そろそろ気になる…「加齢」でまつげはどうなるの?傾向と対策とは

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年を取ることは、決して悪いことではないハズ。でも、女性の心理としては複雑ですよね…。髪の毛においては「コシがなくなる」、肌は「ハリがなくなる」など、加齢が進むことで若い頃とは少しずつ変化が訪れるものです。加齢による変化は、当然まつげにも訪れます。では、まつげに起きる加齢の変化とは、どのようなものなのでしょうか。お客様と同じ目線で会話するためにも、事実としてどのような現象が起きるのか、その傾向と対策を学んでおきましょう。

加齢でまつげはどうなる?

まつげのトラブルといえば、「抜け」や「減り」などの量に関するものから、「短くなる」や「コシがなくなる」など質 に関するものまでさまざま。加齢によって、まつげにはどのような変化が起きるのでしょうか。

土台(まぶた)の変化がまつげにも影響を与える

年を重ねることで、肌に変化が現れるように、まつげの土台となるまぶたにも変化がみられるようになります。髪の毛よりも生え変わりのペースが速いまつげには、生え際の皮膚の状態に影響を受けやすいという特徴が。

若いころには、まつげを作る役割を果たしている“毛母細胞”が、皮膚の中で活発に分裂を繰り返しています。細胞の活動が盛んなので、栄養たっぷりの太くて長いまつげが育つのです。しかし、加齢が進むにつれ、毛母細胞の動きも鈍くなっていきます。皮膚の血流も悪くなることから、次第に短くて細いまつげしか生えてこなくなる状況に。40歳を過ぎるころから、徐々に細胞の動きに変化があらわれるため、40歳が近づくころにはケアを行っておかなければいけません

加齢によって起きるまつげの変化を、以下にまとめてみました。

・抜けやすくなる

・短くなる

・細くなる

・量が少なくなる

・コシがなくなる

加齢がまつげに与えるダメージは、意外と多いもの。しかし、ストレスやこすれなどの刺激が原因だと考えられるケースもあります。加齢だけでなく、栄養状態などが原因となっている場合もあるので、あらゆる方面から観察をすることが重要です。

加齢による変化が起きる原因とは?

先ほどご紹介した、加齢による土台の変化だけでなく、年を重ねることでまつげに起きる変化 は、さまざまなものが要因になっていると考えられています。お客様のまつげに起きているトラブルが、加齢によるものなのか、それともまた別のものなのかを見分けるためにも、変化の原因について学んでおきましょう。

血管の老化

たるみが出たり、乾燥が気になったりと、目元は他の部分よりも加齢の影響を受けやすいパーツです。まつげの生育にも影響する目元は、なぜ加齢の影響を受けやすいのか…。

それは、「血流」が関係している からなのです。

頭髪の薄毛治療に、血行促進が良い影響を与えるように、まつげにも血流の良さが重要となります。血行不良が体のあちこちに不調をきたすのと同じく、目元の血管が老化することで起きる血流の低下は、まつげの生育に大きな影響を与えてしまうのです。血管の中を流れる血液の中には、酸素や栄養も存在しています。体を正常に保つために必要な酸素や栄養は、丈夫な血管によって全身へ。しかし血管自体がもろくなってしまえば、血液を運ぶ機能が低下してしまい、酸素や栄養もいきわたりづらい状況になってしまいます。まつげも例外ではなく、老朽化した血管の影響を受けるもの。まつげが伸びづらくなったり、細くなったりするのは、血管の老化も原因のひとつだと考えられるのです。

ホルモンバランスの変化

女性は、男性に比べホルモンの影響を受けやすいもの。加齢によっておこるまつげの変化も、ホルモンのバランスに変化が起きることで、発生しているケースもあります。

女性ホルモンの中にあるエストロゲンプロゲステロンという、二種類のホルモン。エストロゲンというホルモンは、女性らしい体へと変化させるホルモンですが、体内でコラーゲンを生成するためにも欠かせない存在だということが知られています。美肌目的でコラーゲンドリンクなどを飲む女性も多くいますが、美しいまつげを育成するためにも、コラーゲンは欠かせない物質なのです。一方のプロゲステロンというホルモンは、月経前のイライラなどを起こすホルモンだと言われています。厄介なイメージを抱くかたもいるかもしれませんが、実はこのプロゲステロンは、まつげの周期を伸ばすという役割も持っているホルモンなのです。

女性は加齢が進むと、個人差はあれ、いつか閉経のときを迎えます。閉経すると、エストロゲンとプロゲステロンが急激に減少。ホルモンバランスが崩れてしまうため、まつげにも影響を与えてしまうのです。“まつげがすぐに抜けてしまう”や“まつげのコシがなくなった”という症状は、ホルモンバランスの影響で起きている場合もあるということを、頭に入れておきましょう。

アイメイクで受けたダメージの蓄積

年を重ねた女性は、当然ながら若い女性よりも長い期間メイクを続けているものです。アイメイクは、まつげにとって負担となるものも多く、正しい使い方ができていなければ、ダメージの原因にもなってしまいます。

メイクの時に必ずビューラーを使ってきた人は、そうでない人に比べ、まつげの量が少なくなる傾向に。まつげは、皮膚の浅い位置に毛根があるため髪の毛やまゆげよりも刺激に弱いという特性があります。そのため、長年ビューラーを使用していると、まつげが弱くなったり切れやすくなったりするのです。

ビューラーによるダメージだけでなく、アイシャドウやアイラインなどのメイクがしっかりと落ちきっていないのも、まつげにとってはよくないこと。落としきれなかったメイクがまつげの毛根に蓄積され、毛根にフタをしてしまうような状態になってしまうのです。毛根が呼吸できない状態になってしまうため、まつげの発育にも悪影響を与えてしまいます。

 

細胞の減少や血管の老化は、年を重ねる以上防ぎようのないことです。女性にとって“加齢”はナイーブな問題ですが、絶対に避けて通れない事実でもあります。どうしても止められないものに、どう対応していくかが大切。お客様の不安をあおるのではなく、事実としてお話しし、これからどう対応していくのかを一緒に考えていくようにしましょう。

対策はできるのか?

ただ加齢の流れに身を任せるのではなく、できる対策は行っていきたいものです。そこで、加齢によるまつげのダメージに抵抗できるような、対策方法についてまとめてみました。

アンチエイジング成分配合のケアアイテムを使う

土台となる皮膚の影響を受けやすい、まつげ。加齢による抜けや毛量の減少をゆるやかにするためには、アンチエイジングの成分が配合された、アイケアアイテムを使用するのもひとつの方法です。

加齢に抵抗する物質として、今話題を集めているのが「グロスファクター」 という物質。人の体内で作られている“タンパク質”の一種で、細胞が生まれ変わるのをサポートする力がある物質として注目されています。

このグロスファクターは、細胞を活性化する力があると言われている物質。そのため、グロスファクター配合のアイテムは、加齢によるダメージの進行スピードを遅らせる可能性があるものとして、話題を集めています。

今はまだ若いお客様でも、早めにこのようなアイテムを使用することで、将来のまつげをまもることにもつながるものです。加齢による抜け毛予防のためにも、早め早めに対策を促していきましょう。

自まつげの負担とならないエクステをつけるのも大切

美容液などのケアアイテムを使って、今あるまつげをケアするのも大切なことです。しかし、それ以前にできる対策としてご紹介したいのが、 “負担のないエクステをする” ということ。お客様の要望を叶えることも大切ですが、未来のまつげを守るためには、自まつげの量や長さに見合ったエクステをつけるのが最も重要です。重さでダメージを与えないためにも、しっかりとカウンセリングを行い、美しさとダメージ対策の両方を叶えられる施術を行なっていきましょう。

まとめ

加齢には逆らえなくても、できる限り美しくありたいと思うのが、女性の本心。すでに加齢ダメージを受けているかたには、これからどのようにまつげを守っていくのか。これから年を重ねていくというかたには、将来のまつげを守れるよう、アイリストとしてアプローチしていきましょう。180907Eue

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