「つけ放題」と「本数制限」の違いとは?両者のメリットや魅力を解説します!
あなたのサロンでは、つけ放題と本数制限のどちらをメインにしていますか?また、きちんとそれぞれの魅力を活かせていますか?2つを上手に使い分けられると、新規集客やリピート率の上昇にも役立ちます。今回はつけ放題と本数制限の違いを改めて確認した上で、それぞれを活かすための方法について学んでいきましょう!
つけ放題・本数制限の違いとは?
マツエクの料金体系には、つけ放題と本数制限の2種類があることはご存知ですよね。では、お客様目線になると、それぞれの違いや特徴には何があるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
つけ放題
つけ放題の中にも“○本までつけ放題”と“○分つけ放題”の2種類があります。最近は「○分つけ放題!」と広告しているサロンも多いですよね。お客様側から見た、つけ放題のメリット、デメリットを確認しましょう。
メリット
- とにかくたくさんつけたい人におすすめ
- 安心できる
の2点がメリット。ボリュームのある目元が好みのお客様にとっては、金額を気にせずつけられるつけ放題は魅力的ですね。また、マツエク初心者のお客様は相場が分からないことも多いため、つけ放題の方が安心できることも。
デメリット
- サロンによっては安いエクステやグルーを使用している
- 時間制つけ放題の場合、アイリストの腕によって本数が左右される
- 好みのデザインにならないことも
の3点がデメリット。サロンによって違いはありますが、中には安いエクステやグルーを使用して原価を下げているところも。それによって、つけまつげのような質感になったり、モチが悪くなることも考えられます。質を重視する人にはやや不向きです。また、時間制つけ放題の場合は、アイリストの施術スピードによって付けられる本数が変わってくる可能性が。そのため、最低保証の本数を設けているサロンもあるようです。これはメリット、デメリットの両方になり得るのですが、つけ放題の場合デザインよりもボリュームを重視するため、好みのデザインにならないことも考えられます。つけ放題でデザインを重視するとなると、本数制限の方がお得かもしれませんね。
本数制限
本数制限とは“両目80本6000円”など、本数によって料金を定めているプラン。こちらも、メリットとデメリットの両方を確認しましょう。
メリット
- 好みのデザインに仕上がる
- 丁寧な施術を受けられる
- あまり本数が多くない場合は本数制限の方がお得になることも
の3点がメリット。本数制限の場合、しっかりお客様とカウンセリングを行った上でデザインを決定し、施術に入りますよね。時間よりもデザインの完成度を重視するため、好みのデザインや、綺麗な仕上がりになるのです。また、ナチュラルな仕上がりを好まれる場合、本数をあまり必要としないケースも。その場合はつけ放題より本数制限の方がお得になることも考えられます。
デメリット
- ボリュームが欲しい場合は割高になる
- マツエク初心者のお客様にとっては適正料金かどうか分かりづらい
の2点がデメリット。「150本はつけて欲しい!」など、とにかくボリューム感を重視されるお客様の場合、本数制限を選択すると割高になります。また、つけ放題のメリットでも説明しましたが、マツエク初心者のお客様は料金の相場が分からないことも。適正な料金かどうか判断できず、予約を躊躇される可能性もあります。
さて、お客様目線でのマツエクの「つけ放題」と「本数制限」の特徴が分かったところで、サロン側から見た「つけ放題のビジネス」について学んでいきましょう!
「つけ放題」ビジネスと、自まつげ選定の関係
最近では“つけ放題”を広告しているサロンが多いのですが、サロン側にとってどのようなメリットがあるのでしょうか。
①集客がUPする
マツエク初心者のお客様がいるとします。どちらのサロンが選ばれやすいと思いますか?
Aサロン:ミンク80本3500円
Bサロン:ミンク80分つけ放題6500円
答えはBサロンです。「Aの方がお得!」と考えるかもしれませんが、昨今のマツエクユーザーはつけ放題を好む傾向にあります。というのも「お得感があるから」だけでなく、つけ放題という言葉に「安心感」を得ることができるからです。先ほど「マツエク初心者のお客様は適正な相場が分からない」と説明したように、「自分の希望するデザインに何本エクステが必要なのか分からない」ことも多いのです。リーズナブルな価格の本数制限プランがあったとしても、果たしてその本数で希望するデザインが叶うのかどうか分からないと不安ですよね。そのため、集客の入り口としてつけ放題プランを設けるのは、サロン側にとってメリットになると考えられます。
②リペア回数が多くなる
ボリュームを求めてつけ放題を選ばれるお客様は、常にフサフサのマツエクを求められていますよね。たくさんマツエクをつけたとしても、フサフサな状態を保つためにはこまめなリペアが必要です。結果的にリペア回数が多くなり、頻繁にサロンに通ってもらえることはサロン側のメリットになり得るでしょう。
つけ放題における自まつげ選定
サロン側のつけ放題に関するメリットを説明しましたが、注意すべき点もあります。それは自まつげの選定です。つけ放題の場合、満足感をだすためにまだ成長途中の自まつげにエクステを装着せざるを得ないことも。本来なら成長途中の自まつげを選定することはNG。しかし、「最低でも160本以上つけて欲しい」とオーダーされた場合、自まつげの本数や状態にもよりますが、退行期のまつげだけを選定すると、160本つけられない可能性もあります。
そうなると、成長途中や休止期の自まつげに装着せざるを得ないですね。その場合はお客様に
「160本はつけて欲しいとのことですが、お客様の場合エクステを装着するのに適したまつげは、○本程度です。どうしても160本を希望されるのであれば、成長途中や抜けやすいまつげにもつけなくてはなりません。リペアまでの時期が短くなったり、成長途中のまつげごと抜け落ちる可能性もありますが、それでもよろしいですか?」
と了承を得ることがトラブル回避につながります。お客様のオーダーを叶えることはもちろん大切ですが、アイリストにしか分からないリスクを説明して、適切な提案をすることも必要です。
少ない本数でも仕上がりを良くする「本数制限」のコツ
ここからは、本数制限について見ていきましょう。本数制限の場合、ボリュームよりも丁寧かつ自然にエクステをつけて欲しいというお客様がほとんど。ボリュームで仕上がりをカバーすることはできないため、少ない本数でも仕上がりを良くするには「提案力」と「技術力」が重要になります。
①提案力
少ない本数でもお客様のなりたいイメージを叶えるためには、カウンセリングの時間を大切にしましょう。カウンセリングの時間をしっかり確保し、なりたいイメージを聞き出すことが必要です。この部分がしっかりできていないと、納得いく仕上がりにならない可能性も。カウンセリング時に実際の画像をお見せして、お客様とアイリストの仕上がりイメージに乖離がないか確認するとよいですね。ここからは、少ない本数でも希望を叶えるための例をご紹介します。
【例1】少ない本数でもボリューム感を叶える
少ない本数でもボリューム感が欲しいというお客様の場合、ボリュームラッシュまたは太めのエクステをミックスする方法を提案してみましょう。健康な自まつげが少ない場合や、自まつげの幅が広い場合に使えるコツです。
【例2】少ない本数でもパッチリ見せる
目をパッチリ見せたい場合、強めカールや長めのエクステを提案すると良いでしょう。少ない本数でも目力を強調し、パッチリ見せることができます。
下記の記事でも提案力に関する情報をご紹介しているので、参考にしてみてくださいね。
②技術力
少ない本数だからこそ、ちょっとした向きの違いやバランスの偏りが気になるもの。アイリストの技術力が問われますね。ここでは、少ない本数の施術時に使えるコツをお伝えします。
【例1】エクステの隙間を目立たせない
目幅が広い人や、まつげの間隔が広い人の場合、本数が少ないと隙間が目立ってしまいます。まずは、バランス良く配置することが大切。エクステ同士の隙間を見えにくくしたい場合、カールは弱めのものを選ぶと良いでしょう。強いカールはまつげが上がっている分、隙間が目立ちやすくなります。
【例2】接着面をしっかり確保する
本数が少ない場合、バラつきを抑えることが綺麗な仕上がりに繋がります。しっかりと接着面を確保することで自まつげに固定され、エクステの向きが変わりにくくなるのです。カールが強いエクステや、自まつげのクセが強い場合は絡め付けで対応すると良いでしょう。
これまでもBeautéでは、技術力に関する様々な情報をご紹介してきました。ぜひ下記の記事も参考にしてみてくださいね!
まとめ
つけ放題と本数制限、それぞれの特徴やメリット、デメリットがお分かりいただけましたか?最近では、つけ放題と本数制限の両方を設定しているサロンも増えているようです。集客の入り口としてつけ放題を設けると、新規顧客の開拓が見込めるでしょう。つけ放題でサロンの魅力を体験した後、本数制限に移行してもらえるとリピート率の上昇が期待できますね。どちらも違った魅力を持つ“つけ放題”と“本数制限”。サロンの状況によって上手く使い分けましょう。
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