目が悪くなってもアイリストは続けられる?予防や対策とは
施術中は、常に手元へ視線を集中させなければならないことから、目にかかる負担は大きいもの。そのため、眼精疲労や視力低下はアイリストの職業病と言っても過言ではありません。しかし、目を凝らしながら施術していると、さらなる視力低下を促してしまう可能性も。アイリストとして長く働き続けるためには、事前予防をしっかり行うことが大切です。過去にもBeautéでは、目の疲れについて幾度か触れてきましたが、今回は“予防や対策”という点にフォーカスしてご紹介しましょう。
対策していますか?
多くのアイリストが抱える悩みのひとつ、「目の疲れ」。わずかな手元の狂いでも仕上がりに差が出たり、お客様の目元を傷つけてしまったりする可能性があることから、施術中は常に神経を使いながら目を酷使している状態が続きます。お客様一人あたりの施術時間は1~2時間程度が平均。1日に何人ものお客様を対応するとなると、施術時間に比例して目にかかる負担も当然大きなものとなります。
では、この目の疲れはどういったことで対策することができるのでしょうか?休息や睡眠を十分に取ることで回復できると考えている人もいるかもしれませんね。しかし、それは“疲れ目”の場合限定。疲れ目は一時的なものであるため、休息や睡眠を取ることで回復できるとされていますが、それでも回復しない場合は“眼精疲労”となっていることが疑われます。
眼精疲労の主な症状は以下の通り。
・充血する
・涙目になる
・目がショボショボする
・肩こり
・頭痛
・吐き気
・めまい など
このような症状が慢性的に続いてはいないでしょうか。眼精疲労は目だけでなく、肩こりや頭痛など身体にも症状が現れることがあります。
先ほども紹介したように、疲れ目であれば充分な睡眠時間を取ることで回復が望めますが、眼精疲労はしっかりケアをしてあげなければなりません。眼精疲労を放置すると、視力低下を引き起こす可能性もあります。また、ひどい場合は思考が低下したり、不眠症状が出たりというケースもあるようです。そうなると、施術パフォーマンスに影響が出てしまうことは避けられないでしょう。
近頃はスマホやパソコンに触れる機会が多くあるため、私生活で眼精疲労や視力低下となる人も少なくありません。このような現代の生活スタイルに加え、仕事でも目を酷使するアイリストという職業は、一般の人以上に眼精疲労や視力低下を引き起こしやすいと言えるかもしれません。最高の施術をお客様にお届けするために、そして長くアイリストとして働き続けるためには、眼精疲労や視力低下を引き起こしてしまう前に、しっかり自身の目のケアを行うことが大切なのです。
予防のためにできること
一度落ちてしまった視力はすぐには回復できないほか、レーシックなどの視力矯正手術を受けようとすると多額の出費となってしまいます。ここでは、視力低下を防ぐためにできる簡単&手軽なケア方法をいくつかみていきましょう。
まばたきを増やしたり、遠くの景色を見るよう意識する
目は、至近距離のものを見ようとすると、ピントを合わせる毛様体という部分の筋肉が緊張することから老廃物が溜まりやすくなります。これが、目の疲れや目の凝りを引き起こす要因となるようです。そしてその結果、まばたきが減ってしまったり、目が乾燥しやすくなってしまったりといった症状を引き起こします。施術中は集中してまばたきすることを忘れてしまうこともあるかもしれませんが、意識してまばたきの回数を増やすようにしましょう。また、施術を終えた空き時間には、窓の外の風景を眺めたりしてできるだけ遠くのものに視線を移すようにしましょう。
時間に余裕があるときには、近くのものと遠くのものを5秒ずつ交互に見ると、目のピントを合わせる筋肉のストレッチにもなるようです。手の空いた隙間時間を活用して、ぜひ実践してみてください。
眼球全体の血行を促進する
目のまわりを温めるのも効果的な方法のひとつ。眼球全体を温めることで、血行促進を促し、目のまわりの凝り固まった筋肉をほぐす効果が期待できるとされています。蒸しタオルを使ったり、市販のホットアイマスクを使用するのもよいでしょう。就寝前に行うとより効果的なようです。また、目元専用のアイクリームで目元を軽くマッサージすることも、血行促進の効果が期待できます。なかには、疲れた目元をケアするために作られているアイクリームもあるようです。ドラッグストアやネットでも販売されているので、ぜひチェックしてみましょう。
【ヘレナ ルビンスタイン】フォース C.3 アイ 15ml
出典:Amazon
このアイクリームは、3種のビタミンCを配合しているのが特徴。まるでホットマスクを装着しているかのような付け心地で、停滞しやすい目元まわりの毛細血管に働きかけてくれます。通常は化粧水後に使用しますが、目の下に厚めに塗布して5~10分放置すれば、アイマスクとしても使用可能です。そのため、忙しい日はスキンケアアイテムとして、時間に余裕のある休日にはスペシャルケアアイテムとしてといったように使い分けるのもよいでしょう。
目の疲れに効くツボを押してケアする
実は目のまわりには、目の疲れに効くとされているツボが多数あります。そのなかの5つのツボが写真の通り。このツボに指を当てて、痛気持ちいいと感じるぐらいの力加減で刺激するようにしましょう。ツボを正確に捉えていなくても、気持ちがいいと感じる位置でOK。これなら接客の合間の時間にも手軽に行うことができますね。
お役立ちアイテム~アプリ編~
これまでにBeautéでは、目の疲れの解消&対策アイテムとして、アイクリームやルーペ、おすすめの食事メニューなどについてご紹介してきました。
そして近頃では、新発想のお役立ちアイテムとして、眼精疲労や視力の回復を目的に作られたアプリも登場し、人気を集めています。
これらのアプリのタイプは大きく分けると2つのタイプがあります。
②立体視画像(ステレオグラム)アプリ
①眼球運動アプリ
目の焦点を合わせたり、動体視力を鍛えたりするコンテンツが配信されています。例えばこちらのアプリが眼球運動のできるアプリです。
視力回復エクササイズゲームMedicara
出典:AppStore
遊び感覚で楽しく眼球エクササイズをしたい人におすすめなのがこちら。さまざまな方向に目を動かすようなコンテンツが4種類盛り込まれています。スコアのグラフを表示する機能や通知機能も搭載されていて、レベルアップを目指しながら飽きずに続けることができそうです。
②立体視画像(ステレオグラム)アプリ
波や砂嵐など、ひとつのある画像をじっと見つめることで、画像が立体的に浮かびあがって見えてくるといった仕掛けがなされています。この立体視画像アプリで人気なのはこちら。
視力がみるみる上がる3D視力回復アプリ
出典:AppStore
ダウンロード数500万以上を誇る人気の無料アプリ。平面の画像が立体的に浮かび上がって見えるステレオグラムを用いたもので、初心者用と上級者用の2つのモードが用意されています。分からないときは、パスして答えと照らし合わせながら進めていくことも可能。ゲーム感覚でサクサク進められるため、休憩時間や通勤時間を活用して行うのもよいでしょう。
視力ケア アイトレ3D
出典:AppStore
こちらも総ダウンロード数500万を突破しているアプリで、レビューでも高い評価を得ています。ステレオグラムを用いていて、ピントを合わせる筋力を楽しみながら鍛えられるのが魅力。アプリ内に搭載されている「視力検査モード」を使えば、簡易的な視力検査も行うことが可能です。
この①②のどちらのアプリも、衰えた目の筋肉を鍛えなおすのに効果があるとされています。スマホを通して行うことから、長時間使用すると目に負担がかかり逆効果となってしまいますが、施術の隙間時間に短時間で行う分には有効かもしれません。ぜひ、レビューなどもチェックしてみて、お試しでインストールしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
アイリストの手腕を左右するとも言える目の視力。施術中はどうしても目を酷使しなければならないため、眼精疲労を起こしやすい職業ではありますが、眼精疲労を放置しておくと視力低下を促す可能性があるほか、老眼に直結するとも言われています。「アイリストという仕事を極めたい」、「長く現役でいたい」そう願うのであれば、自身の目のケアをしっかり行い、疲労を蓄積しないように努めることがまずは大切となるでしょう。
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