メガネの形×マツエクデザインのポイントを解説!施術時の注意点も
最近では、ファッションで伊達メガネやサングラスを掛ける方も増えていますよね。アイデザイナーとしては、トレンドのアイウェアを絡めたデザインも意識できると、提案の幅がより広げられそうです。そこで今回は、メガネとマツエクデザインの関係に注目。メガネフレームの形別に、相性の良いデザインやカウンセリングのポイントなどをまとめました。メガネのお客様へのご提案にぜひ役立ててみてください。
メガネのお客様へのマツエク施術、注意することは?
皆さんは、メガネを掛けたお客様から「マツエクのモチが悪い」「まばたきする度に不快感がある」という悩みを聞いたことはありますか?
これらは、おそらくメガネのレンズにエクステが当たってしまうことで生じる悩み。対処法としては、次のような方法が挙げられるでしょう。
- 黒目の上には長いエクステをつけない(目尻ならレンズに当たりにくいためOK)
- Cカールよりもカールの強いエクステを選ぶ(弱いカールだとレンズに当たりやすくなる)
最近では、日常的にメガネを掛ける方以外に、ファッションとして伊達メガネやサングラスを掛ける方も増えています。そのため、来店時にメガネを掛けていない方にも、念のためメガネを掛けることがあるかどうか確認した方が良さそうです。
もし、カウンセリング時にお客様から「メガネを時々掛けることがある」と言われたら、モチが悪くなる可能性についてしっかりとお伝えしましょう。そのうえで、メガネを意識したデザイン提案をするべきか、ご希望を丁寧にヒアリングすることが大切です。
例えば、お客様の中には「メガネを掛けたときに目が小さく見える気がする…」という悩みをお持ちの方もいるかもしれません。しかし、時々メガネを掛ける程度の方であれば、メガネを掛けたときのバランスに合わせてボリュームアップしすぎると、外した際に違和感があることもあります。どこまでメガネを考慮したデザインにするかは、お客様とよく相談するようにしてください。
さらに、次回の来店時には愛用のメガネを持ってきていただけそうか、お客様に必ず確認をとりましょう。実際にメガネを掛けた姿を見ておいた方が、お客様のご希望や悩みに沿う提案ができるはず。とくに、過去のマツエクでメガネとの併用に悩みや不快感を持った経験がある方には、メガネを掛けた状態での提案によってより安心していただけるかもしれません。ご新規の方は、きっとリピートにもつながりやすくなりますよ。
ラッシュリフトの場合には、メガネの影響はそれほど意識する必要がありません。マツエクほど長さが出ないので、「レンズに当たって不快感がある」という悩みもほぼないでしょう。自まつげがもともと長い方の場合には、ラッシュリフトで自まつげをカールさせた方がかえってレンズに当たりにくくなり、喜ばれるかもしれません。その際には、まつげの長さを見ながらカールの強さを調整するようにしましょう。
メガネの形とマツエクデザイン、どう考える?
メガネフレームの種類について知っておこう
メガネやサングラスにはさまざまなフレームの形がありますよね。気分によって使い分ければ簡単に顔全体の印象を変えられるところも、アイウェアの大きな魅力でしょう。
出典:メガネのパリミキ
メガネのフレームの種類は、大きく分けると次の6つです。
ラウンド型 |
・真円に限りなく近い ・個性的で知性のある印象、親しみやすくおしゃれな雰囲気 |
オーバル型 |
・楕円形、オーソドックスなタイプ ・大人っぽい雰囲気、柔らかい印象 |
スクエア型 |
・横長の長方形、直線的で角がある ・洗練された印象、クールで知的 |
ボストン型 |
・丸みがありつつ、上部分が台形や逆三角形になっている ・優しく知性的、都会的な印象 |
ウェリントン型 |
・少し丸みがあり、台形を逆さにした形 ・クールで知的なイメージ、おしゃれな雰囲気 |
フォックス型 |
・フレームの両端がつり上がっている、シェイプタイプ ・個性的で強い印象を与える |
この中でも伊達メガネとして人気なのは、ラウンド型やボストン型、ウェリントン型などのクラシカルなデザイン。掛けるだけで存在感が出て、ファッションのアクセントにもなるので、芸能人や有名人などにも愛用者が多いようです。
メガネの形×マツエクデザインのポイント
メガネは顔の印象を大きく変えるアイテム。掛けているメガネを見れば、相手の好きな雰囲気、見せたい印象を知ることもできそうですね。
アイデザイナーにとっても、メガネの形はお客様の好みを知る手がかりになるはず。マツエクデザインもメガネの雰囲気を壊さないように考える必要がありそうです。
メガネの形×マツエクデザインのポイントは、メガネフレームの形や雰囲気を活かすようなデザインを意識すること。そうすることで、お客様の好みに沿った自然な仕上がりに近づくでしょう。もし、カラーレンズのサングラスやカラーフレームのメガネをファッションとして掛ける方であれば、その色に合わせたカラエクにするのも喜ばれそうです。
ただし、メガネのお客様の場合には、レンズと干渉しない範囲でエクステの長さやカールの強さを決めなければならない、という制約があります。長さやカールによってボリュームが出しきれないのであれば、ボリュームラッシュやフラットラッシュを提案するというのも方法のひとつ。長さを足せなくても本数や密度によって、メガネと調和のとれた華やかな目元を演出できます。
メガネの形×マツエクデザインおすすめ4選
ここからは、実際にメガネの形×マツエクデザインのおすすめを4つご紹介します。メガネを掛ける方の提案の際にはぜひ参考にしてみてください。
ラウンド型×中央長めデザイン
親しみやすくおしゃれな雰囲気を持つラウンド型は、縦幅を強調したキュートデザインとの相性が抜群。丸いフレームの形を活かすことで、可愛らしい印象に仕上がります。とくに大きめレンズを愛用されている方には、目を大きく見せるようなデザインが似合うはず。伊達メガネとしても人気の型なので、相性の良いデザインを提案すると喜ばれるでしょう。
オーバル型×たれ目デザイン
年齢、性別問わず人気のオーバル型は、日常的に掛けている方も多いかもしれません。楕円形の横長なフレームには、目尻にかけてカールを落としたたれ目デザインが上手くなじみます。優しい印象に仕上がるため、オーバル型の大人っぽく柔らかい雰囲気とも合いそうですね。
スクエア型×目尻長めのデザイン
オーバル型と同じく横長のスクエア型には、横幅を強調する目尻長めデザインがおすすめ。目尻に長いエクステをつけることで大人っぽく、クールに仕上がるので、スクエア型の雰囲気との相性も抜群です。
ちなみに、スクエア型は丸顔さんに人気の形。もし丸顔のお客様で「大人っぽく、クールに見せたい」というご要望があれば、メガネに合わせて目尻長めのデザインをおすすめすると喜ばれるかもしれません。
ウェリントン型×全体的にボリュームのあるデザイン
スクエア型のクールな雰囲気と、ラウンド型の個性的な雰囲気を兼ね備えたウェリントン型は、伊達メガネとしても人気の形。レンズが大きいため、縦幅と横幅の両方を強調できるボリュームアップデザインがおすすめです。ただし、長さには制約があるため、本数や濃さなどもあわせて調整するようにしましょう。
まとめ
伊達メガネが人気の今、メガネの形を意識したマツエクのデザイン提案ができるとお客様にもきっと喜んでもらえるはず。アイデザイナーにとっては、提案の幅を広げるきっかけにもなるのではないでしょうか。メガネを普段から愛用するお客様にマツエクデザインもあわせて楽しんでいただけるよう、ぜひ提案の仕方を工夫してみてくださいね。
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