカラー診断の資格取得について解説!アイデザイナーのキャリアアップに!

パーソナルカラー診断の資格を取得することは、アイデザイナーや美容師にとって多くのメリットがあります。しかし「パーソナルカラー診断士になるにはどうすれば良い?」と疑問に思う方もいるでしょう。今回は、パーソナルカラー診断の資格の種類や選び方、資格取得後のキャリア展開などについて詳しくお伝えします。アイデザイナーや美容師としてさらにスキルアップしたい方は、ぜひ参考にしてください。
パーソナルカラー診断とは?資格取得のメリット
そもそも、「パーソナルカラー診断とはどういうもの?」「パーソナルカラー診断の資格はいらないのでは?」と思う方もいるはず。まずは、パーソナルカラー診断の概要と、アイデザイナーや美容師が資格を取得するメリットを把握しておきましょう。
パーソナルカラー診断とは
パーソナルカラー診断とは、生まれながらの肌や目、髪の色などをもとに、似合う色を導き出すものです。パーソナルカラーに合わせてメイクやヘアカラーをすることで、その人の良さを引き立て、美しく見せることができます。
パーソナルカラーは、まずイエローベース・ブルーベースの2つのアンダートーンに分けられます。そして、このアンダートーンをさらに2つずつ分け、4タイプにしたものが「4シーズン分類」です。4シーズン分類では、スプリング・サマー・オータム・ウィンターから、似合う色タイプを診断します。また、4シーズン分類をさらに4つずつに分類した「16タイプ・パーソナルカラー™」もあり、より細かく似合う色を導き出すことが可能です。
美容業界におけるパーソナルカラー診断の需要
パーソナルカラー診断は、近年美容業界でもニーズが高まっています。インターネットやSNSが普及し、「多くの情報から自分にぴったりのものを見極めたい」「見た目の印象をアップさせて周りに認められたい」という方が増えたことが、パーソナルカラー診断が注目される要因のひとつでしょう。アイデザイナーや美容師がパーソナルカラー診断の資格を取得することで、よりニーズに合ったサービスを提供でき、お客様の満足度を上げられるはずです。
アイデザイナー・美容師がパーソナルカラー資格を取得するメリット
インターネット上では、パーソナルカラー診断の資格は「意味がない」という言葉を目にすることもあります。しかし、アイデザイナーや美容師がパーソナルカラー診断の資格を取得すると、次のようなメリットを得られるのです。
・メイクやヘアカラーなどでお客様に似合う色を提案できる
・お客様とのコミュニケーション活発化につながる
・競合店舗との差別化を図れる
パーソナルカラー診断の資格を持つ最大のメリットは、お客様により似合うメイクやヘアカラーを提案できること。美意識の高いお客様も増えているため、専門的な知識をもとにしたアドバイスによってコミュニケーションの活発化にもつながるでしょう。また、競合が多い美容業界においては、パーソナルカラー診断などプラスアルファのサービスによって差別化を図れるメリットもあります。
おすすめのパーソナルカラー診断資格5選
パーソナルカラー診断の資格は、さまざまな団体や協会が運営し、それぞれ異なる特徴があります。ここでは、おすすめのパーソナルカラー診断資格をご紹介します。
色彩技能パーソナルカラー検定®
「色彩技能パーソナルカラー検定®」は、NPO法人日本パーソナルカラー協会が運営する検定です。色の基礎知識はもちろんのこと、実践的な技能を養えるよう、色を細かく見分ける問題を多く出題。ファッションやメイク、デザインなど幅広い仕事に活用でき、学校や企業にも導入されています。
色彩技能パーソナルカラー検定®には、モジュール1(初級)・モジュール2(中級)・モジュール3(上級)があり、モジュール1から順に資格を取得するシステムになっています。なお、モジュール1と2は併願受験も可能です。
NPO法人日本パーソナルカラー協会認定資格
色彩技能パーソナルカラー検定®のモジュール3(上級)を取得した方は、さらなるスキルアップのために、NPO法人日本パーソナルカラー協会の「JPCA講師」と「JPCAパーソナルカラーアナリスト®」の認定資格を取得できます。JPCA講師は、色彩技能パーソナルカラー検定®の指導者として活動できる資格です。色彩に関するセミナーや企業研修の講師、商品開発などにも活用できます。
また、JPCAパーソナルカラーアナリスト®は、パーソナルカラーの分析診断ができる認定資格です。専門知識と色彩技能を活かし、より的確な診断結果を出せる方に資格が与えられます。パーソナルカラーのアナリストとして開業を目指したい方にもおすすめです。
パーソナルカラリスト検定
「パーソナルカラリスト検定」とは、一般社団法人日本カラリスト協会が運営する、色彩知識と配色調和の技能を身につける検定です。この検定では、カラリストに必要な「CUS®(カラーアンダートーンシステム)」という色彩理論を学びます。加えてイエロー・ブルーのアンダートーンや、4シーズン分類の知識を活かすことで、さまざまな仕事に役立てられるでしょう。パーソナルカラリスト検定は公式テキストで独学する方法と、スクール・講座を受講して勉強する方法があります。
パーソナルカラー実務検定
「パーソナルカラー実務検定」は、一般社団法人ICBI(パーソナルカラー実務検定協会)が運営する検定試験です。こちらの実務検定は1級~3級まであり、3級では初級編として色の基本的な知識、2級ではパーソナルカラーについてより専門的な分野の試験を行います。そして、1級ではパーソナルカラーのプロとして活動するための知識と技術を習得する内容です。パーソナルカラー診断、コンサルティングの手法などについて学べ、パーソナルカラーアナリストや美容関係の仕事に幅広く活かせるでしょう。
16タイプ・パーソナルカラーアナリスト®養成コース
「16タイプ・パーソナルカラーアナリスト®養成コース」は、ラピスアカデミーで実施されている養成コースです。16タイプ・パーソナルカラー™は、アメリカで生まれた4シーズン分類のパーソナルカラー診断を16タイプに細かく分類し、どんな民族でも似合う色が見つかるように花岡ふみよ氏によって考案されました。より適したカラー診断が簡単にできる方法として、日本だけでなく海外でも注目を集めています。
パーソナルカラー診断資格の選び方
パーソナルカラー診断の資格は「どれがいいの?」と迷っている方も多いかもしれません。その場合は、次のような基準でパーソナルカラー診断資格を選んでみましょう。
目的や資格取得後のキャリアに合わせて選ぶ
パーソナルカラー診断資格は、目的や資格取得後のキャリアを明確にしてから選ぶと良いでしょう。アイデザイナーや美容師など、今の仕事に活かすために資格を取得したい方は、どの資格を選んでも役立つといえます。ただし、例えばイメージコンサルタントとして働きたい場合は、コンサルティング知識・技能を習得できる資格でなければなりません。また、パーソナルカラー診断士の求人によっては4タイプではなく16タイプのパーソナルカラー診断資格が必須条件の場合もあるため、注意が必要です。
試験期間や資格の取得方法で選ぶ
パーソナルカラー診断資格は、それぞれ試験時期が異なります。そのため、早々に資格を取得したい場合は、試験時期が近いものを選ぶのもひとつの方法です。また、パーソナルカラー診断資格の学習は、独学で進める方法とスクールに通う方法があります。試験はオンラインで受けられるものもあるため、自分に合った方法を選びましょう。
資格の認知度と信頼性で選ぶ
資格を取得したことをアピールしたいのであれば、知名度や信頼度の高い資格を選ぶのがおすすめ。これまでの受験者数や、外部機関からの認証の有無などをチェックし、知名度・信頼度の観点から資格を選ぶのも良いでしょう。比較的知名度のある資格を持っていれば、美意識の高いお客様の目に留まり、集客につながる可能性があります。
資格取得にかかる費用で決める
パーソナルカラー診断資格は、資格取得にかかる金額もしっかりと確認することが大切です。受験料は1万円前後に設定されているものが多いですが、別途テキスト代がかかる試験や、講座の受講料が必要なケースもあります。そのため、ある程度予算を決めて、予算に合わせて資格を選ぶと良いでしょう。
パーソナルカラー診断資格取得後のキャリア展開
パーソナルカラー診断の資格は、アイデザイナーの仕事にどのように活用できるのでしょうか?ここからは、資格取得後の具体的なキャリア展開について見ていきます。
アイデザインへの活用
パーソナルカラー診断の資格は、アイデザインにおいても活用しやすい資格です。例えば、カラエクはお客様のパーソナルカラーに合わせて選ぶことで、一人ひとりの魅力を引き出せるでしょう。イエローベースの方には黄みや赤みのある色、ブルーベースの方には青みの強い色やシャーベットカラーがおすすめ。瞳や肌の色を間近で確認できるアイデザイナーだからこそ、より良いデザインの提供が可能です。
パーソナルカラー診断資格を活かしたサロンメニューの開発
資格取得後は、サロンメニューを開発するのも良いでしょう。アイデザインだけでなく、パーソナルカラー診断を活かしたメイク講座やワークショップなどを開催すれば、集客につながるはず。また、顔タイプ診断®資格や骨格診断資格も併せて取得すれば、ますますメニューの幅が広がりそうです。資格を活かしたイベントを定期的に開催すれば、リピーターも見込まれます。
独立開業やフリーランスとして活動
パーソナルカラー診断の資格を活かし、独自メニューを展開するなどして集客が安定してきたら、独立開業やフリーランスとして働く方法もあります。独立する場合は、十分な資金を準備しておき、経営についてもしっかりと学んでおきましょう。また、万が一のトラブルに備えて施設賠償責任保険へ加入するなど、リスクへの対策を取っておくことも大切です。
パーソナルカラー診断資格を長く活かすために
パーソナルカラー診断資格を長く仕事に活かすためには、継続してスキルを磨くようにしましょう。ここでは、スキルアップの方法や重要性をお伝えします。
色彩に関する学習の継続・キャリアアップ
パーソナルカラー診断資格を運営する団体や協会では、資格取得者のために、より専門性の高い資格が目指せる養成講座を定期的に開催しています。パーソナルカラー診断の資格を活かし、色彩診断士や認定講師を目指せる講座などもあり、さらなるキャリアアップが可能です。
最新トレンドの把握とテクノロジーへの対応
パーソナルカラー診断資格の取得後は、お客様のニーズに対応できるようトレンドを把握する必要があります。SNSやYouTube、雑誌など、お客様に人気の媒体をチェックしてみると良いでしょう。
また、パーソナルカラー診断資格を活かすためには、新たなテクノロジーへの対応も大切です。例えば、近年注目を集めているのが、AIによる無料のパーソナルカラー診断。パーソナルカラー診断士の仕事がAIに取って代わられてしまわないためには、色彩の知識や実践スキルを磨き続けることが重要です。外見で診断するだけではなく、仕草や声、生活スタイルなども考慮しながらパーソナルカラーを導き出せるのは人だからこそできること。お客様に満足してもらえるような診断ができるよう、日々スキルを磨いていきましょう。
まとめ
パーソナルカラー診断の資格は、アイデザイナーや美容師の仕事に活かせる多くのメリットを得られる可能性があります。お客様のニーズに応えてより良いサービスを提供するためにも、資格を取得してキャリアアップを目指してみてはいかがでしょうか?パーソナルカラー診断の資格はさまざまあり、費用や難易度も異なるため、比較検討して自分に合ったものを選んでみてください。
※色彩技能パーソナルカラー診断®はNPO法人日本パーソナルカラー協会が考案した診断方法です。
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