【技術解説】2024年人気がとまらないワンホンマツエク!業界内でも大注目のワンホンマツエクの作り方&ポイントを紹介

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SNSで大きな話題になっているワンホンマツエクを知っていますか?

アイラッシュワールドカップではセミナーが開催されたり、ビューティーワールドジャパンの「EYELASH GARAGE(アイラッシュガレージ)」によるデモンストレーションステージで取り上げられたりと、マツエク業界でも注目のデザインです。

そこで今回は、今後導入を検討しているサロンに向けてワンホンマツエクの特徴や作り方を紹介します。

また、人気のアイデザイナーたちが実践しているポイントをお伝えします。

最新トレンドとして注目のワンホンマツエクとは?

ワンホンマツエクのワンホンは中国語であり、漢字では「網紅」と表記します。

この網紅の網(ワン)はインターネット。紅(ホン)は有名という意味。直訳するとインターネットで有名な人=中国のインフルエンサーとなります。

中国では「ワンホンメイク」や「ワンホンヘア」のように、流行りのものにワンホンと付けて呼ぶことがあるようです。ワンホンマツエクも同じように、中国で人気のマツエクデザインとして名付けられました。

最新トレンドとして注目のワンホンマツエクとは?出典:@eyemim_さん

ワンホンマツエクの特徴は、長いエクステと短いエクステを組み合わせ 等間隔にツノのような束感を出し、ツノとツノの間を短いエクステで埋めるところです。

短い毛の間に束感のある長い毛を配置することで、メリハリのある目元が作れます。

こちらのデザインでは、短い部分に8mm×0.1mm、長い部分に10、11、12mm×0.15mm(目頭には9mm×0.15mmも使用)のCカールを装着して、ナチュラルでありつつ印象的な目元に仕上げています。

このようにお客様の目の形やまつげの状態を見つつ、デザインを考えていきましょう。

ワンホンマツエクの人気デザイン3選

ワンホンマツエクのデザインで人気なのが、Kim-Kスタイルとアニメスタイルです。

それぞれのデザインと特徴を紹介します。

欧米で人気のKim‐K スタイル

ワンホンマツエク 欧米で人気のKim‐K スタイル出典:@annmoss_maiさん

全体的にボリュームがありゴージャスな印象の「Kim‐Kスタイル」は、ワンホンマツエクの原型といわれており、欧米で人気のタレント キム・カーダシアンの目元を再現したマツエクデザインです。

しかし、ナチュラルスタイルが人気の日本では、欧米スタイルがあまり支持されません。

そのため日本では、Kim-Kスタイルの良さを残しつつ、日本人好みにエクステの量や長さを調整したデザインが人気です。

アジアで人気のアニメスタイル

ワンホンマツエク アジアで人気のアニメスタイル 出典:@handkins_2さん

Kim-Kスタイルをアジア向けにアップデートさせたデザインが、漫画のキャラクターのようなぱっちりとした目元が作れるアニメスタイルのワンホンマツエクです。

メリハリや立体感のある目元を作れますが、適度に抜け感が出るため強調されすぎません

番外編:Kim-Kスタイル+アニメスタイル

ワンホンマツエク Kim-Kスタイル+アニメスタイル出典:@annmoss_maiさん

こちらはKim-Kスタイルとアニメスタイルを組み合わせたデザインです。

2つのスタイルを組み合わせると、目立ちすぎず印象的な目元を作ることができます。

このように各スタイルの良い部分を掛け合せたデザインもおすすめです。

ワンホンマツエクのやり方

ワンホンマツエクは、まつげをナチュラルに盛りたい方や、トレンドスタイルに挑戦したい方にぴったりのデザインです。

複雑なデザインのワンホンマツエクは、施術難易度が高いといわれています。

さまざまなお客様の要望に応えられるように、まずはワンホンマツエクの作り方の基本をマスターしましょう。

ワンホンマツエクの基本の作り方

1.長いエクステ(ツノになる部分)を等間隔にマッピングし、まつげに装着する

2.全体のバランスを見ながら、ツノとツノの間を短いエクステで埋めていく

3.コーティング剤でスタイリングする

ワンホンマツエクを作るときは、 短いエクステを付けすぎない(間を埋めすぎない)ようにしましょう。

仕上げにツノの部分を撫でてあげるようにコーティング材(美容液など)を付けると、ワンホンデザインがより引き立ちます。

ワンホンマツエクを失敗させない4つのポイント

ワンホンマツエクをきれいに仕上げるには、特徴であるツノを際立たせることが大切です。

お客様のまつげの量や目幅にもよりますが、ワンホンデザインを作る際におさえておきたいポイントがあります。

  • ポイント1 ツノは、片目に6本~7本くらいにする

  ツノが多すぎても少なすぎても、メリハリがきれいに出せずに不自然な仕上がりになる可能性があります。

目幅にもよりますが、6本~7本くらいだと隙間を埋めやすくなり自然に仕上がります。

  • ポイント2 ツノとツノの間隔を均等にする

  均等に配置をすることで隙間を埋めやすくなるので、ツノを際立たせ、バランスよく仕上がります。

また、短いエクステで華やかにしたり、ナチュラルにしたりするなど印象を変化させやすくなります。

  • ポイント3 ハイポイントのツノに支えのエクステを装着する

  中心のツノのサイドに、1㎜短いエクステを装着して馴染ませることで、ツノを支えて束感を出すことができます。

  • ポイント4 長いエクステと短いエクステは3㎜の差をつける

  ツノを際立たせるには、差をつける必要がありますが、差をつけすぎると不自然な仕上がりになりますので、2㎜~3㎜くらいの差がベストです。

ワンホンマツエクは、いくつもデザインがあり、アレンジ次第で印象を変えることができます。
お客様のスタイルや好みにあったワンホンデザインを提案していきましょう。

ワンホンマツエクのメリットとデメリット 

ワンホンマツエクのメリットとデメリットをまとめました。

ここでは、デメリットへの対処法もあわせて紹介していますので、参考にしてみて下さい。

メリットとデメリットを把握して、お客様に合わせたワンホンマツエクを提案していきましょう。

ワンホンマツエクのメリット

目頭から目尻にかけて、自然な流れを作るワンホンマツエクは、目元に立体感を出しナチュラルな華やかさを演出できる。というメリットがあります。

目を大きく見せる効果が期待できるので、一重や奥二重の方にもおすすめしたいデザインです。

ワンホンマツエクのデメリット

しかし、ワンホンマツエクには、デザインの崩れが目立ってしまう、施術が難しい場合もある。というデメリットもあります。

ここからは、対処法をあわせて紹介します。

デメリット1 デザインの崩れが目立ってしまう

  ワンホンマツエクは、エクステが1つ取れてしまうだけでも、全体のバランスが崩れてしまうほど繊細なデザインです。

また、バランスよくデザインしているため、他のエクステがしっかりついていても、欠けた部分が目立ってしまいます。

おすすめの対処法

  • 他のマツエクと比べて持ちが良い「フラットラッシュ」を軸にデザインする
  • シンプルなデザインに仕上げる
  • ツノを「バインドロック」で持続力をあげる

デメリット2 ワンホンデザインが向かない方もいる

  ワンホンマツエクは、残念ながらすべてのお客様に向いているデザインではありません。

ワンホンマツエクが難しいお客様の特徴と理由

  • まつげが長すぎる方

短いマツエクが目立たず、自まつげよりも長いツノだと目蓋にあたってしまうためワンホンの特徴である長短のメリハリを活かせない。

  • 少なすぎる、多すぎる方

等間隔にツノを作るのが難しいため、不ぞろいなデザインになる可能性がある。

 

このようなお客様からオーダーをいただいた場合には、長い部分と短い部分の濃淡が目立ちにくいワンホンマツエクになる可能性があることを事前に伝えましょう。

 

5名の人気アイデザイナーが実践ポイントを紹介

ここからは、ワンホンマツエクを作る際のポイントを活躍中のアイデザイナーたちに聞きました。

ワンホンマツエクがなかなか上手くできない方や、もっとワンホンマツエクの技術をレベルアップしたい方はぜひ参考にしてみてくださいね!

<坂田玲奈さんのポイント

  • 自まつげをしっかりリフトアップする
  • ポイントになる長いエクステは、一番上の層に作る
  • デザインにバリエーションを持たせたいときは、エクステを組み合わせる

自まつげが下がって生えていると、ワンホンマツエクのデザインが上手く作れません。

このようなお客様の場合は、まず ホットカーラーやリフト技法で自まつげを上向きにすることから始めるのがポイント。

上の層に一番長いエクステを持ってきて高さを作ると、簡単に段差が作れるそう。このとき、短い毛と長い毛の間隔を2~3mm程度空けて付けていくのが◎

また、デザインにバリエーションが欲しいときは、ボリュームラッシュの2D、3D、4Dなどを組み合わせるとデザインの幅が広がるそうです。

<大藤まいさんのポイント>

  • リフトアップされた状態でカールを変えないと、層が揃わないため綺麗に作れない

坂田さんと同じように、ワンホンマツエクのデザインを作る際は、自まつげをしっかり上げることが仕上がりを左右する重要なポイントとなるそうです。

<山中麻理江さんのポイント>

  • ツノとツノ以外の高さに3mm程度の差を付ける
  • ツノをCカールにした場合、ツノ以外はDカールにする
  • ツノは片目につき6~7本程度がおすすめ。太さはバランスを見て選ぶ

長い毛と短い毛に差を付けることで、メリハリのあるワンホンデザインが作れるそう。

またツノとツノ以外をそれぞれ同じカールで合わせると、全体のカール感が揃うので、きれいに仕上げることができるそうです。

ボリュームラッシュやフラットラッシュなどを組み合わせて、ツノの太さをランダムに作る方法をおすすめされていましたよ。

<嶽洋子さんのポイント>

  • ツノは一番上の層に付ける
  • ツノの数は、目の大きさのバランスを見極めて調整する
  • ツノをフラットラッシュで作るなら、0.1mmより0.2mmの方がおすすめ
  • ツノとツノ以外は2mm以上差を付けると、ツノが際立つ
  • 隙間の毛も層を合わせると綺麗に仕上がる

他のアイデザイナーと同じように、ツノを上の層に作ると、カール感やトップ感が出やすいといわれています。

カラーエクステを使ったワンホンマツエクも、可愛く仕上がるとのことです。

<TB kimさんのポイント>

  • ワンホンマツエクを綺麗に仕上げるためには、層の見極めが大切

ツノが突き出たように見えない部分は、層の見極めができていないからなのだとか。

まず本数の少ない束を装着してからお客様に目を開けてもらい、バランスを見ながら調整していくと上手に仕上がるそうです。

ワンホンマツエクは目元のお悩み解消にピッタリ

ナチュラルでありつつ印象的な目元を演出できるワンホンマツエクは、目が小さい、まつげが短いなどとお悩みのお客様にピッタリのデザインです。

SNSでの人気やマツエク業界の注目度の高さを見ても、これからますます人気が出ることが予想されます。

今記事で紹介した作り方やポイントを参考に、早い段階でトレンドのワンホンマツエクの技術やコツを習得して、お客様の要望に応えられるよう準備しましょう!

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