あなたのサロンはお渡ししていますか?アイリストこそ持つべき「名刺」の魔法
マツエクサロンには、指名制度のあるところが多いですよね。初めて施術したお客様から続けて指名していただくことほど、アイリストにとってうれしいものはありません。しかし、中には「なかなかご指名いただけない……」「どうしたらお客様に自分を印象付けられるの?」と悩むアイリストもいるでしょう。そんなあなたにおすすめなのが、「名刺」。お客様に顔を覚えていただくために、最適なツールです。そこで今回は、アイリストの名刺について迫ります。アイリストが名刺を持つ必要性や、美容職ならではの印象に残るデザイン、渡し方のポイントも紹介!ぜひ参考にしてくださいね。
名刺はアイリストにも必要?
名刺と言えば、「営業職の人が持つもの」というイメージがあるかもしれませんね。では、アイリストが名刺を持つ必要性とは何でしょうか?ここで考えてみましょう。
お客様へ自分を印象付けるチャンス!
サロンオーナー・マネージャー・店長などは、対外的なやりとりをするため自分の名刺を持っていることが多いですよね。しかし、アイリストが名刺を持つことは、一般的には少ないかもしれません。
美容室やエステサロンなどではお客様に名刺を渡すところも増えていますが、マツエクサロンではまだあまり多くないのが現状でしょう。
逆に言えば、他店がやっていないからこそ、名刺を導入することはお客様へ好印象を与えるチャンスなのです。
では、そもそも名刺を配る目的とは何なのでしょうか?
お客様へ名刺をお渡しする目的
名刺は自己紹介がギュッと詰まったもの。自分の分身と言っても良いかもしれません。
そんな大切なものをサロンで配る目的は、お客様へ「今後もマツエク施術で関わらせていただきたい」という意思表示をするため。
また、受け取ってもらえる確率が高い名刺は、お客様に必ず1度は目を通してもらえる広告とも言えます。
名刺の細部までは覚えてもらえなくても、「そういえば、サロンで名刺をもらったな」とお客様の記憶に残ればOK。サロンに予約をするとき、お客様が名刺を探して指名を入れるきっかけになるかもしれませんよね。
また、財布やカバンを整理するときに出てきたら、そのときにまたお客様の目に触れて効力を発揮するでしょう。
このように、名刺は自分をアピールできる有効なツール。だからこそ、アイリストの個性が伝わり、お客様に覚えてもらいやすい名刺をお渡ししたいものですね。
では、印象に残る名刺とは一体どのようなものなのでしょうか?
印象に残る名刺とは?
お客様の印象に残る名刺は、やはり見た目が命。美意識の高いお客様も多いため、素敵なデザインの名刺にこだわりたいところですよね。
デザインはサロンコンセプトによっても変わるため、サロンの雰囲気と合うものがベスト。
名刺作成を行っているデザイン事務所や印刷会社に依頼する場合もあれば、デザインの得意なスタッフがサロンで作成している場合もあるようです。
それではここで、マツエクサロンで実際に使われているデザインを、いくつか紹介しましょう。
事例①華やかなデザインの名刺
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こちらは、サロンオーナーでもあるアイリストが、デザイナーのお客様に依頼して作成してもらった名刺なのだとか。
水彩画のような花柄がおしゃれ。花のレイアウトや色の濃淡にもこだわって作られています。
サロン名・役職・氏名と載せている情報はシンプルですが、一般的な名刺は白無地が多い中、パッと目を引くデザインでお客様の心を一瞬でつかんでしまいそう。
事例②裏表でギャップのある名刺
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こちらは、国際的な美術展への入賞も果たしているアーティストが手掛けた名刺。
職業名・氏名が乗ったシンプルな面を裏返すと、おしゃれな写真が全面にプリントされたデザインになっています。裏表のデザインに大きなギャップがあることで、印象に残る1枚です。
QRコードからは、公式HPとSNSの両方に遷移する仕組みとなっています。サロンの空き状況をチェックするときにも便利ですね。
このように、実際に導入しているサロンの名刺には、女性の心をつかむような可愛らしくて、おしゃれなものが多いようです。
また、名刺でよくある下記のような項目を乗せたものもあれば、
◆サロン情報(サロン名・住所・電話番号・公式HPやSNSのURLなど)
◆役職名・職業名(店長・マネージャー・アイリストなど)
◆氏名
印象に残りやすいよう、+αで次のような項目を盛り込んだ名刺もあるのだとか。
◆顔写真
◆アイリストのプロフィール(アイリスト歴・血液型・星座など)
◆人となりが分かるもの(座右の銘・趣味など)
さらに、サロンのポイントカードと一体になっていたり、裏面に施術料金・お手入れ方法・次回のおすすめメニューなどの記入欄があったりする名刺もあるようです。
形も長方形にこだわる必要はなく、たとえば楕円形やおすすめ商材の形をしたものでもユニークですよね。
このように、お客様の注目を名刺に向けさせる工夫はとても大切。担当のアイリストへ少しでも興味を持っていただければ、きっと次回の指名にもつながるはずです。
渡し方にもポイントあり
素敵な名刺ができ上がったら、次に考えたいことがお渡しするときのタイミングや作法。
まずは、サロンで名刺をいつお渡しするべきなのかを考えてみましょう。
名刺をお渡しするタイミング
名刺は初対面の相手と会ってすぐ渡すものです。そのため、サロンではご新規様と最初に顔を合わせる待合室や施術する個室などで渡すと◎。口頭で名乗るだけよりも、丁寧な印象を与えられそうですね。
ただし、ポイントカード・アドバイスシート・次回来店予約票などと名刺が一体になっている場合は、お会計のときにお渡しする方が良いでしょう。
次に、お客様へ名刺をお渡しするときに必ず行いたいことを解説します。
名刺をお渡しするときの鉄則
名刺をお渡しするときに大切なのは、自己紹介をしながら、笑顔でお客様の目を見てお渡しすること。やはり、気持ち良く受け取っていただけることが1番ですよね。
こちらは名刺をお渡しするときの基本中の基本。しかし、名刺交換の研修や実際の経験がないアイリストにとっては、難しいかもしれません。自信がない場合は、必ずスタッフ同士で練習しておきましょう。
①お渡しする前に、名刺にヨレや折れ曲がりがないかチェックする。
②テーブルやイスなど、お客様との間に何もものがない場所に立つ。
③お客様が座っている場合は、腰を落として下から両手で名刺を差し出す。
④「本日担当させていただく(いただいた)○○と申します」と自己紹介する。
※③のあと1拍置いてから④に移ると、より丁寧な印象!
基本を押さえたら、次は印象的に渡す方法が知りたくなりますよね。自分をアピールする方法としては、どのようなものがあるのでしょうか?
印象的な名刺の渡し方
今回は、ヒントを得るべく、日常的に名刺をたくさん配っている営業職の方にお話を伺いました。
事例①
「ビジネスで初対面の人と話すときは、自己紹介の他に必ず一言添えるようにしています。たとえば、独身時代は『私の名前、すべての漢字が左右対称なんですよ』。結婚後は『珍しい苗字で全国に○人しかいないらしいです』と小ネタを挟むんです。初めて会うお客様には、このような当たり障りのないエピソードから入ることがおすすめ」
(食品営業・30代女性)
事例②
「1日にたくさんの病院を回るため、とにかく配る枚数が多いんです。それは、受け取る側の医師も同じこと。無数の名刺の中で目立つために、私は名刺の余白に必ず一言添えています。また、医師が覚え書きしやすいように、名刺の裏に自由記入欄を設けました。私と話した内容をメモしてもらえるようにしています」
(MR・20代女性)
今回お話を聞いた2人は美容系の職業ではありませんが、名刺を配る技術に長けたビジネスマンのエピソードは参考になりますね。あなたのまわりの人にも、名刺を配るときの工夫について聞いてみてはいかがでしょうか?
まとめ
今回は、指名を増やすために有効なツールである、名刺についてお伝えしてきました。名刺は個性をアピールでき、受け取ってもらいやすい広告のひとつ。指名を獲得して業績を上げるためにも、アイリストに必要なものと言えるでしょう。
また、美容職であるため、アイリストの名刺は可愛くておしゃれなデザインがベスト。乗せる情報や名刺の形で独自性を打ち出すことも良いでしょう。
さらに、お客様に名刺をお渡しするときは、自己紹介をしながら、笑顔で目をみて渡すことが鉄則です。失礼のないように、正しい渡し方を何度も練習しておきたいですね。
他のサロンではまだあまり取り入れられていない、名刺というツール。指名率を上げるためにも、アイリストこそ持つべきものかもしれません。ぜひ一度、導入を検討してみてはいかがでしょうか?181221Eih